【vol.18】51歳の挑戦。ベテラン施工管理士が、リノベるで実現したい夢とは。|スタッフインタビュー

2017.01.12
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こんにちは。人事の原尾です。

はじまりました、2017年。今年は、リノベるの社員のことも、この「パズル」にて積極的にお伝えしていきたいと思っております。

さて、昨年もリノベるには数多くの仲間が新たに加わりました。そのなかに、私が個人的に注目している人がいます。

ベテラン施工管理士の平山さん。建築業界で長年、施工管理として活躍してきた方で、年齢は51歳。20代・30代が中心のリノベるにあって、一番の年長者です(ちなみに代表の山下よりも一回り近く先輩)。

若い会社に、経験豊富な方が入ってきてくれるのは、個人的にすごく嬉しい出来事でした。と同時に、平山さんは「なんでリノベるに入ったんだろう?」という純粋な疑問も湧いてきました。

なぜリノベーションという新しい分野に興味を持ったのか。なぜ、年下の経営者が率いる7期目のベンチャー企業という環境を選んだのか。ということで今回は、ベテラン施工管理マンの考えに迫ってみたいと思います。

▼profile
平山雄一 Yuichi Hirayama
1965年生まれ。大学で建築を学び、卒業後にゼネコンへ。施工管理士として数々の大規模案件を担当する。その後、大手住宅メーカー等を経て、2016年リノベるへ。

ゼネコン、住宅会社…。さまざまな環境で経験を積んだ30年。

原尾
平山さんが入社されると知って、こんなベテランの方がリノベるに入ってくれるんだとびっくりしたんです。
平山
僕も、「若い会社だなぁ」と思ってびっくりしました(笑)。
原尾
平山さんって、もともとはゼネコンにいらしたんですよね?
平山
そうですね。一部上場の中堅ゼネコンに入り、17年勤めました。大学は建築系で、最初は建築士を目指したんですが、全然歯が立たなくて。そのころは、建築士が無理なら施工、という二極化した時代だったこともあって、施工のほうを志向するようになりました。
原尾
ゼネコンではどんなお仕事を?
平山

さまざまですね。東京都の仕事を請けたり、民間企業の大規模な案件を請けたり。公営団地や大手銀行の大型改修工事もやりました。分譲マンションも数棟ありましたね。そうそう、コーポラティブハウスも担当したことがあります。

社歴が長くなってくると、複数案件を同時に担当するようになり、規模も大きくなってきます。責任も非常に重く、常に緊張していたような気がします。

原尾
すごいですね。
平山
その大変さに対して評価がついてこないこともあって、歯がゆさもありました。見映えのする案件ばかりやっているように思われていたけど、実際は採算性の厳しい案件だったりね。きれいなことばかりではありませんでした。そんな思いもあって、やればやるだけ評価される実力主義の環境を求めて、大手の住宅会社に転職しました。
原尾
17年勤めたということだと、当時は30代後半。
平山

ただ、いざ入社してみるといろんなことが見えてきて。やればやるだけという環境は現実にはなく、結局は以前と同じような環境でした。なんだかなあとモヤモヤしていた時期に、ちょうどゼネコン時代の上司からお声がかかりまして。ちょっと早すぎるかなと思いつつも、再度職場を移すことにしました。

次の会社は、戸建中心の住宅会社。40人くらいの規模で、結局10年ほど働いていましたね。同じようにゼネコンから移ってくる人間も多くて、私が退職するときには200名ほどの規模になっていました。

原尾
そちらでは、住宅の施工管理を?
平山
もともとはそうだったんですが、会社が大きくなる中でさまざまな事業を展開するようになり、私もいろんな役割を任されました。最終的に担当していたのは、太陽光発電の事業。住宅の工事部の責任者に加え、太陽光の工事部の責任者も務めていました。
原尾
かなり幅がありますね…。
平山
そうなんですよ。それでやっぱり建築に集中したいと、転職することに。次に選んだのは6人くらいの小さな会社で、工事部の責任者をやっていました。

会社に「若さ」を感じたからこそ、リノベるを選んだ。

原尾
そこからリノベるに転職されたわけですが、もともとリノベるを知ったきっかけは?
平山
きっかけは、知人を介して西郷さん(リノベる執行役員・Chief Quality Officer)にお会いしたこと。リノベるを紹介され、初めて会社に足を運んだときは「若い会社だなぁ~」と。一瞬、こんな若い人たちの中で大丈夫かなぁと思いました(笑)。
原尾
20代・30代がほとんどで、40歳以上は数えるくらいしかいませんからね……。
平山

でも、「若い会社だからこそ」という思いもありました。自分のやりたいこと、やるべきこととして、「今まで培ってきた経験を、若い人に伝えていきたい」という気持ちが強くあったんです。

この業界における仕事のやり方、そのポイントは、もう自分自身の身体に染み込んでいます。成功と失敗の両方をたくさん積み重ねてきましたが、その経験はリノベるでも必ず活きるはずです。

また、私がやってきた時代にはインターネットはなく、目と目をあわせた仕事が中心でした。いまの時代、ともすれば「非効率」という言葉で片付けられてしまいがちなこの感覚が、建築の現場では極めて重要だと思っていて。だからこそ、それを若い世代に伝えなければ、という思いもありました。

原尾
最終的に、リノベるに決めた理由は?
平山

社長が“若い”こと。年齢もそうですが、私は山下さんの“考え方”に若さを感じました。エネルギッシュで行動力があり、新しい感覚を持ちあわせている。

ゼネコン時代と比ると、当時は現場の声がトップに届かず、トップもなかなか現場に目を向けてくれませんでした。リノベるでは山下さんとさまざまな場で直接お話しする機会があります。トップの声を感じるし、声が届くとも思える。それはすごく大事なことだと思います。単に、私が社内でも年齢が高くて目立っているから、声をかけてもらっているだけなのかもしれませんが(笑)

「今、やりたい」という気持ちに、正直でありたい。

原尾
新しい環境に飛び込むことをいとわない、 平山さんの考え方にこそ「若さ」を感じます。まさにベンチャーマインド。
平山

とんでもないですよ。私としては、この感覚はあくまで当たり前のものだと思っています。

「定年」という考え方が崩壊しつつある中で、働きつづけたいと望むのであれば、自分のスキルを高めるために行動しつづけるのは当然じゃないですか。時代が変わったのであれば、その時代で活躍できるように、適正に評価してもらえるように、自分を磨いていくしか無いと思うんです。

今のままでいいと考えている人も少なくないと思いますが、その感覚は、私はどうしても理解できない。ずっと今のままが続くわけないんだから。だったら、たとえ収入が少し下がったとしても、「今、やってみたい」と思っている気持ちに正直になるべきだと思っています。

23歳になる息子にも、「もはや終身雇用の企業なんてないんだから、自分で自分のスキルを磨くように」と言っていますが、ちゃんと伝わっているかな(笑)。

原尾
実際に入社してみて、リノベるはどうですか?
平山

楽しいですよ! それに、お世辞抜きで、今までに在籍したどの環境より良いです。これまでいた会社は、時間なんてめちゃくちゃ。朝は早く夜は遅い。休日なんてあるようで無い。そんなことが、ざらにありました。ですので、今は労働環境の面でも、心地よく感じています。

入社前から課題だと分かっていた「IT」に関しても、なんとか順応できたかなぁと……。ただ先ほどお話したように、システム環境が整ったことで失われたものもあるんじゃないかなと思うので、顔と顔をつきあわせたコミュニケーションの大切さは、しっかりと伝えていけたらと思っています。

原尾
社内のいろんな社員との交流の機会もつくっていきたいですよね。とりあえず、今度飲みに連れていってください(笑)!

【原尾の目】平山さんは、想像以上に“ベンチャー志向”だった。

社会人として時間が経てば、成功体験も増えるが同時に失敗体験も増えるもの。そうなると、成功を知っているからこそ、安全な世界を望んでしまうようになるのかな…などと考えていた私。

ところが、平山さんの考えは、まったく逆でした。「生きていくために挑戦する世界」を選び、何よりも「仕事と向き合い」「自分と向き合い」そしてそこに楽しさを見つけています。まさにベンチャーマインドそのもの。これこそ本質的な考え方だと、自分としても学びの大きなお話でした。

若手と経験のあるベテランとが一緒に作りあげるベンチャー企業、そんなリノベるの姿が垣間見えるインタビューになったのではと思います。

さて、次は誰にインタビューしようかな!

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