【吉祥寺・UNI STAND(ユニスタンド)】“茶リスタ”が紡ぎ出す、新しい日本茶文化。

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最近、話題になっている「日本茶スタンド」。井の頭恩賜公園のそばにある『UNI STAND(ユニスタンド)』は、「井の頭の森のちょうどいいところに、ちょうどいいお店ができました。」というコンセプトを掲げ、コーヒーと日本茶を提供するユニークなお店です。お茶のバリスタ、通称“茶リスタ”として吉祥寺の街に新しい日本茶文化を発信している、店長の小山和裕さんにお話を伺いました。

「井の頭の森のちょうどいいところ」にあるお店。

吉祥寺駅からUNI STANDへ

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「井の頭の森のちょうどいいところに、ちょうどいいお店ができました」

このコンセプトフレーズのとおり、UNI STANDは、井の頭恩賜公園へやってきた人々にとって、まさに「ちょうどいいところ」にあります。吉祥寺駅から徒歩約17分。吉祥寺通りを三鷹方面へ歩いて井の頭の森を抜けると、駅周辺の賑わいから一転、落ち着いた雰囲気の住宅街があらわれます。

吉祥寺通りを挟んで井の頭恩賜公園が広がる、気持ちのよい散歩コース。玉川上水に架かる萬助橋(まんすけばし)を渡って少し歩くと、ガラス張りの外観がおしゃれな『UNI STAND』が見えてきました。

バリスタならぬ“茶リスタ”が生まれた理由。

「若い人が日本茶に親しむきっかけになったら嬉しい」

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ガラス戸の奥にある、階段を下りると注文カウンターがあります。その奥にたたずむのは、柔らかい笑顔の店長・小山和裕さん。小山さんは5年前、24歳のときに日本茶の世界に出会ったといいます。

「バリスタの世界では、24歳はもう遅すぎる年齢。しかし、20代で日本茶の淹れ手はいませんでした。そこが面白そうだな、と感じたんです」

若者がいないというところに魅力を感じたという日本茶の世界。現在29歳の小山さんは、バリスタにかけて自らを“茶リスタ”と呼び、お茶のバリスタとしてUNI STANDを運営しています。

光あふれるカジュアルな店内

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併設されているデザイン事務所が総合プロデュースしたという店内の内装。やわらかい光が差し込む店内には、カジュアルで洗練された空間が広がっています。

“吉祥寺的”を感じる階段席

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店内に入ってすぐの階段には、椅子として使えるよう、木の板やクッションセットがセッティングされています。階段席に座って、美味しいドリンクを片手にゆっくりおしゃべりするのも、なんだか“吉祥寺的”な感じのする、新しい楽しみ方。映画のワンシーンのようで素敵です。

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階段を下りて左手には二人掛けのテーブル席、右手にはカウンター席があります。

「注文を待っている間ここでひとやすみしたり、ゆっくり飲食を楽しんでいったり、みなさん自由に過ごされていますよ」

テイクアウトを主体とするスタンドの形態でありながら、イートインのお客様も半数ほどいるのだそう。カジュアルで落ち着く空間と、小山さんの持つ親しみやすい雰囲気に、つい長居したくなってしまいます。

“茶リスタ”が淹れるドリンクと抹茶スイーツ

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UNI STANDでは、小山さんが全国各地から厳選した日本茶や宇治抹茶を使用したドリンクに加え、ブレンドやカフェラテなどのコーヒーメニューが販売されています。

いわゆる「シングルオリジン」と呼ばれる、単一農家から仕入れた深蒸し茶や煎茶は全部で10種類ほど。そのうち5種は、茶樹の品種も指定しているのだそう。

他にも、ほうじ茶やチョコレートドリンク、お子様でも飲めるリンゴジュースやコーディアルなど、豊富なメニュー展開が魅力です。

甘みを抑えた本格宇治抹茶オレ

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今回、小山さんにおすすめしていただいたのは、夏に人気だという『宇治抹茶オレ』。ゆっくりと混ざり合っていく真っ白いミルクと濃緑の宇治抹茶はまさに“フォトジェニック”という言葉がぴったりです。

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抹茶をミルクに溶かすだけの簡易的な抹茶オレが主流の中、UNI STANDでは注文を受けてから抹茶を点て、一杯ずつ丁寧につくっているといいます。丁寧に茶こしで振るった宇治抹茶に、ほんの少しのきび砂糖を加えて、湯を注ぎ、茶筅で点てる優雅な手つきの小山さん。

シャッシャッシャッ。

忙しない毎日を忘れさせてくれるような心地よい音が、店内に響きます。

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テイクアウト用のカップに注がれたミルクに、宇治抹茶が注がれていきます。

さっそくいただいてみると、甘さ控えめで、宇治抹茶の渋みをしっかり感じられる、今まで飲んだことのないような濃厚な抹茶オレの味!「甘い抹茶オレしか飲んだことがない」という方は、本格的な抹茶の味わいに驚かれるかもしれません。甘さが足りない場合はシロップを加えることもできるそうですが、ミルクのコクで十分甘く感じられるので、そのままいただくのがおすすめです。

茶リスタお手製『抹茶のブランマンジェ』

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こちらは、数量限定で提供しているという『抹茶のブランマンジェ』。

「見た目でも楽しんでいただけるように、きれいに仕上げました」と小山さんが語る通り、抹茶の緑とミルクの白が織りなす美しい2層のスイーツです。

実際に抹茶を点てて作ったというこちらのブランマンジェは、濃厚な抹茶の味に、ほんのりと優しいミルクの甘さが絶妙。日本茶とコーヒー、どちらと合わせても美味しくいただけそうです。

外が気持ちのいい日は、井の頭公園へ。

店内でゆっくりと過ごすのもいいですが、目の前に広がる井の頭公園をテラス席のように楽しめるのも「井の頭の森のちょうどいいところ」にあるUNI STANDならでは。

『豚肉と香草のペーストのホットサンド』と『本日の深蒸し緑茶』をテイクアウトして、井の頭公園を散策してみました。

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ふんだんに使われた三つ葉と、程よく歯ごたえのあるにんじん、そしてベースと状の豚肉が贅沢に挟まれたホットサンドは、栄養満点で体が喜ぶ味!パンの柔らかさと野菜の歯ごたえのコントラストも絶妙です。

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茶リスタが丁寧に淹れてくれたあたたかい一杯は、茨城県猿島(さしま)の茶葉を使用した深蒸し緑茶。一口一口、時間をかけてゆっくり飲みたくなる味です。緑茶の深い味わいと、生い茂る木々のダブルのリラックス効果で、心身ともに癒されます。

「おうちカフェ派」も楽しめる。

お店で使用されている茶葉や豆をおみやげに

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UNI STANDの味を自宅で楽しみたいという方は、店頭で実際に使用されている茶葉やコーヒー豆を購入することができます。シンプルで可愛らしいパッケージは、おみやげにしても喜ばれそうです。

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こちらは、お客様から「販売して欲しい」というリクエストが増えて、つい先日から販売を開始したという急須です。合わせて『急須のぽたん』という急須を乾かす器具も販売されていました。

これらも、UNI STANDで小山さんが使用しているものなのだそう。自宅で“茶リスタ”の味を楽しみたいという方は、急須などの茶器を揃えてみるのもいいかもしれません。茶リスタが厳選したお茶を自宅でも楽しみたいという方は、お店で相談してみてはいかがでしょうか。

「日本茶やコーヒーを片手に、吉祥寺を楽しんでください」

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「UNI STANDは駅からは離れていますが、井の頭公園や吉祥寺の散策をするには“ちょうどいいところ”にあります。日本茶やコーヒーを片手に、老若男女に愛される吉祥寺をぜひ楽しんでください」

ペットボトルのお茶が普及している現代。丁寧に淹れた煎茶や、本格的に点てた抹茶を、より親しみやすい形で提供してくれる若き“茶リスタ”は、吉祥寺の街に新たな魅力を吹き込んでいるようでした。駅から少し離れたこの場所も、丁寧に淹れる一杯のお茶も、「便利」で「効率的」な都会のスタイルとは少し違うけれど、ふと等身大の自分にかえることができる「ちょうどいいところ」。忙しい毎日の中でホッとする時間をつくる、あえて遠回りを楽しむ、それが吉祥寺らしいスタイルなのかもしれません。

井の頭公園や吉祥寺の散策の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

UNI STAND(ユニスタンド)
【住所】東京都三鷹市下連雀1-16-1 吉祥寺GALAXY3 002
【営業時間】10:00〜19:00
【定休日】火曜日
【公式サイト】http://unistand.jp/

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