蔵前でスタイリッシュな日本茶と出会う – NAKAMURA TEA LIFE STORE –

蔵前でスタイリッシュな日本茶と出会う – NAKAMURA TEA LIFE STORE –

国際通りを「蔵前小学校前」の信号で一本裏手に入ると、紫色のおしゃれなのれんが目に入ります。建物のレトロな雰囲気に、なぜか上手くマッチしているモダンなロゴ。ここは、無農薬栽培の貴重な緑茶を販売している【NAKAMURA TEA LIFE STORE】です。ロゴマークを考案した、お店を運営するデザイナー・西形圭吾さんにお話を伺いました。

「いつ、どこで、誰がつくったか」分かるお茶。

完全無農薬の貴重な静岡産緑茶を味わう

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店内に入ると、どこからともなく緑茶の香りがふわっと身体を包みます。「こんにちは」と声をかけると、昔懐かしい玉のれんの奥から、西形さんが出てきました。

「この茶香炉でお茶の葉を焚いてるんですよ。どうぞ、お茶を召し上がってください。」

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こちらでは、西形さんがていねいに淹れてくれたお茶を試飲することができます。お茶をいただきながら店内を見回すと、モダンなパッケージの商品がずらりと並んでいます。こんなおしゃれなパッケージも、もともとデザイン会社を経営していた西形さんが作ったもの。

100年間、お茶づくりひとすじ。やっと出来上がった完全無農薬茶

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NAKAMURA TEA LIFE STOREのお茶をつくっている「中村家」は、創業大正8年。静岡県藤枝市で約100年、お茶を作り続けています。店内にディスプレイしてある年季の入った茶箱が、その歴史を物語っています。先代が30年間かけて無農薬・無化学肥料の「完全無農薬有機栽培」を実現。今は4代目・中村倫男さんがその想いを引き継いでお茶を栽培しています。西形さんは、4代目のご主人の同級生なのだそう。

「うちの茶畑は、山間にあるんです。標高300~400メートルのところで栽培されているので、無農薬のお茶が作れたんですね。」と、西形さんは語ります。

こちらのお茶に特徴的なのが、全ての商品に「品質保証書」がついていること。いつ誰がどの畑でどうやって収穫したお茶なのかが誰の目にも分かるようになっています。安心・安全にとことんこだわっているのです。

「“お茶がある生活”の入口になりたい」

リノベーションされた店先に並ぶ、茶葉と茶器

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お店は、使われていなかった古い建物をリノベーションしています。壁に並んでいるのは、ころんとした丸いフォルムが特徴的な「常滑焼」の急須。無釉で焼き締めた美しい急須は、緑茶の苦みをまろやかにしてくれるといわれています。茶こしの目は、細かいのがいいのだそうです。

「昔はどの家庭にもお茶があったと思うんです。でも、だんだん減ってきてしまって。昔ながらのお茶がある生活をもう一度知ってほしいなと思います。そんな生活を始めたい人の入口になりたいですね。」と西形さん。

3種類のお茶を飲み比べる愉しみ

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販売されている煎茶は、GARDEN NO.01・02・03の3種類。ラベルの色が「飲み口」を表しています。

「03が一番まろやかなので、食事のときにおすすめです。01が香りがはっきりと立って、旨みと渋みが強いタイプになります。うちのお茶は、摘んだあとも、一年かけて変化していきます。買っていただいたときと、一年後の味の違いを、ぜひ確かめてみてください。」

店内のブラックボードには、お茶の上手な淹れ方が大きく書いてあります。

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「美味しいお茶を淹れるには、お湯の温度と急須で蒸らす時間が大切です。温度が高く蒸らす時間が長いと、渋みが出ます。」

上質な「Tea Life」をはじめよう。

「生産者とお客様との距離をもっと近づけたい」という西形さん。今後はいろいろなイベントも企画しているそうです。今回ご紹介した煎茶のほかに、玄米茶やほうじ茶、茎茶などの茶葉も販売されています。上質なお茶をていねいに淹れるひとときを、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

【住所】〒111-0051 東京都台東区 蔵前4-20-4
【営業時間】12:00~19:00
【定休日】月曜日
【公式サイト】 http://www.tea-nakamura.com/

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