やっぱり無垢材!フローリングに合う樹の種類、選び方とは?無垢材の基礎知識まとめ

やっぱり無垢材!フローリングに合う樹の種類、選び方とは?無垢材の基礎知識まとめ
こだわり・暮らし方

好みの素材をセレクトできるリノベーションをするなら、フローリングはやっぱり「無垢材」にこだわりたいところ。そもそも「無垢材」ってどんなもの?無垢材の魅力、樹の種類やそれぞれの特徴、お手入れについて紹介します。

目次

  1. 「無垢材」とは?同じ樹木なのに「無垢材」と「集成材」はどこが違うの?
  2. もう他では満足できなくなる!無垢フローリングの魅力。
  3. 無垢材フローリングにはどのような種類が?人気の無垢材7種とその特徴
  4. 無垢材フローリングのお手入れ方法
  5. 空間イメージや好みに合わせて、お気に入りの無垢材を探す楽しみ。

「無垢材」とは?同じ樹木なのに「無垢材」と「集成材」はどこが違うの?

「フローリングはやっぱり無垢材」という方は多いと思います。そもそも「無垢材」とはどんな素材なのでしょうか。フローリングによく用いられる無垢材以外の素材として「集成材」が聞かれます。同じオークなのに「無垢材」と「集成材」がある、というわけです。それぞれどう違うのでしょうか。

「集成材」とは薄くした木板を、接着剤で張り合わせてブロック状にした木材です。一方「無垢材」とは丸太から切り出したままの自然な状態の木材。無垢材は天然の材質なので、割れやひびなども入りやすいですが、集成材などの加工した木材にはない風合いや温かみがあります。

もう他では満足できなくなる!無垢フローリングの魅力。

1・裸足が気持ちいい!肌ざわりと安らぎが魅力。

無垢フローリングを選んだ方が「無垢フローリングの上を裸足で歩いたり、寝転がると気持ちいい」という声。無垢の魅力はなんといっても、安らぎと心地よさを感じさせてくれる肌ざわり。ほどよい堅さと温かみに、やみつきになるかも。

2・ひとつひとつ違う色、木目にも個性と表情がある。

天然木でしか味わえない独特の色と風合い。素材ひとつひとつで表情の異なる木目も無垢材ならではの魅力。一見するとふぞろいな木目や色ムラもそれが自然の姿。家の中にいながら、大自然のような落ち着きを感じさせてくれます。

3・香りで安らぎ!天然のアロマテラピーが楽しめる。

無垢材は自然な木の香りも楽しめます。無垢材の精油分であるフィトンチッドは、気分が安らぐ効果があるとされ、アロマテラピーでも愛されている成分。さまざまなニオイをやわらげてくれる消臭作用も。加工された石油製品にはない天然の香りが楽しめます。

4・室内の温度・湿度をコントロールしてくれる。

天然木は熱伝導率が低く、熱さや寒さなどの急激な変化から守ってくれるという特性があります。余分な水分を吸収したり、湿気や乾燥をさりげなく防いでくれるのです。

5・年月を重ねるごとにアンティークの風合いが楽しめる。

時を重ねるごとに深い飴色になり、より木目がなじんで美しくなっていくのが無垢材の特徴です。さながらアンティークのような味わい。年月を重ねるごとに経年変化を楽しめるのは、天然の無垢材ならではの贅沢です。

リノベーションといえば素足に心地いい無垢材のフローリング

無垢材フローリングにはどのような種類が?人気の無垢材7種とその特徴

無垢材は樹木の種類によって、木目、色と風合い、肌ざわり、柔らかさにそれぞれ特徴があります。好みや相性に応じてセレクトするのも楽しみのひとつです。フローリングに用いられる代表的な無垢材の種類と特徴を紹介します。

オーク(ナラ)

無垢材と言えば「オーク」というほど代表的な樹木。はるか昔からウィスキーの樽として使われるように、重厚感があり傷がつきにくく耐久性に優れています。美しい木目も特徴で、時が経つほどに味が出てくる素材です。

パイン(マツ)

優しいトーンのナチュラル感と個性的な木目が特徴。やわらかくて温かみがあり衝撃を吸収してくれることから「素足が喜ぶ無垢材」と言われます。ソフトなぬくもりを感じられる反面、傷がつきやすい素材です。

チーク

天然の油分を含むチークは、時を重ねると味わい深い飴色へと変化します。この深みのある重厚感を愛するファンも多い素材。適度な堅さがあって耐久性に優れ、水にも強いため、加工のしやすさが特徴です。

メープル(カエデ)

さわやかで清潔感あふれる風合いのメープル。きめ細かくクリーミーなツヤ感もあり、明るい雰囲気に演出できることでも人気です。木の密度が高く堅さもあることで、比較的お手入れしやすいのも魅力。楽器の素材としても使用されるメープルは、美しい木目や光沢が特徴です。

バーチ(カバ)

バーチは寒冷地に育つ樹木。木目のバラつきやゆがみが少なくソフトな印象のバーチは、すっきりした清潔感を演出できます。キラリと光る放射杢を持つのが特徴で、適度な堅さがあり、比較的お手入れしやすいのが特徴です。

タモ

オークに似た印象を持ちながら、より力強くはっきりとした流れる木目が特徴。オークよりもやわらかく、優しい肌ざわり。野球のバットなどにも使用されます。塗装との相性も良く、着色しても木目が美しく引き立つ素材。透明感のあるやわらかいテクスチャーが、独特の風合いを醸し出しています。

ウォールナット(クルミ)

「世界三大銘木」のひとつと言われるウォールナット。モダンなインテリアとの相性がよく、深いチョコレート色とマーブルのようになめらかな木目が特徴です。ゆがみが少ない加工しやすさと、天然素材ならではのグラデーションも魅力。

無垢材フローリングのお手入れ方法

1.水ぶきはNG!お掃除は掃除機か乾いたクロスで

無垢材は水分や多量な湿気を吸収すると、割れてしまうことも。普段のお掃除では水ぶきは避けて、汚れがついたら水を固く絞ったクロスで。基本的に掃除機か乾いたクロスを使いましょう。頑固な汚れには消しゴムなどをかけてみて。

2.薬品のついた化学雑巾やモップはなるべく避けて

化学薬品のついた雑巾やモップでお掃除すると、黒ずみや色むらの原因になってしまいます。無垢フローリング用と明記してあっても、無垢材によっては傷んでしまうので注意が必要です。

3.食べものやドリンクをこぼしてしまった時は中性洗剤で

ソースや油、ジュースなどを床にこぼしてしまった時は、キッチン用の中性洗剤か堅く絞ったクロスで拭きましょう。クレヨンや油性ペンの汚れは、ベンジンか消しゴムで対処!

4.長時間のホットカーペット利用はNG。暖房器具には断熱マットを

急激に温度が上昇するとフローリングの隙間が空いたり、ひび割れを起こすことも。ホットカーペットの使用は避けたほうが無難です。ファンヒーターなどの暖房器具を使用する時は、断熱マットなどを敷くのがベター。

 

無垢材フローリングのお手入れについてもっと詳しく知りたいという方は、下の記事も読んでみてください。

▼憧れの無垢材フローリング。リノベーション後、日頃のお手入れはどうしたらいい?
https://www.renoveru.jp/journal/5400

空間イメージや好みに合わせて、お気に入りの無垢材を探す楽しみ。

天然木ならではの味わいや、年月を重ねて熟成する深みを感じられる無垢材。色、風合い、木目、堅さ、光沢、肌ざわり…それぞれの木で特徴があり、まったく違った表情を見せてくれます。無垢フローリングは、リビングの演出を大きく変える存在。無垢材を選ぶこともリノベーションの楽しみのひとつです。トコトン無垢材と向き合って、ぜひお気に入りを見つけてみては?

【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし)

大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。
2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。

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