住宅購入とリノベーションを知る

新築戸建(建売/注文)、新築・分譲マンション、中古戸建、
中古マンション(そのまま住む/リノベ/リノベ済み)など、住まいの選択肢はさまざま。
ここでは中古+リノベーションがどういったものなのか、分かりやすく解説します。

住まい選び・住まいづくりの選択肢

新築も中古もそれぞれにメリット・デメリットがあります。これから住まい選び・住まいづくりを考えるという方は、
まずは選択肢の全体像を知るところから始めてはいかがでしょう。
もちろんケースバイケースな部分もありますが、ここではその全体像をざっくりご説明します。

img_knowledge_slection リノベる。が考える、リノベーションと既存住宅で詳しくご紹介

 

リノベる。が考える、
リノベーションと既存住宅

この15年で「リノベーション」という言葉は一般的になりました。
しかし、リノベーションや既存住宅についての誤解も多く、本当の価値や可能性はまだまだ知られていないと感じています。
ここでは、リノベる。が考える、中古住宅とリノベーションの価値と可能性についてご紹介します。

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1 リノベーションとは?

リノベーションとは、既存住宅を現代のライフスタイルに合った住宅へ改修すること、機能と価値を刷新することです。住む人の暮らしに合わせて間取りを造り変えたり、最新設備の導入や省エネ性能を高めたり、「住む人の暮らしを考えてつくる」ことに主眼があり、給排水管や配線など目に見えない部分も含めて工事を行います。

「新築の状態に戻す」ことを方針とするリフォームに比べ、工事の規模が大きくなることが多いですが、既存の状態や暮らしの課題によっては、「部分リノベ」で済むことも。工事の規模に関わらず「暮らしを考えた改修」がリノベーションだと考えています。

リノベーション

住む人の暮らしに合わせて機能や価値を刷新する

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リフォーム

古くなったもの、壊れたものを直す。

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2 既存住宅購入+リノベ
のメリットいろいろ

中古を買ってリノベーション、という選択肢は、中古住宅ならではのメリットや、リノベーションだからこそのメリットがあります。ここではそのいくつかをご紹介します。

現代のライフスタイルに合った間取り フルリノベならさらにフィット

築古の物件は当時のライフスタイルに合わせた間取りになっていますが、リノベ済み物件は現代の暮らし方や家事動線、家具・家電に配慮したレイアウトや設備、収納になっているため、現代の暮らしにフィットします。さらにフルリノベーションなら、個別のご家族のご状況や暮らし方に合った住まいにすることができます。

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立地・広さ・築年数・内装。
コスト配分を柔軟に設計できる

築古であることのデメリットを劇的にカバーできるリノベーションなら、その分立地の良さや広さ、内装に予算を回すこともできます。「新築だと予算オーバーで立地の良さを諦めた」という声もよく聞きますが、どのような暮らしのために、何をどの程度重視するか、という一人ひとりの価値観に合わせやすい選択とも言えます。

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日当たりや通風、管理状況を
事前に確認できる

日当たりや風通し、眺望が実際の建物で確認できます。また、エントランスや廊下の雰囲気、ごみ置き場や自転車置き場などを見ると、どんな方がどのようにお住まいで、日々の管理がどのようにされているか覗い知ることができます。更に、今後の修繕計画や過去の修繕履歴では、管理組合の運営状況を確認することができます。こうした、これまでの「実績」が確認できることは、新築にはない安心材料と言えます。

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資産価値が安定している

マンションは築年数によって流通価格が低くなる傾向にあります。しかし、築35年を過ぎると成約価格が下げ止まって安定します。資産価値が落ちにくいという資産上のメリットもあります。将来的な住み替えのしやすさにつながります。

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相続や住み替えなど、物件が既に
ある場合に住み続けやすくなる

例えば両親から相続した家はあるけれど、内装は古めかしいしそのままじゃ自分たちの暮らしに合わない、という場合など、物件は既にあるもののそのまま住めないという場合には、売却して新たに購入するよりリノベーションをして住み継ぐ方が、費用面でメリットが大きくなることがあります。

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新しいものにはない価値がある。

現在ではコストの観点で採用しにくい配棟計画や建材、仕様など時代を経ても色褪せない魅力と、丁寧に手を入れられてきた古き良きものが醸す味わいは、新しいものにはない価値です。
大きく育った樹木や花々は、身近に季節を感じさせてくれるほか、夏には涼を届け、住環境や眺望の良化につながることも。

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「まだ使えるものは使う」という
エコな選択になる

建物の取り壊しと建設には、多くのCO2排出を伴います。「まだ使えるものは使おう」というエコな暮らし方を志向する方にも、既存住宅を活かすリノベーションはおすすめです。また、省エネ性能を向上し、エコな暮らしを実現することも可能です。

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リノベ済み物件なら、現物を見て
手軽に素敵な暮らしが手に入る

コストパフォーマンスと暮らしへのフィット度が大きな魅力のリノベーション。でも何をどうするか全部決めるのは大変という方には、現代の暮らしに合った設計がなされたリノベ済み物件という選択肢もあります。現物を見て、購入後の暮らしをイメージしながら選ぶことができます。

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もちろんデメリットや不安を感じる声も

メリットの多い、既存住宅とリノベーションですが、選ぶにあたっては気になることが多いのも事実。
国土交通省の「令和4年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書」によると、中古住宅を選ばなかった理由の一位は、「新築の方が気持ちいいから」、次いで「リフォーム費用などで割高になる」「隠れた不具合が心配だった」、総じて、古いものへの品質や不具合、費用面の不安を上げる方が多い結果となりました。
リノベーションをすると、室内(専有部)は、配線・配管も含めて新しいものにすることが可能です。また、リノベるでは、リノベーションの品質チェックやアフターサービス・保証も業界が定めるリノベーションの品質基準以上もご用意。更に、物件探しからお手伝いするワンストップサービスでは、共用部の管理・修繕の状況を確認したり、リノベーション費用まで含めたトータルの資金計画を立案することで、中古住宅選びの不安やデメリットを取り除いていきます。

リノベる。なら、一般的なデメリットや不安の声にもお応えします。

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3 最新データで紐解く
リノベーションと
既存住宅の可能性

「住まいを買うなら新築がいい」そんな新築至上主義も近年変化を迎えています。
その背景にある既存住宅の可能性を、データを用いてご紹介します。

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新築・中古が逆転

首都圏のマンション市場では、中古マンションの成約件数が新築マンションの供給数を逆転。減少傾向にある新築マンションに対し、中古マンションは増加傾向にあり、ストックの増加、世帯数の減少と共にこの流れは加速していく見通しです。

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既存住宅とリノベーションで広がる選択肢

大量供給時代に建てられたマンションが、いま続々とリノベーション適齢期と呼ばれる築20年以上を迎えています。また、築40年を超えるマンションも新耐震基準を満たすものが増えてきました。
首都圏で見ると、マンションストック戸数は約300万戸、そのうち新耐震基を満たすマンションは約250万戸。リノベーション向きのマンションが約150万戸、築20年以内が約100万戸。新築分譲マンションの供給が減少する中、リノベーションを選択肢に加えると、住まい選びの選択肢がぐっと広がります。
全国で見ると、分譲マンションのストック戸数は約700万戸。この傾向は全国共通で加速していくと見込まれています。

※1990年代中ごろ~2000年代中頃まで、毎年8~10万戸前後の新築マンションが供給されていました。

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鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数

「築年数が古い=一律に耐用年数が短い」
とは言えないことが明らかに。

2024年、日本建築センターが鉄筋コンクリート造のマンション200棟の残存耐用年数を評価した結果を公表しました。それによると、全体の約60%が残存耐用年数100年超であることがわかり、さらに築年数別で見ると、築50年〜60年未満の建物の約70%が残存耐用年数100年超という結果に。
以上のことから、「築年数が古い=一律に耐用年数が短い」とは言えないことが明らかになってきています。もちろん、巷でよく聞く「法定耐用年数47年」は、構造躯体の物理的な耐久性を示すものではありません。
更に、日本建築センターによると、「多くの建物は長寿命化を目指せる。工学的に合理的な改修・維持保全計画が必要」とのこと。
これらを踏まえて、リノベる株式会社は、「建物の多くは、所有者が意志を持てば、長寿命化できる。」と考え、建物一棟のリノベーションも数多く手がけています。

詳しい調査内容はこちら

4 リノベーションの環境効果

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CO²排出量、廃棄物排出量を大幅削減

脱炭素社会実現に向け、リノベーションの環境負荷軽減効果を可視化すべく産学共同研究を実施しました。「コンフォリア高島平」では、建替に比べCO²排出量を75%、廃棄物排出量を96%削減と算出されました。 CO²削減量は約4,360t、杉の木約50万本が1年間に吸収する量と同程度(杉林約500ha分=明治神宮約6.8個分に相当)を削減できたと言えます。また、省エネリノベーションによる効果は、40年間でCO²排出量を5%約1,000t削減と算出されました。 
これまで4棟の規模・築年数・工事内容が異なる一棟リノベーションで算出。概ね同程度の環境負荷軽減効果を確認しています。

もっと知りたい!と思った方にはこちら

セミナー情報

リノベーションや中古マンション購入に関する基礎知識や、耐震・管理など中古特有の気になることまで、まずはしっかり情報収集したいという方におすすめです。