【府中】郷土の森あじさいまつりで、梅雨の散歩を楽しむ。

【府中】郷土の森あじさいまつりで、梅雨の散歩を楽しむ。

梅雨の時期に入ると、約1万株のあじさいが見頃を迎える『府中市郷土の森博物館』。青、紫、ピンク……生い茂る新緑の中で、色とりどりのあじさいが鮮やかに咲き誇ります。今回は「自然が豊かな街で暮らしたい」と考えている方に向けて、あじさいの見頃に合わせて開催される「郷土の森あじさいまつり」をレポート。あじさいまつりの魅力や館内の見どころを、たっぷりお伝えしていきます。

梅雨を彩る、1万株のあじさい

アジサイの小径

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東京都府中市にある『府中市郷土の森博物館』。「博物館」という名称ですが、東京ドーム約3個分もの広い敷地のなかには博物館のほか、プラネタリウムやレトロな建築物など見どころがたくさん。広い園内には、数多くの植物が植えられています。

なかでも館内の奥にある「アジサイの小径」は、梅雨どきには絶好の散策スポット。細い道の左右には、色とりどりのあじさいを見ることができます。ゆっくりと時間をかけて、何度でも歩きたくなる道です。

個性豊かなあじさいの花たち

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あじさいまつりでは、普段、街では見かけないような、ちょっと珍しいあじさいに会うこともできます。

こちらは、白い縁取りのガクアジサイ。花びらの紫が際立つ、可愛らしい雰囲気のあじさいです。

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こちらは、新緑に映える真っ白なあじさい。シンプルな白がどの色よりも鮮やかに見えて、思わず息を呑む美しさです。

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鮮やかな青と白のコントラストが目にも楽しいガクアジサイです。このように、たくさんの種類のあじさいを見ることができるのが「あじさいまつり」の醍醐味。約1万株の中から、お気に入りの種類を探してみるのも楽しそうですね。

あじさいに似合うレトロな建築物

郷土の森博物館の敷地には、江戸中期から昭和初期の建物8棟が移築・復元されています。趣のあるレトロな建物をあじさい越しに眺めることができるのは、この季節ならでは。思わず写真に収めたくなるフォトスポットです。

心地よい音が楽しめる水車小屋

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こちらは、水の落ちる音がなんとも心地よい水車小屋。静かに水車が回る音に耳を澄ましていると、心が落ち着きます。絵本の世界で見たような、どこか懐かしい気持ちになれる場所です。

レトロな黄色の旧町役場

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こちらは、大正10年に建てられた旧府中町役場を復元した建物です。一見、洋風の建築に見えますが、裏手には和風の平屋が続いており、洋風と和風の混ざり合った、大正時代のモダンな雰囲気を感じることができます。

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建物の外から見えるのは、レトロで可愛らしい黄色い外壁と、鮮やかなあじさいのコンビネーション。曇り空の多い梅雨どきにも、ポップな色合いを楽しませてくれます。

季節のお菓子を楽しめるお茶室『梅欅庵(ばいきょあん)』

数量限定の「あじさい餅」でホッとひと息

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広い園内でちょっぴり歩き疲れたら、お茶室『梅欅庵』でひと休み。ここでは、抹茶と季節のお菓子を楽しむことができます。

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あじさいまつり開催中の目玉は、数量限定の「あじさい餅」。美しいあじさい色のお餅は、なんともフォトジェニック!中に入っているこしあんは甘さが控えめで、上品な味わいです。

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お抹茶とセットで350円。お財布にもやさしい価格です。あじさい餅は1日先着20名限定だそうなので、お目当ての方はお早めに!

梅欅庵
【営業時間】11:00~11:45、13:00~15:15

『郷土の森あじさいまつり』を楽しむために知っておきたいこと

歩きやすい靴がおすすめ

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郷土の森博物館は東京ドーム約3個分の広大な敷地です。一日かけて、見どころをくまなく楽しみたい!という方は、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

また、晴れた日には紫外線も強くなってくるこの時期。日陰のない場所もたくさんあるので、帽子や日傘などの紫外線対策をしていくとよいでしょう。

バリアフリー対応。車椅子やベビーカーであじさいを楽しめる

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「小さな子供がいると、歩いて回るのは大変かな」と思っている方も安心です。園内はバリアフリーへの配慮が行き届いているので、車椅子やベビーカーが通りやすい道から、あじさいを鑑賞することができます。

筆者が取材した当日も、車椅子やベビーカーを押しながら、あじさい鑑賞を楽しんでいるご家族ををたくさん見かけました。あじさいの時期はもちろん、一年を通して自然を感じられる気持ちのよい空間。家族とのコミュニケーションを楽しみながら、広い館内を巡ってみてはいかがでしょうか。

四季折々の美しさを堪能できる、博物館がある街。

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色とりどりのあじさいや生い茂る新緑、昔懐かしいレトロ調の建物、美しい季節のお茶菓子……。あじさいまつりには、梅雨で曇りがちな心をパッと明るくしてくれる「とっておきのおもてなし」がたくさんありました。

東京都心では、これほど自然豊かな博物館がある街は珍しいのではないでしょうか。府中の森郷土博物館は、京王線・南武線の「分倍河原駅」からバスで約8分ほど。自然を身近に感じられる街に住みたいと思っている方は、「もし自分がこの街に住んだら……」と想像してみると楽しいですよ。梅雨が楽しみになる、美しいあじさいが咲く街、ぜひ訪れてみてください。

府中市郷土の森博物館 郷土の森 あじさいまつり
【開催期間】2017年5月27日(土)〜7月2日(日)
【休館日】毎週月曜日
【入場料】大人200円、中学生以下100円、4歳未満無料
【公式サイト】http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/event/1000083/index.html

【高円寺】雨の日も心が晴れる。あじさいの名所・杉並区『妙法寺』

梅雨の季節にひときわ輝く、色とりどりのあじさい。杉並区堀之内にある『妙法寺』は、厄除けで有名なのはもちろん、あじさいが美しいことで知られる人気スポットです。東京メトロ丸の内線・新高円寺駅から歩いて約15分。都心にあるとは思えない、緑あふれる妙法寺の魅力をお伝えします。

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