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憧れが叶った
ヴィンテージマンション
リノベ暮らし

A様のストーリー

きっかけ

憧れだったマンションリノベーション
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私たちがマンションの購入を考えたきっかけは、子どもが生まれたことです。

当時の住まいは、ごく一般的な立地と家賃の賃貸マンションで、自分たちの希望で内装を変えることはできませんでした。そのため、電化製品は長く使えるもの、デザインや使い勝手が良いものにこだわって選びましたが、家具はリプロダクトを選ぶなどそこまで費用をかけておらず、住み替えるときに買い替えるつもりでいました。

その物件は子どもと一緒に暮らすには狭く、お風呂も洗面とスペースが一緒で使いづらかったですし、キッチンも不便に感じていました。

そこで選択肢となったのは「東京で中古マンションを購入してリノベーションをする」もしくは「静岡にある妻の実家で同居する」の2つです。私は北海道出身で、学生時代から都会でリノベーションマンションに住むことに憧れていましたが、どちらを選ぶかでとても悩みました。

比較検討

自分の選択を迷いなく進めるための比較
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私は中古マンションをリノベーションして住むことにずっと憧れていましたが、本当にその選択が正しいのか確認するために、新築マンションやコーポラティブハウスも見学し、じっくりと比較検討しました。

比較する際のポイントにしたのは、「デザインは自分たちの好みか」「壁紙や床材などは好みのものに変更できるか」といった見た目に関するものや、「立地」や「価格」などです。これらのポイントを総合的に判断して、自分たちに合うかどうかを判断しました。

結果、新築マンションやコーポラティブハウスでは自分たちの希望は叶わないことがわかったため、中古マンションのリノベーションに絞ってサービスを検討することにしました。

選んだ理由

自分たちの想いに共感してくれたこと
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リノベーションを依頼するにあたり、比較した会社は「リノベる。」を含めて合計3社です。

私は、空いた時間を見つけてはInstagramやリノベーション関連の画像を検索していました。希望するデザインのイメージはある程度できていたので、各社を比較する上で大切にしたのはデザイン以外の部分です。リノベーション全体の進め方や金額感を中心に確認し、比較・検討を進めました。

「リノベる。」の名前は以前から知っていたので、まずは問い合わせをして、ショールームに行きました。ここで確かめたのが「どのような技術を使って施工しているか」「提携している会社はどこか」などです。

最終的に「リノベる。」に依頼することに決めましたが、一番の決め手になったのは、担当の鈴木さんと有意義なお話ができたことです。私の想いに共感してくれて、今後のリノベーションの進め方について明確なイメージを持てました。その後の工程で、「リノベる。」の各担当の方に何人もお会いしましたが、皆さんが鈴木さんと同じように私に共感してくれて、私と家族にとって近い存在に感じられたため、「リノベる。」にお願いして良かったと今でも感じています。

また、当時「JOURNAL STANDARD FRNITURE(ジャーナルスタンダード ファニチャー)」とコラボしていたことも、「リノベる。」を魅力的に感じた理由のひとつです。

「美術館のような住まいをつくりたい」との理想を叶えるためにお手伝いしたこと
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ライフスタイル
コンサルタント:
鈴木
「美術館のような住まいをつくりたい」との理想を叶えるためにお手伝いしたこと

初めてA様にお会いしたのは2017年5月でした。

とくに印象に残っているのは、「賃貸の住まいはどこも似通っていて面白味がない」「オリジナルの住まいをつくりたい」というお言葉です。今すぐに住宅を購入するのではなく、2020年の東京オリンピック開催後のリノベーションを見据えておられました。

A様は美術館のディスプレイに携わっておられ、つくりたい住まいのコンセプトは「展示がないときの美術館」とお聞かせいただきました。また、「キッチンと洗面にこだわりたい」「洗面台は気に入っている陶器のボウルを入れたい」など、具体的なイメージをしっかりとお持ちでした。

A様はこだわりたいポイントが明確で、それを実現するためにはそれなりの費用がかかることもご認識されていました。理想とするリノベーションを実現するためには、物件価格を抑えることが重要です。そこで、まずは物件価格が都内よりも比較的安い神奈川方面の物件や、都内でもお部屋の広さを抑えた物件の内覧をご提案いたしました。

カウンセリング

譲れない条件に対して、一緒に向き合ってくれた
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カウンセリングでは、鈴木さんが私や家族の意見・希望をとても丁寧に聞いてくれて、遠慮のない本音を引き出してくれました。今振り返ってみても、鈴木さんは「人の想いを引き出すのが上手な方だったなぁ」と思います。

当初、私が譲れない条件として挙げていたのは「ヴィンテージマンションに住むこと」です。私自身も暇があれば物件サイトを眺めていたため、エリアごとの間取りと価格の相場は確認できていました。鈴木さんは私の希望を考慮してくださり、複数のヴィンテージマンションを見つけて選択肢に加えてくれたため、ありがたかったです。

鈴木さんとは、予算はもちろんのこと、外観全体やファサード(建物正面デザイン)も含めて、「自分が帰りたくなる家かどうか」など、住んだ後のこともイメージしながら話し合いを重ねました。「ヴィンテージマンションに住むこと自体が本当に大事なのか」「それとも利便性の高いエリアを優先するのか」など、あらゆる視点から有益な議論を交わせたことをはっきりと覚えています。

エリアについては「お寺の近くが良い」という希望を伝えました。その理由は、私がお寺を中心として祭りやコミュニティが形成されているのが好きということと、内装をジャパンディな雰囲気にしたいと思っていたためです。設計・デザインにつながるテーマとして、お寺の近くのエリアが適していると考えました。

憧れの「ヴィンテージマンション」との出会いを求めて
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ライフスタイル
コンサルタント:
鈴木
憧れの「ヴィンテージマンション」との出会いを求めて

A様の義理のお父様も建築士のため、物件探しのみを「リノベる。」で行い、設計はお父様にお任せするとのご相談もいただきましたが、物件探しから施工までをワンストップで行える「リノベる。」により大きなメリットを感じてくださり、当社ですべての工程を担当させていただきました。

物件探しに向けてお話を伺ったなかで、とくに印象的だったのは、A様が中学生の頃から「ヴィンテージマンションが好き」という点です。私もヴィンテージマンションが好きなので、物件選定の際には、他の方があまり着目しない「ファサード」や「エントランスのサイン」なども細かく確認し、A様と盛り上がりました。

実は私もヴィンテージマンションの一室をリノベーションした自宅に住んでいるため、イメージをつけていただくために、自宅の見学にもお越しいただきました。物件探しには半年ほどを費やしましたが、このタイミングではご希望に合う物件と出会えず、A様にも転勤の可能性が出たため、一度物件探しをお休みすることになりました。

コロナ渦での暮らしを経てのリトライ
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物件担当:吉田
コロナ渦での暮らしを経てのリトライ

コロナ禍で、A様は奥様のご実家のある静岡に住まいを移して生活されていました。A様のご転職により、勤務地の場所の制約がなくなったことが主な理由だったようです。

A様の物件探しはお休みの状況が続いていただめ、このまま物件探しを続けるかどうか、契約更新の意思を確認しました。その際、A様より「検討をストップします」とご回答いただけたため、契約は終了する予定でおりました。

その日から3~4日が経ち、契約終了のお手続きを進めようとしていたところ、A様から東京の物件情報を何件かご提示いただき、すぐにご連絡したところ、「改めて東京で物件探しを再開したい」とのご相談があり、引き続き当社でお手伝いをさせていただくことになりました。

物件探し

居住者のリアルな周辺情報と自分の目で確認すること
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改めて吉田さんと物件探しを進めることになりましたが、当時はコロナ禍のため、現地には私だけが向かい、妻はオンラインで内覧に参加しました。

以前は「お寺が近くにある」という条件で物件探しを行いましたが、今回それに加えてリクエストしたのは「子どもと行ける大きな公園が近くにあること」「通勤することを想定して、職場からの移動時間を1時間以内に抑えられること」の2点です。

また、自分たちの思い描くリノベーションをできる限り実現させるために、スケルトンリフォームをする際の制約がないかについても重点的に確認しました。

今の住まいに決めた理由は、売主である前居住者の方の人柄がとても良く、病院など近隣の情報も詳しく教えてくれたことと、エリアと広さの条件が良い割に、修繕積立金・管理費といった維持費が安かったためです。

その後も細かな調査を続け、内覧時に共有部などの管理も行き届いていたため管理不行き届きの懸念を解消できたこと、線路から近いものの騒音の問題がないことを確認できたことが決め手となり、憧れていたヴィンテージマンションを購入する決断をしました。

数年にわたる物件探しでの運命の出会い
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物件担当:吉田
数年にわたる物件探しでの運命の出会い

A様との物件探しにかけた期間は、合計すると1年以上です。途中、コロナ禍やご転職、静岡へのお引越しといった状況の変化がありましたが、状況に応じて鈴木がコミュニケーションを取らせていただきました。

鈴木からA様の担当を引き継ぐにあたっては、A様がご転職をされたため、収入面の変化を確認させていただいた上で物件探しを始めました。A様からも当社のアプリへ気になる物件情報を多数送っていただきましたが、最終的には当初より希望しておられた「お寺から近い」という条件を満たす、現在のお住まいに巡り会えました。

物件のご購入にあたり、価格交渉も重要なポイントです。 価格交渉の成功は常々、売主次第ですが、「理想のリノベーションに向けたご予算」を確保いただくために値引き交渉を代行した結果、当初の販売価格よりも安く物件を購入することができました。

「リノベる。」をご利用いただくお客様の多くが、物件の購入とリノベーション費用を併せてローンを組まれています。このため、物件価格を安く抑えられると、リノベーションにかけられる予算を増やすことができます。当社は物件探しからリノベーションの設計・施工までを一気通貫で行うため、あらゆる状況や条件の変化にも柔軟に対応し、物件価格とのバランスを見ながらリノベーション費用を調整できます。

住まいづくり

10年後ではなく今の自分たちにとってベストな間取りで
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設計を始めるにあたり、私のほうで30ページほどのコンセプトシートを作成し、使う素材や基本となる色づかいなどの希望をお伝えしました。お部屋づくりのヒントはInstagramなどのSNSから得ることが多く、玄関に洗面台を置く設計もSNSで見つけたアイデアです。

コロナの影響で、設計もオンラインで打ち合わせをする機会が多かったため、コンセプトシートは私と「リノベる。」のイメージを共有する上で重要な役割を果たしたと思います。設計を担当してくれた野上さんが「コンセプトシートにこう書いてあるので、こういう感じが好きですよね?」と初心に立ち戻ってくれるため、打ち合わせの途中で悩みや雑念が入ったときも、当初のイメージや希望からぶれずに設計を進められました。

野上さんは「現在のリビングをもうひと部屋区切った間取りにしてはどうか」と提案してくれましたが、家族みんなで過ごす時間を大切にしたいという想いがあり、リビングの区切りは見送りました。

キッチンの水栓周りは、マンションの都合により移動できずに壁付けせざるを得なかったので、それを踏まえて「キッチン全体をひとつの家具」としてつくり込むことにしました。

ライフステージの変化を前提に計画を立てました
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担当デザイナー:野上
ライフステージの変化を前提に計画を立てました

設計ではまず間取りのお話から始めますが、私からA様にご提案したのは3案です。

A様にはお子さまがお二人いらっしゃるため、お子さまのお部屋として個室を設けるプランもありました。ただ、A様としては、お子さまの成長後に個室を設けることを前提にしながらも、今はリビングダイニングとして使うスペースを増やしたいとお考えだったため、最終的には広めのリビングダイニングと寝室の1LDKの間取りになりました。

ゆくゆくはリビングの一部を個室として区切ることを想定しているため、壁を入れる位置や照明を入れる位置、下地を入れておいたほうが良い箇所を想定した施工をしています。

A様が目指していたのはミニマルな生活だったため、家具を頻繁に入れ替えたり、レイアウトを変更したりする前提でリビングを設計しました。現在は広めのリビングで一家だんらんの時間を過ごしやすい間取りですが、必要になった際には、いつでもリビングの一部を個室に切り替えられるようにしています。

お客様と間取りのお話をするとき、私が必ずお伝えしているのは「生活スタイルは変わっていく」ということです。リノベーションをするときは、将来の生活スタイルの変化に併せて、お部屋を柔軟に変えられる余白を残すことが大切と考えています。

新築マンションの場合、誰かが計画したお部屋に住むことしかできません。一方のリノベーションでは、現在の生活スタイルに合わせるだけではなく、将来の暮らしが変わっていくことを前提に計画を立てられる点がメリットです。

住んでみて

家具やレイアウトを、気軽に変えられることの楽しさ
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急な来客があっても、すぐに物を片付けられる、大容量の収納を設けて良かったと大変満足しています。野上さんと最後まで議論を重ねた玄関脇の洗面台も、「通常の洗面ボウルを置きたくない」「できれば鏡も隠したい」という私の希望を叶えた施工を提案していただけました。「The洗面」という感じに見えないことが気に入っていますし、扉の裏に鏡があることは、来客される方に驚かれることも多いです。

家具やレイアウトを気軽に変えられることも楽しく、思い立ったときに家具を移動させて気分転換しています。現在はリビングの一角にテレビを設置していますが、これも元々はテレビがある生活を前提にした設計ではありません。「テレビをなくして天井にプロジェクターを設置しようかな」「L字型のソファを置いたらどうなるかな」など、ベストな配置を日々考えながら暮らしています。

賃貸マンションで暮らしていたときも、月に1回はレイアウトを変えていました。この家に住むようになってからは、広いリビングを自由に使えるようになったこともあり、レイアウトをより自由に、柔軟に変更できるようになったことがとても嬉しいです。

お気に入りの場所

ディスカッションを重ねてミニマルな生活を実現
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キッチン

妻はアイランド型にしたいと希望していましたが、水栓の位置を変えられずに壁付けする必要がありました。そこでキッチン全体を家具のように見せるために、扉の素材感にこだわっていただいたほか、通常はむき出しになるレンジフードを隠すような工夫を施していただきました。

また、食器を片付けた後の水切りかごも起きたくなかったので、ビルトイン式の食洗器を選びました。

 

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大容量の収納

見せる収納が得意ではないので、小分けに収納を設けるのではなく、1か所に大容量の収納を設けました。リビングに設置する家具を最小限に抑えられたため、余裕を持ったレイアウトができ、とても助かっています。

 

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​ドア

ストックヤード(保管場所)の入口が壁と同化している美術館の内装をイメージして、ドアの高さを天井高に合わせ、壁と同化するようにドアノブもつけず、指をひっかけて開閉できるタイプの扉を選んで施工してもらいました。

やりたいことを妥協しない、終始ディスカッションの住まいづくり
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担当デザイナー:野上
やりたいことを妥協しない、終始ディスカッションの住まいづくり

A様はデザインのお仕事に携わられているため、デザイン談義も交えた住まいづくりができ、本当に楽しかったです。

コンセプトシートを作られているように、すべてにおいてこだわりをお持ちでしたが、設計を進めていくうちに「あれも良いな」「これもやりたい」と広がってしまうことがあったので、その際にはコンセプトシートを使い、原点に立ち返りながら方針を確認しました。

設計で苦労した点を挙げるならば、キッチンと洗面台です。
キッチンは家具のようにしたいというご要望があり、レンジフードが目立たないように収めることにしました。しかし機能性が失われてはならないため、きちんと動くことを前提に、どのようなリスクが生じるのかを事前に調査し、ご説明しながら施工を進めました。
洗面台で工夫したのは、ミラー部分を1枚の白いキャンバスのように見せる点です。洗面ボウルを置かずにモールテックスで仕上げるために、どのように施工すれば良いかを考えました。

設計者として、お客様のこだわりをできる限り叶えるために取り組むことはもちろん大切です。しかし、私の意見としましては、お客様がその家で将来も快適に過ごせるか、不都合や危険が生じることがないかなどをきちんと考慮・検証した上で、設計に落とし込むことこそが、設計担当として重要な役割だと考えております。

A様のようにご自身でこだわりたいポイントを整理していただくことはとても大切です。ただ、ほとんどのお客様は、具体的なイメージが固まる前にご相談にいらっしゃいます。そのため、まずは「なぜリノベーションをしたいのか」「どのようなコンセプトを希望しているのか」などをたくさんお聞かせいただき、一緒に考えることを大切にしています。

多くのお客様に出会い、お客様と共創していくことで、私たちデザイナーも、日々の成長を実感できるのです。

リノベを検討する人へ

譲れないものは何かを明確にすることが大切
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これからリノベーションをする方は、とにかくご自身がやってみたいことを包み隠さずに話してみると良いと思います。私自身、費用や施工期間については多少の無理をしましたが、やりたいことは妥協しませんでした。そのおかげで、自分のやりたいことをやり切った家をつくったという達成感があります。

緻密に計画を立ててリノベーションをしても、実際に住んでみなければわからないこともあり、「ここをもっとこうしたら良かったな」と思うこともありますが、それも追加工事で実現が可能です。

私も実際に住んでから、玄関の奥に扉をつけて靴を収納できるようにしたり、洗濯機の上にアイアンバーをつけたりなど、不便だと感じた点を解消し続けています。家族にとって使い勝手が良いように、妥協せずに変えられるので、住み始めが「完成」にならず、日々進化をしています。

私たち家族は家で過ごす時間が長いので、自分が心地良いと思える空間にこだわってつくったほうが良いということも、住み始めてから感じた点です。

ここだけは譲れないと思う場所があると、金額面でどうしても調整が必要ですが、優先度の高いところにお金をかけて、その他のところで金額調整をすれば、満足度の高い住まいができると思います。

間取り図

(before / after)
Before madori_before
After madori_after
フォトギャラリー
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