- 企業情報TOP
- コーポレートブログ〈パズル〉
- 【Vol.78】 リノベーションで地域と繋がるオフィスづくりを。/「TOKYO OTOKOミシン」で愛着のわくモノづくり!イベント潜入レポート
【Vol.78】 リノベーションで地域と繋がるオフィスづくりを。/「TOKYO OTOKOミシン」で愛着のわくモノづくり!イベント潜入レポート
「TOKYO OTOKOミシン」を使ったアップサイクルなワークショップを開催
2023年2月末、リノベる大阪にて、アックスヤマザキの「TOKYO OTOKOミシン」を使ったアップサイクルワークショップを開催しました。
大阪のミシンメーカーアックスヤマザキと、兵庫のタンナー(製革業者)株式会社山陽の協力を受け、食肉用の牛皮からできた革端材とミシンを使って、革雑貨を作るワークショップです。
「TOKYO OTOKOミシン」は革が縫えるパワフルなミシンで、革ひな人形か革雑貨(小物入れ、眼鏡ケース、ペンケースのいずれか)を選んでオリジナルの雑貨を作ってもらいます。
なぜリノベ会社がミシン会社とイベントを開催したのか
今回コラボしたアックスヤマザキは、ミッションの一つに「何より、作る喜び、楽しさを体験できることを応援します。」を掲げていました。
リノベーションとモノづくりは「自己表現、作る楽しさ・愛着が湧く」などの部分で通じるところがあると考えています。
同じ考えの他企業と取り組むことで、参加者にモノづくりの楽しさや愛着を持つことへの喜びを感じていただきたい。リノベーションに通ずる価値観を、ミシンを通して知ってもらいたい。そんな想いで開催に至りました。
また、リノベるが取り組むリノベーションは、既存の建物を活かし、新しい価値を生みだすアップサイクルな活動です。モノづくりの楽しさ以外にも、リノベーションを通してサステナブルなまちづくりについての理解を深めてもらうため、アップサイクルイベントを定期的に開催しています。
今回の端材協力企業である株式会社山陽は、姫路を拠点に100年以上の歴史を誇る日本トップクラスの高品質レザー(革)をつくるタンナーです。「生かそう」をコンセプトに、食肉用牛皮を使ったレザー(革)を生産していて、食肉用の副産物である皮の活用は、いただく命を無駄にしないことにつながっています。
アップサイクルなものづくりを通じて、「捨てられてしまうものでも自らの手を加えることで愛着のあるものに変えていける」というメッセージをお伝えしながら、まちと人をつなぐことでまちづくりに貢献し、まちの新しい価値になりたいと考えています。
オフィスを地域とつなげて、都市創造事業のコンセプト「まちの新しい価値になる」を実現
大阪市西区靭公園付近に位置する「RENOVERU OSAKA/リノベる大阪」は、築51年のビルをフルリノベーションしたオフィスですが、オフィス以外にも役割があります。
「Borderless Field」をコンセプトに、利用者・企業・地域=人・産業・社会をつなぐことで、新しい暮らし方や働き方など新しい価値が創出され続ける場所を目指す複合型シェアスペースでもあります。
これは、リノベるが立ち上げた一棟リノベーションプロジェクトの一つで、企画・デザイン・設計・施工をリノベるの都市創造事業部が担当し、一部シェアオフィス等を自社運営しています。
施設内は、自社以外のオフィス区画、ブレッド&コーヒースタンド、シェアオフィス・コワーキングスペース、屋上庭園等を併設し、地域との交流・体験・モノづくりなどを通して新しい暮らし方や働き方を発見できる場所を目指しています。
リノベるは、ミッション「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」を実現するために、顧客・社会・産業への約束を掲げています。こうした取り組みは、その中でも特に「社会」に対する約束を意識し、「まちの新しい価値になる」を実現させる不動産再生事業の一つです。
現在社会課題として「空き家」だけでなく「空きビル」問題があります。新しいオフィスビルが次々に誕生していることで、築古のオフィスビルの競争力が弱まり、賃料を下げざるをえない状況にあるケースも見られます。
そういった社会的な課題を解決しようと、リノベーションやコンバージョン(用途変更)の提案を通して、いわゆる「遊休不動産」のバリューアップを行っています。空きビルの価値を再生するには、その建物に新たな役割を持たせることが不可欠です。
こうして「RENOVERU OSAKA/リノベる大阪」では、新たな役割として「地域に貢献できるオフィスづくり」を掲げ、まちづくり・環境づくりに関わっています。
人が集まる楽しい場所や心地よい環境をデザインして、街に新たな魅力を生む。社会に対する約束を果たすためにこれからも活動し続けます。
「RENOVERU OSAKA/リノベる大阪」
どんなイベントを開催しているのか
ミシンのイベント以外でも「まちの新しい価値になる」ため様々なイベントを開催しています。
昨年10月には大阪市西区の地域密着イベント「えほんpicnic」に参加し、木やタイルの廃材を用いたコースターと玩具作りができるワークショップを開催しました。
住まいづくりの過程で生まれた廃材を再利用し、一点もののコースターや玩具を作るワークショップ
また、今年1月には、パーソナルトレーニングジム事業を展開する「Fitcrew」とリノベる社員を対象としたストレッチ教室を開催しました。
本ビルに入居いただいている企業様に「Borderless Field」というコンセプトに共感いただき、ビル内及び、地域と繋がっていく施策としてイベントを定期開催することを目指しています。
パーソナルトレーニングジム事業を展開する「Fitcrew」と社員を対象としたストレッチ教室を開催
その他にも、季節に合わせたイベントや、様々な廃材を活用したイベントを開催しています。
年末には、リノベる。のお客様を対象としたクリスマス&お正月飾り製作ワークショップを開催
カリモク家具の制作工程で出た端材を活用したアニマルカリモクワークショップを開催
地域とモノづくりで繋がる!「TOKYO OTOKOミシン」コラボワークショップに潜入
最後に、2月末に開催されたイベントの様子をレポートします。今回は総勢15組のお客様に革の雑貨作りに挑戦いただきました。
まずは革ひな人形、小物入れ、眼鏡ケース、ペンケースの中から作りたい雑貨を決め、次に好きな革の端材を選びます。
ひな祭り直前だったため、革ひな人形もつくれるように
革雑貨は小物入れ、眼鏡ケース、ペンケースを用意
テクスチャーや色など様々な種類を用意
作るものと素材が決まったら、いよいよミシンの試し縫いを行います。
アックスヤマザキが講師となり、丁寧にミシンの使い方や縫い方をレクチャー
ほとんどの方が「TOKYO OTOKOミシン」を始めて使うとのことでしたが、「通常のミシンだと、分厚くてなかなか縫いにくい革も楽に縫える!」と、楽しそうに縫っていらっしゃいました。
完成した革雑貨を見て、大切そうにお持ち帰りいただいた姿が印象的でした。
イベントを通じて、捨てられてしまうものでも自らの手を加えることで愛着のあるものに変えていけるというメッセージが伝わっていたら嬉しいです。
今後も「まちの新しい価値になる」取り組みを続けてまいります。