新しいものよりも古いものがお好きなご夫婦。リノベーション賃貸に住んでいたこともあり、マイホーム購入の選択肢は「中古+リノベ」の一択だったそう。物件探しを始めて3件目でめぐりあったのは、周辺環境、日当たり、広さ、価格など好条件をバランス良く備えた築28年の物件でした。
大切なモノやコトから
リノベーションのコンセプトは、好きなものに囲まれた暮らし。コーヒー、雑貨、服、花、料理、お皿、絵などの「大切にしているモノやコト」からイメージをふくらませていったといいます。名古屋にあるお気に入りの喫茶店『喫茶クロカワ』のような、落ち着いたほっとできる空間を目指してリノベーションプランが始まりました。
正方形を活かしたゾーニング
間取りは正方形の区画を活かし、空間を縦に3分割したような使い方に。玄関を入ると中央に玄関土間、洗面スペース、LDKがあり、その両サイドに個室と収納、水回りがまとめられたユニークなレイアウト。各スペースの広さを確保しつつ、中央のパブリックゾーンから、両サイドのプライベートゾーンにアクセスするというシンプルな動線になっています。また、LDKから寝室、ウォークスルークローゼット、個室を通って洗面スペースへと抜ける回遊動線も暮らしやすさのポイントです。
ショップのような玄関と洗面スペース
玄関扉を開けると迎えてくれる広い土間は、グレーよりも優しい印象のグレージュのモルタル仕上げに。アパレルショップにお勤めの奥様ならでは発想で、土間の半分は大きな鏡とラグを置いてお洋服のフィッティングスペースとして活用されています。
玄関とつながったホールのような空間の中央に据えたのは洗面スペース。質感を感じる塗り壁にすることで、アイキャッチ効果も持たせました。丸い鏡はSNSで見つけて海外から取り寄せたというこだわりの一品。洗面ボウルや黒い水栓など、細部までこだわった奥様渾身のスペースです。
大切なものを愛でる場所
旦那様のお気に入りは、LDKに設けた横幅約2メートルの飾り棚。かなり迷ったという壁の色を背景に、愛着のある多国籍な雑貨や本が並んでいます。
キッチン横に設けた旦那様の書斎は、あえてミニマムサイズに。籠もって趣味を楽しむためのスペースです。開閉式の室内窓を設置することで、バルコニーからの光と風が取りこめ、広さも感じられる工夫がされています。
家族の時間は一番心地いい場所で
南向きのバルコニーからの光が差し込む場所に配置したのは、ご夫婦が一番長い時間を過ごすLDK。
天井まであるふたつのガラス扉を抜けると、広々とした空間とバルコニーが見え、解放感が感じられるデザインになっています。自然光がたっぷり取り込める心地よい場所で料理をしたり、食事をしたり、のんびり過ごしたりと時を重ねるごとに、おうち時間の充実度が増していきます。
窓からの光や風などおうちの個性を活かしつつ、色や質感、香りまでご夫婦の「好き」を集めてつくった「ほっとできる空間」ができあがりました。
面積 | 74.49m² |
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間取り | 3LDK→2LDK+WIC+書斎 |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
リノベーション完工年月 | 2021年7月 |
完工時築年数 | 築28年 |
場所 | 愛知県名古屋市 |
家族構成 | ご夫婦 |
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