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【Vol.67】新たな暮らしを体感!リノベる。フラッグシップショールームの秘密(後編)
2020年11月、本社オフィスの移転に伴い、東京 表参道にフラッグシップショールームをオープンしたリノベる。
前編につづき、後編ではスマートホームについて紹介してまいります。
■プロフィール
新里 悟 Satoru Shinzato
リノベる株式会社 リノベーション本部 首都圏設計・施工部 デザインSV課
CGデザイナー、大工、住宅設計を経験後、2019年にリノベるに入社。
ライフスタイルデザイナーとして案件担当を経験した後、デザインSV課に配属。表参道本社SRの設計担当として今回フラッグシップショールームのオープンに携わる。
竹田 恵 Aya Takeda
リノベる株式会社 コーポレートストラテジー&イノベーション本部 ジャスくる部 リビングテック課
2014年にリノベるに入社。ライフスタイルコーディネーター、パートナーシップ事業での法人営業、カスタマーサポート業務に携わった後、スマートホームに関するサービスマネジメントをする現在のポジションに就く。表参道本社ショールームをはじめとするリノベる。ショールームのスマートホーム設計やサービス開発を担当。
リノベるがスマートホームを推奨するワケ
♠そもそもリノベるは、なぜスマートホームを積極的に提案しているのでしょうか。
竹田
「スマートホーム」は一般的には「家中のあらゆるもの(家電・設備など)をインターネットに繋ぐことでより便利・快適・安全な暮らしができる住まいやそのシステムのこと」ですが、リノベるでは「住んでからもカスタマイズ・アップデートできる住まい」として、スマートホームのご提案をしています。
スマートフォンを購入された方はご自身の好みや用途に合わせてアプリをインストールすることで機能を追加したり、設定をカスタマイズしたりしますよね。それに、ソフトウェアを更新することで、いままでできなかったことができるようになったり、使い勝手が改善されたりします。
家の中身もインターネットに繋げれば、家が完成した後からでも、機能を追加したり、住む方が暮らしやすいように後から仕様を変更したりできるようになるんです。
ほとんどの方は実際に暮らし始めてみると、設計時には考えていなかったような気付きがあったり、暮らす中で家族が増えたり、成長したりする中で「もうちょっとこうだったらいいのに、、」と思うことが出てくると思います。私たちは、人が合わせて暮らすのではなく、人に合わせて家が変わったらいいですよね、という想いでご提案をしています。
リノベる。は「日本の暮らしを世界で一番かしこく素敵に。」というミッションを掲げていますが、インテリアやスマートホームの提案を合わせることで、従来のリノベーションだけでは体験できない新しい価値をお届けしていきたいと考えています。
数々のIoT機器を搭載!最新のスマートホームを体感
♠「リノベる。東京 表参道本社ショールーム」には、今までのショールーム以上に最新のIoT機器が揃っていると聞きました。
*IoT=インターネットに繋がるモノ
竹田
フラッグシップとなる表参道ショールームの特徴を一言で語ると、「インターネットに繋がるアイテムの種類の豊富さ」が挙げられると思います。
従来より導入しているスマートスピーカーやスマート照明、ロボット掃除機はもちろん、新たに給湯器や浴槽、ベッドを含む約40種類、100個近くのIoT機器を導入しています。数に驚かれるかもしれませんが、家の中にあるものの一部をIoT化しているにすぎないんです。
「リノベる。」では、現在全国約47箇所(2021年1月時点)のショールームをスマートホーム化していますが、テクノロジーを駆使して家事の手間を減らしたり、集中空間をリラックスできる空間に切り替える照明演出、などを体験できます。単体の機能を試せるだけでなく、複数のデバイス(機器)同士を連携させ、暮らしの中で「こんな風に使うと便利」という使い方の提案など、今まで以上に便利でワクワクする”未来の暮らし”をお見せすることができる仕様になっています。
♠これほどの数と種類がそろっているのには驚きます。暮らしの合わせたスマートホーム体験ができるショールームがあるのは、導入したいけれど知識がないというお客様にとっては心強いですね。
竹田
スマートスピーカー、スマート家電など、IoT機器の種類は増えてきていますが、「何をどう使うと便利になるのか」を詳しく知っている方はまだまだ少ないのが現状です。ですので、ショールームで機器を実際に動かしながら「暮らしの中のどういうシーンで、どう役立つのか」を体感いただくのがとても大事だなと感じています。
実際にご提案することで、スマートホームに興味を持っていただいたとしても「どこまでのことができるのか」「どんな機器をどう選んだらよいか」までのイメージはすぐには湧きにくいため、お客様の間取りに合わせて具体的な提案までしっかりサポートさせていただきます。
♠まず導入してみたい、という人へのおすすめは。
竹田
スマートスピーカーとスマート照明の組み合わせがおすすめです。設定次第ではお出かけ前などに「いってきます」と呼びかけるだけで、全ての部屋の照明を一括消灯できるので、各部屋を回る手間が省ける上に、消し忘れもなくなるでのとっても便利です。
照明以外の家電製品との組み合わせも可能なので、朝は「おはよう」の一言で、目覚めに最適な明るさと色味の照明が灯り、エアコンがつき、天気やスケジュールを読み上げてくれるたり、スマートカーテンを連携させればカーテンを開けることも可能です。また「行ってきます」の一声で、すべての照明、エアコン、テレビが消え、ルンバが自動でお掃除を始める様子などもショールームでは体験いただけます。
仕事に行っている間に家がきれいになっていたり、電気の消し忘れがなくなったりと、暮らしがどう便利になるのかを具体的にイメージできるので、お客様に「使ってみたい」と感じていただいています。
また、お客様からの反響が一番大きいのが、アプリやスマートスピーカーで浴槽の自動清掃やお湯張りの操作ができる、おそうじ浴槽(※1)です。スマートフォンで、お風呂掃除やお湯張り・追い焚きなどを浴室内外で操作できるため、外出先からお風呂掃除を指示して、帰宅してすぐ温かいお風呂に入れるといった暮らしが可能です。
スマートスピーカーでの追い焚きも可能なので、浴室への移動が億劫な寒い日には、暖かいリビングでくつろぎながらお風呂を温めることも可能です。(※2)
※1)表参道ショールームではTOTO社の「おそうじ浴槽」とノーリツ社の「無線LAN対応給湯器」を導入し連携。
※2)浴室内でのスマートスピーカー操作は、ノーリツ社の室外専用の無線LAN対応給湯器が対応。
♠“ちょっと未来”の暮らしですね。
竹田
ショールームにいらっしゃったお客様が「これがあれば、お風呂掃除から解放されるなあ」と感激してらっしゃったのが、とても印象に残っています。大阪靭公園ショールームにも同様のおそうじ浴槽を導入予定で、デモンストレーションを体感していただけるよう準備を進めています。
♠“ちょっと未来”の便利な暮らしをショールームで体感すると、お客様はその素晴らしさを実感されて、ぜひ導入したいとなるのでしょうか。
竹田
言葉で聞いたり、CMなどの映像を見るのとは違い、体験することで便利さや良さを実感していただけると思います。担当させていただいているお客様の多くが、スマートスピーカーやスマート照明などのスマートホームデバイスの連携を導入されています。ショールームで提案しているスマートホーム仕様のすべてを導入したいというお客様もいらっしゃいます。
♠リノベーション後に、住まいをスマートホーム化するのは難しいのでしょうか。
竹田
モノによっては後からスマートホーム化をすることも可能ですが、リノベーションをするのなら設計段階から検討するのがおススメです。例えば、デバイス類の多くは使いたい場所にコンセントがなければ使えませんし、最近の照明器具はLEDと照明器具が一体になっているものが主流のため、スマート照明に交換しようとしても叶わないこともあります。延長コードなどで使用できる状態にしても、大きなアダプターや配線が丸見えになってしまったり、普段使わないスイッチとスマートスイッチが横並びについていたりと、部屋の中で浮いた存在になりがちです。
また、お風呂屋コンロなどは後からスマート化しようとすると設備の入れ替えや大掛かりな工事が必要になるので簡単にはいかないですね。
せっかくリノベーションをするのですから、あとから時間やお金をかけてスマートホーム化するより、機能はもちろん見た目にもスマートな空間づくりにすることがおススメです。
表参道ショールームでは、設計時に考慮した配線等の仕掛け(例えばスタンドライトのプラグを隠す床下コンセント、ルンバ基地など)もご覧いただけます。
♠ オープン前には大変な苦労もあったそうですね。
竹田
初めて導入するものに関しては、事前にメーカー様に相談をしご協力いただきましたが、それでも予期せぬトラブルがたくさん起こりました。住宅設備や家電製品は、通常不要な機器が必要になったり配線の仕方が特殊な場合があるのですが、関係者間でうまく連携が取れておらず追加工事が必要になってしまったり、設定が上手くいかず、様々なジャンルのプロが集まり不具合検証しました。最終的には、メーカー様に製品ソフトウェアのアップデートを行っていただくことで解決しましたが、メーカー様の協力やノウハウが溜まっていないとなかなか提案が難しいなと痛感しました。
今後もナレッジやノウハウを蓄積し、スムーズなスマートホーム導入をお手伝いできるよう努力していきます。
スマートホーム機器がわかりやすくパッケージ売りされているものは最近目にする機会が増えましたが、お客様ごとにパーソナライズした空間・暮らしを提供するリノベるだからこそ、リノベーション以外の部分でもお客様の暮らしに寄り添う提案していきたいと思っています。
「常にお客様の手の届くショールームでありたい」
♠オープンから約1ヶ月半経ちますが、新ショールームへの思いや今後の展望について教えてください。
竹田
スマートホームに関していうと、年明けには生活がちょっと楽しくなるようなIoTデバイスを仲間に加える予定です。今後もソフトウェアのアップデートや機器の追加でどんどん進化していきます。
全国47箇所のショールームのスマートホームも引き続きアップデートしていきたいです。
新里
さまざまな要素を詰め込んだショールームですが、「すごいね」で終わらせず、お客様に「こんな空間づくりがしたい」「こういう暮らしをしたい」と感じていただき、具体的なアクションにつながる場所となればと思います。今後は、AR技術も取り入れながら、季節ごとのインテリア提案や、家族構成や趣味等の想定を変えた提案など、ショールームで体験できる内容を充実させていきたいですね。実際の暮らしにアイデアや工夫をとりいれやすい、常にお客様の手の届くショールームでありたいと思います。
♠「リノベる。東京 表参道本社ショールーム」は常にリノベーションで実現できる暮らしや、住まいづくりのヒント、スマートホーム情報を発信する場として、お客様にどんどん活用していただきたいですね!