プレスリリース 2022.10.20

近畿大学発ベンチャー企業の創出拠点「KINCUBA Basecamp(キンキュバ ベースキャンプ)」 24時間利用可能なインキュベーション施設を開設

近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和4年(2022年)10月20日(木)、近畿大学発ベンチャー企業を生み出す拠点として、学生が24時間利用可能なインキュベーション施設「KINCUBA Basecamp(キンキュバ ベースキャンプ)」を開設しました。東大阪キャンパスの西門前という便利な立地にあり、起業という同じ夢と志をもった仲間といつでも集うことができる施設で、企画から設計・施工までをリノべる株式会社(東京都港区)が担当しました。

KINCUBA Basecamp外観

1. 本件のポイント
● 近畿大学東大阪キャンパスの西門前に、24時間利用可能なインキュベーション施設を開設
● 起業マインドが旺盛な学生や教員が気軽に集う施設であり、起業にチャレンジするきっかけ作りの場として活用
● 令和7年(2025年)までに100社の大学発ベンチャー企業の創出を目指す

2. 本件の内容
近畿大学は大学全体で起業支援の取り組みを強化しており、令和4年(2022年)4月から近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」を始動させ、令和7年度(2025年)までに100社の大学発ベンチャー企業を創出することを目指しています。
この起業支援プログラムを推進する拠点として、近畿大学東大阪キャンパスの西門前に、インキュベーション施設「KINCUBA Basecamp」を開設しました。学生からの要望を取り入れて24時間利用可能とし、入館時の顔認証システムの導入や、夜間見回りの実施、防犯カメラの設置などを行うことで、何時でも安心して利用できるようにしています。また、一般的に法人登記には住所登録をする必要がありますが、この施設の住所を用いて登記可能とすることで、学生が起業しやすい環境を作ります。
起業マインドが旺盛な学生や教員が気軽に集まり、自由な交流・ディスカッションから新たな事業アイデアが生まれるなど、起業にチャレンジするきっかけを創出する施設にしたいと考えています。

3. 施設概要
名称:KINCUBA Basecamp(キンキュバ ベースキャンプ)
所在地:大阪府東大阪市小若江3-6-9(近畿大学東大阪キャンパス西門前)
(近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
開館時間:365日24時間(スタッフ駐在:月~金曜日、8:30~17:30)
※令和4年12月1日(木)から24時間開館予定
利 用 者:近畿大学生(起業ナビへの登録が必要)、近畿大学教職員
利用方法:事前予約は不要(初回利用時に顔認証を登録)
利用料金:500円(税込)/月額
ホームページ:https://www.kindai.ac.jp/kincuba/
竣⼯︓令和4年(2022年)8月
延床⾯積:302.2㎡
構造・規模︓鉄⾻造、地上2階
企画、設計・施工︓リノべる株式会社

4. 施設紹介
■コンセプト
『KINCUBA Basecamp』のグランドコンセプトは、発想の「芽」が未来に向かって広がって欲しいという想いから「Soil(土壌)」「Grow・Seeds(育成)」「Launch(始動)」としました。これを実現するために「Identity(近畿大学らしさの継承)」「Temporary(実験的な仮設)」「Flexible(変化に対応できる柔軟性)」をデザインコンセプトとし、多様な方々がアイデアとつながりによって新しい価値が生まれる場を目指しました。

■コワーキングスペース
1・2階とも全席可動式の机と椅子を配置したオープンスペースで、多様な利用目的に対応できる空間となっています。スタッフが不在となる時間もあるため、死角をなくし、打合せスペースには透過性のあるビニールカーテンを設置しました。また、1階にはバリアフリートイレがあり、利用者が安心して使える施設となっています。

■イベントスペース
大型のプロジェクタースクリーンや、可動式の音響操作卓を備え、新たな交流が生まれる空間を創出します。階段式の座席もあり、着席で50名程度のイベントを実施することができます。また、どの場所からもスクリーンが視界に入るように設計されており、フロア全体を使ったイベントにも対応可能です。

■顔認証ロッカー
利便性を考慮し、鍵の受け渡しや暗証番号が不要で、利用者が手ぶらで利用できる顔認証ロッカーを採用しました。ロッカーはグループ内で共同利用することもでき、ストレスフリーで生産性の高い空間を創出します。

5. 近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」
令和7年(2025年)までに大学発ベンチャー企業100社創出を目指し、近畿大学が全学をあげて取り組んでいる起業支援プログラムです。医学から芸術まで網羅する多様な研究分野や、56万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性、最先端のDX技術など、総合大学としての強みを生かして学生や研究者の起業を支援します。起業を目指すために必要な学びやマッチングのサポートから、各分野のメンターによる相談受付、キャンパスを活用した実証実験など、起業マインドの醸成から法人設立・事業展開まで一貫した支援を行っています。なお、「KINCUBA(キンキュバ)」とは、”KINDAI”と”INCUBATION”を組み合わせた造語です。

6. 起業ナビ
KINCUBA内の起業コミュニティとして、近畿大学が活動を支援している団体です。起業を志す学生が中心となり令和4年(2022年)3月に設立し、現在181人が参加しています。キャリアについて考えるセミナーや勉強会を学生が自主開催し、本学学生等に機会を提供します。また、ビジネスプランコンテストなど大学主催の起業に関するイベントで企画・運営を担い、大学全体の学生起業文化の醸成に寄与しています。

7. リノべる株式会社が参画した背景と担った役割
リノベる株式会社代表取締役の山下智弘氏は近畿大学の卒業生(平成9年(1997年)理工学部卒)であり、卒業後も大学主催のイベントに登壇するなど、継続して在学生の成長を促す取り組みを行なってきました。今回、100社の起業家を創出するという大学の更なる発展を応援すべく、本施設の企画・設計・施工をリノベる株式会社が担いました。まずは「KINCUBA事業構想」に対する理解を深め、どんな要素があれば起業の可能性が高まるのか議論を重ね、ゴールイメージを共有しながら進めてまいりました。その結果をアウトプットし、近畿大学の強みをより活かせる施設となるよう計画いたしました。また、現在取り壊しが進んでいる近畿大学旧本館で使用されていた緞帳(舞台幕)、椅子、テーブルなどの一部をアップサイクルし、新しい施設に取り入れることで近畿大学の歴史を継承し、多様な変化を受け入れ新しい出会いを生む近畿大学らしさを体現する場となるよう、建築計画に落とし込み、施工いたしました。

8. リノべる株式会社
社   名:リノべる株式会社
所 在 地:本社 東京都港区南青山5丁目4-35 たつむら青山ビル
代 表 者:代表取締役 山下 智弘
設   立:平成22年(2010年)4月
事業内容:テクノロジーを活用したリノベーション・プラットフォーム事業(個人向けマンション・戸建ての
ワンストップリノベーション、法人向け一棟リノベーション・店舗・オフィス・商業施設の企画・
設計施工及び運営、パートナー企業向けリノベDXプラットフォーム)
コーポレートサイトURL:https://renoveru.co.jp/

9. 本資料の配布先
東大阪市政記者クラブ、大阪科学・大学記者クラブ、大阪商工記者会、文部科学記者会、科
学記者会、国土交通記者会、国土交通省建設専門紙記者会

【関連画像の提供】
本件に関する画像を以下サイトでご提供します。
ご自由にお使いください。
https://goo.gl/66nurK