愛用の家具を中心に間取りや内装づくりを進めたおうち。ヴィンテージ家具収集が趣味の奥様。持ち込む家具を事前に決めるため、賃貸のご自宅にデザイナーがお伺いし、採寸はもちろん、どんな色や素材が合うか話し合ったそうです。
家具が主役だから、空間は『何もしない』
担当デザイナー曰く、「ヴィンテージ家具に対して、壁や天井をヴィンテージ加工に仕上げると間延びしてしまいそうだったので、『何もしない』ことを前提として、白壁とモルタル天井の空間にして、フローリングのみヴィンテージ仕様のものを採用しました」とのこと。フローリングはミックス張りという手法が用いられています。
とことん悩んで決めたから愛着が湧く
「特に妻がこだわっていて、どの木材にするのか本当にギリギリまで悩んでいました。サンプルを工事中の現場に持ち込み、室内の光で見比べながら『これが全面に広がったら…』と一緒に想像をして。完成形のものを見て決めることができないので、大変でしたね」と旦那様は話します。
「悩みすぎてしまって、一度決定した後にやっぱり変えたい!と変更をかけてデザイナーさんや大工さんに迷惑をかけてしまいました…。ごめんなさい。でも、最後の最後まで悩めたおかげで、今はとても満足しています」と奥様。また、「素材決めは大変でしたが、とても楽しかったです。古材を自分たちで探す体験も面白かったです」と、家づくりのプロセスの大変さも今となっては良い思い出になったと言います。
壁で仕切らずに空間を切り替える
77㎡を贅沢に使いリビングを中心に構成された1LDK。
1LDKがより広く感じられるよう、寝室は4枚のガラス引き戸に。奥行きが感じられる空間づくりになっています。この物件の形はとても珍しく三角形タイプ。角の部分は書斎スペースに。
リビングの窓際は床の仕上げを変えインナーテラススペースに。愛犬・ブラくんのケージや観葉植物用アンティークデスクが置かれています。
キッチン背面壁にはブロックが用いられワイルドな仕上がりに。ステンレス製のアイランドキッチンによく似合います。海外の事例を参考にしたのだそう。食器収納棚はオープンラックを使い、少しずつ集めたお気に入りの食器もインテリアとして見せています。
想いを貫くことに遠慮はいらない
「私たちの妥協したくない!叶えたい!という気持ちに伴走してくれたデザイナーさんに感謝しています。ああだこうだ我がままを言ったり、不安になって立ち戻ったりしたのですが、嫌な顔ひとつせず寄り添ってくれてうれしかったです」とご夫婦。遠慮せず、自分たちの想いを貫くことが成功の秘訣かもしれません。
大事にしてきた家具が『一番映える場所』と『使い勝手の良い場所』に配置され、家具からはじまる心地の良い暮らしがスタートしています。
面積 | 77.0m² |
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間取り | 3LDK→1LDK |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
リノベーション完工年月 | 2018年3月 |
完工時築年数 | 築16年 |
場所 | 東京都調布市多摩川 |
家族構成 | 夫婦、愛犬 |
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