ルーフバルコニーがあることを必須条件にして始めた物件探し。出会ったのは想定よりも広いルーフバルコニーに加えて、もうひとつバルコニーがあり、窓から朝日と夕日が望める物件でした。駅からの距離、日当たりなどの条件も希望通り。リノベるのデザイナーが内見に同行し、リノベーションの自由度も確認した上で購入されました。
おうちのほぼ半分がモルタル土間
プランにあたってご夫婦がリクエストしたのは、1LDK+ウォークインクローゼットの間取り。81㎡の広さに対してご希望の個室がひと部屋と少なく、一般的な80㎡で複数の個室に充てる面積が自由に使えました。また、モルタルの床もご希望だったため、デザイナーの提案でおうちのほぼ半分をモルタル土間にすることに。
玄関ドアを開けると、マンションの一室であることを忘れてしまうほどの広い土間のホールが迎えてくれます。共用廊下側の窓には、プライバシーを守りつつも換気ができるルーバーを取り付けました。インテリアのポイントにもなっています。
土間スペースは、LDKとの気温差を活かして野菜を保管したり、植物を置いたり、インテリアを楽しむスペースとしても活用されています。
玄関からの続きに設けた洗面所の床もモルタル仕上げとし、洗面台の天板は見た目がモルタルに似ていて水に強いモールテックス素材に。統一感と機能性を両立させました。
幾重にもつながる回遊動線
回遊動線が複数あることも、このおうちの特徴です。外周をぐるりとつなぐ、玄関からウォークインクローゼット、寝室、LDK、小上がり、洗面所の動線。さらに、玄関からウォークインクローゼットを抜けてLDKへとつながる動線。ほかにも、玄関からLDKへ抜ける動線があります。
この何通りもの抜け道を一番楽しんでいるのがご夫婦の愛犬。家中を縦横無尽に走り回っているそう。わんちゃんのもうひとつのお気に入りが、縁側のような小上がり。ルーフバルコニーと同じ高さにしたことで、お部屋が窓の外までつながっているように感じられます。家族で日向ぼっこをしたり、外の景色を眺めて季節の移り変わりを感じたり、と豊かな時間を過ごされています。
ふたりのお気に入りを家の中央に
おうちの中心は広いLDKと対面キッチン。料理好きな旦那様が腕をふるって、ゲストとみんなで楽しい時間を過ごす空間です。
L字のキッチンカウンターの一部は奥行きを広く取り、奥様のミシンスペースに。以前は都度出し入れが必要でしたが、専用スペースを設けたことでしまう必要がなくなり、創作の機会も増えたそう。キッチンに立つ旦那様との会話もしやすく、奥様のリクエストで取り入れた黒板塗装の壁が目に入るのもお気に入りのポイントです。
温度や質感を感じる空間
もともとお持ちだった古道具や味のある家具とマッチするよう、キッチンカウンター、キッチン背面の収納は足場板で造作しました。壁の塗装も真っ白ではなく、ほんの少しグレーの入ったカラーをセレクト。仕上材、家具、小物まで丁寧に選んで、温かみが感じられる空間ができあがりました。
どのスペースも余すことなく使いこなして暮らしを楽しんでいるご夫婦とわんちゃん。リノベーションしてから、SNSでおうちのこだわりやおうちでの過ごし方を発信するようになり、新しい出会いが増えたといいます。リノベーションをきっかけに、おうちの中から「好き」でつながる世界が広がっています。
面積 | 81.47m² |
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間取り | 1LDK→1LDK+WIC |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
リノベーション完工年月 | 2019年12月 |
完工時築年数 | 築33年 |
場所 | 福岡県春日市 |
家族構成 | ご夫婦、犬1匹 |
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