ご利用サービス | 物件探し+リノベーション |
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面積 | 118.98㎡ |
間取り | before:3LDK+3S
after:3LDK+WIC 間取り図(before/after)を見る |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC) |
リノベーション 完工年月 |
2023年12月8日 |
完工時築年数 | 築41年 |
場所 | 北海道札幌市 |
家族構成 | ファミリー |
旧居での子育てのしにくさや収納の少なさ、旦那様との生活リズムの違いからくるストレスなど、住まいや暮らしの悩みを抱えていた札幌市在住のT様ご夫妻。
そんな中、お子様が生まれたことがきっかけで旧居が手狭になり、引っ越しを検討されました。
当初は新築マンションの購入を検討していましたが、リノベる。の相談会に参加しお子様の将来や資産性、旧居での悩みの解消、したい暮らしにあわせて住まいづくりができることなど、トータルで考えると中古マンションを購入してリノベーションすることが最適解だと気付かれました。
親身になって相談に乗ってくれるライフスタイルコンサルタントの対応が決め手となり、リノベる。に申し込むことに。
間取りなど住まいづくりを工夫していくことで、旧居でのストレスも解決し、子育てしやすい環境になりました。
きっかけ

2人目の子供が生まれて旧居が手狭になりました。
育休中で時間に余裕があり、また子供たちの小学校進学も控えているため、引っ越すなら今だと思いました。
当初は、旧居のエリアで新築のタワーマンション購入を検討しており、モデルルームを見学しましたが、価格の割に広くなく内装も標準的で興味をひかれませんでした。
また、夫は居酒屋を経営しており、朝方に帰ってきて昼まで寝るという生活リズムのため、夫の寝室は日中でも静かに休める場所にしたかったのですが、タワーマンションはリビングの隣に寝室があり、間取りを変えることができませんでした。
今後、新幹線の駅ができるエリアで将来的に資産性が見込める点は魅力的でしたが、投資ではなく快適な住まいとしての利用が目的だったので、購入には至らなかったんです。
戸建ても検討しましたが、夫の職場へのアクセスが悪いのと、年を取ると雪かきが大変でマンションに移る人もいると聞いていたので、マンションがよいと思いました。
選択肢を色々と検討しましたが、内装のつくりや間取りを自由にできることから、中古マンション購入とリノベーションを検討するようになりました。
比較検討

一方、コロナの影響で夫の事業の経営状況が芳しくなく、また私も育休中で世帯の収入が少ないことから、住宅ローン審査が通るかどうか、非常にシビアな状況にありました。
住宅ローンをどうやって組めばいいのか、どこに相談すればいいのかもわからず、新築マンションの相談会に行った際も、チラシで金融機関を簡単に紹介されるだけだったんです。
そんなとき、たまたまリノベる。のオンラインセミナーの広告を目にし、リノベーションの話を聞いてみたいと思い申し込むことに。
周囲でリノベーションをした人もいなくて、具体的な知識はさほどありませんでした。
実は弟が勤務していたハウスメーカーのグループにリフォーム会社があったので相談したところ、パッケージプランがメインで壁や床、タイルなど内装についての成約があり、細部まで住まいづくりをこだわれないことがわかりました。
リノベる。以外の会社にも資料請求はしましたが、したい暮らしに合わせて住まいを提案してくれるリノベる。に好感を抱いていました。
選んだ理由

リノベる。のオンラインセミナーで、ライフスタイルコンサルタントの柴田さんに資金の状況などすべてお話ししたところ、一緒に住宅ローンの道筋を整理してくださいました。
それまで悩んでいたモヤモヤが一気に解消し、「このまま住まいづくりまでお願いしたい!」とすぐに思いました。
事例を見せてもらい、中古マンションのリノベーションであれば予算を抑えながらも広いスペースを確保でき、自分が思い描く住まいをつくれそうだ、とイメージが膨らみました。
また、大都市以外にも支店が多く、全国展開されている点にも信頼感を覚えました。
夫はリノベーションについてほぼ知らなかったので、柴田さんからプレゼンをしてもらいリノベる。での住まいづくりを決めました。
カウンセリング

2人目の子供が生まれて収納が足りなくなったこと、玄関にベビーカーを置くと人が通れないこと、寝室がリビングのすぐ隣にあって昼間寝ている夫を起こさないように気を遣っていたことなど、子育てを中心に旧居での困りごとをお伝えしました。
また、内装については私が好きな和モダンテイストを取り入れて、日々の暮らしを楽しめる住まいにしたい要望も伝えました。
物件探し

物件は広さとエリアを重視しました。
広さがあれば、ある程度住まいづくりが自由にできると思い、100平米以上を第一条件に。
エリアは夫が職場へ車で15分以内で通えて、学校へも通いやすく周辺環境が明るいことなど、子育て環境を大切にしました。
購入物件のエリアには詳しくありませんでしたが、近くに住んでいる夫の友人に話を聞いたり、柴田さんが育ったエリアでもあったので、色々アドバイスをもらい安心できるエリアだと感じました。
また、学区の小学校はインターネットのレビューでも高評価だったことも好印象でした。
決めた物件は第二希望だったものの、小学校まで大通りを渡らずに歩いて2分なので、安心して通学できる点も魅力でした。
柴田さんに「景色と管理状態がよいのでおすすめ」と太鼓判をいただき、安心して購入することを決めました。

通われている保育園が今回提案したエリアから離れているため、送り迎えが少し大変になりますが、小学校がすぐ近くにあるメリットをお伝えしました。
今だけでなく、少し先のお子様の教育環境を見据えた暮らしをお考えいただけるようご提案しました。
また、将来的に2人の子供部屋も考えた広さが必要でしたが、奥様はその上で余白を希望されているご様子でしたので、 広さにフォーカスした物件内見で、広さの感覚を掴んでいただきました。
購入された物件は十分な広さがあったのと、過去リノベる。でリノベーションされたOBさんもいらっしゃったので、イメージがつきやすく安心材料になったと思います。
住まいづくり

デザイナーの竹廣さんに、以前から好きだった戸建てリノベ-ションのデザインテイストをお伝えしたところご存じだったんです。
すぐに好みを理解してくださって嬉しかったですし、よい住まいになる予感が高まりました。
実は、収納については絶対に後悔したくなかったので、整理収納アドバイザーの資格を取りました。
収納するものがどれくらいありどこにまとめれば使いやすいのかを考えられたので非常に役立ちました。
ワークスペースの棚はピッタリとものが収まりましたし、ウォークインクローゼットの造作棚はアイロンがけができるような高さにして、収納を設けました。
脱衣室に引き込み戸をつけましたが、旧居でものが挟まってしまい、取れずに困った経験があり少し不安でした。
すると竹廣さんから将来的なメンテナンスを考えて、ものが挟まってもすぐに取り出せるように点検口をご提案していただきました。
ワークスペース、洗面、玄関土間のルーバー(羽板を平行に隙間を開けて並べたもの)に和モダンのテイストを取り入れました。
永く飽きないアクセントになっていると思います。
玄関土間に洗い出しの素材を使用していますが、施工工程で水を大量に使うので、マンションだと導入しづらいと言われました。
どうしても諦めきれず、水をあまり使わずにできる洗い出しの素材を調べて相談したところ、竹廣さんに「やってみましょう」と前向きに採用してもらえたことが本当に嬉しかったです。
また、内見時に気になっていた欄間(らんま)をトイレの棚に取り入れ、壁紙や照明も含め理想の和モダンな雰囲気に仕上げました。
古い和の素材を使ったリノベる。の事例を見ていたこともあり、欄間を再利用するアイデアを思いつきました。

キッチンからリビングを見渡したいという奥様の要望から、家族の時間を大事にしたいというお気持ちを感じたので、子供部屋はあえて机とベッドが置ける最低限の広さにして、部屋にこもらずリビングに家族が集まることをイメージしました。
大事なポイントとして、生活リズムの違う旦那様とご家族が、互いに気を遣わずに生活できるように工夫をしました。
寝室を部屋の一番奥にすることで、来客の際も旦那様のおやすみの時間を邪魔しない間取りをご提案しました。
最終的にリビングの隣が寝室になりましたが、壁を挟んでリビング側の壁にカップボードを、寝室側の壁に可動棚を置くことで生活音が届かないようにしています。
またリビングと寝室の間に扉を2枚設けたり、ランドリールームにも扉を設けて、保育園の準備や洗濯の騒音が軽減できるようにしています。
築古のマンションでも断熱材がしっかりと入っているところが多いのは北海道ならではです。
T様のマンションも同様だったので、あえて躯体現しにはせずに既存の断熱材を活かしています。
住んでみて

私がリモートワークのため、ワークスペースをつくりたい要望をお伝えしたところ、子供たちがいるリビングと行き来できるような広いワークスペースを提案してもらいました。
広すぎるかもと思いましたが、いざ使ってみると子供たちと一緒に並んで勉強しても狭くなくちょうどよい広さで快適です。
子供たちが小学生くらいまでは、リビングで学習できる場所としても活用したいと思っています。
復職して忙しくなりましたが、洗濯ひとつとっても住まいの動線が整理されたことで無駄な動きが減り家事が楽になりました。
今の住まいだからこそ、子育てしながら仕事ができていると思っています。
また、夫の就寝時間を邪魔しないように日々気を遣いながら生活していたストレスもなくなりました。
お気に入りの場所
玄関土間の洗い出し
こだわった玄関土間の洗い出しは和の雰囲気があり、汚れも目立ちにくいので気に入っています。
家族4人で帰宅しても混雑することなく使えて、ベビーカーも広々と置けますし、将来的には自転車も置きたいと考えています。
洗濯シューター
脱衣所を独立させ、ウォークインクローゼットとランドリールームを一体化しました。
その影響で洗濯物を脱衣所からランドリールームまで移動させる必要が出てきたので、洗濯シューターを取り入れました。
子供が保育園から帰ったときの汚れた衣類など、効率よく洗濯できています。
暮らしたときの家事動線を徹底的にイメージしたことが実った結果だと思っています。
ワークスペースのニッチマグネット
小学校から配布されるプリントなどを貼れるよう、ワークスペースの壁面にマグネットクロスを使いたいと考えていましたが、クロスの中にマグネットを挟むと磁力が弱くなってしまうので、マグネットパネルを取り付けるご提案をいただきました。
ニッチ風にくぼませたスペースにすれば、見た目もインテリアのようになると聞き採用しました。
近くを通ったときに、体が触れてプリントが落ちることがなく気に入っています。
リノベを検討する人へ

札幌には新築マンションが増えていますが、コンパクトなものが多い印象です。
私たちが購入したマンションは築40年ですが、とても広く、ある程度の広さを求めるなら中古マンションはおすすめです。
中古マンションは制約があって、自分のライフスタイルを反映できないと思われている方も多いと思いますが、そんなことはありません。
立地や利便性、広さを担保した上で、リノベーションをすることで自分たち好みの間取りや使い勝手を追求できます。
北海道をはじめとする地方ではまだまだリノベーションが普及していないですが、これからは主流の選択肢になっていくと思っています。
コンサルタント:柴田
T様ご夫婦は、住まいの優先順位に違いがありました。
奥様のお父様は建築士、弟様がハウスメーカー勤務ということもあり、日頃から住まいづくりが身近な環境でした。
また、奥様自身も住まいづくりにこだわりや想いをたくさんお持ちだったので、新築マンションよりもリノベーションが合っていると感じました。
一方で旦那様は職場が近く利便性があり、資産性が見込める札幌駅近くの新築のタワーマンションを希望されていました。
利便性についてはもちろん札幌駅近くは良いのですが、ご家族の毎日の生活等を鑑みた際に札幌駅から少しだけ離れはするものの、子育て環境により適したエリアがあることをお伝えし、新たな視点での気づきを旦那様にご認識いただけたと思います。
また、築古で札幌駅から離れたマンションは資産性が無いのではというイメージをお持ちでした。
札幌駅近くは開発の影響で価値が上下する可能性がありますが、ご提案したエリアはリーマンショックなどで世の中の情勢が変わっても、ずっと安定して価値があることをお伝えしました。
中古マンション購入とリノベーションの魅力を理解していただき、一緒に住まいづくりを進めることができたと思います。