「二度リノベ」で叶える理想の暮らし|設計士と施主、リノベのホンネ

「二度リノベ」で叶える理想の暮らし|設計士と施主、リノベのホンネ
VOICE

リノベーションを経験した先輩からリノベのコツを学ぶ特集。二度のリノベーション体験をマンガ化して発売された、イラストレーターのたかはしみきさんをお迎えします。
計3回のシリーズでお届けする特集の第二弾は、たかはしさんとリノベるの設計担当(萩森)、リノベるJOURNALとの座談会形式でお届けします。

リノベる設計担当が、たかはしさんのリノベの疑問にズバッとお答えします。リノベーションを検討したい方にとって、安心材料となること間違いなし。ぜひ、最後までお読みください。

※各人のプロフィールは下部にあります。

  • リノベ暮らしはじめました(新潮社)

    著:たかはしみき
    結婚と出産、人生の節目で2回トライした築40年中古マンションのリノベ。悩みに悩んだ物件探し、困難極めた予算調整‥‥。著者が新しい生活様式と、暮らしやすい空間を手に入れるまでの奮闘記。リノベの悲喜こもごもとコツがぎゅぎゅっと詰まった一冊。
    新潮社サイト

施主と設計士は、どのように出会うのか?

リノベる。JOURNAL:たかはしさんは、リノベがまだ一般的でなかった2005年に、ご自分で設計士を探されたのだとか。どのように探したのですか?

たかはし:夫が建築雑誌をよく読んでいて、憧れの設計士がいたんです。メールで打診したところ予定が詰まっていて、さらに予算オーバーということもあり、諦めてネットで探しました。

たかはしさんと表参道ショールーム

JOURNAL:当時は、ネットにもあまり情報がなかったのでは?

たかはし:はい、当時はリノベーションの情報が少なくて、設計士を探すのけっこう時間がかかりました。「リノベーション」「マンション」「建築士」というキーワード検索をしたり、建築雑誌のバックナンバーを取り寄せたりもしました。建築士ってどこに行けば会えるんだろう?というところから始めたので。

その後2つの設計事務所が候補に上がり、2軒目に訪れた設計事務所が、実際にリノベーションをした事務所兼自宅になっていて、直に施工を見ることができたのは大きかったですね。数年かけて色々な設計士がいることを知って、リノベる。のワンストップリノベーションのことも知りました。

たかはし:ずっと聞いてみたかったのですが、リノベるでは、どのように設計担当を決めているのですか?

リノベる。設計担当:私は大阪の担当ですが、物件探しの際に営業部門の方で、お客様としっかりコミュニケーションを取っています。その中で、設計士のご要望をいただくことも多いです。

単身女性の方や奥様から「女性の設計士がいい」とご要望をいただくこともあります。一緒にお部屋をつくる上で、女性同士だと物が言いやすいこともあるのだと思います。

たかはし:お客様の都合で決まる感じですか?

設計担当:ご要望がない場合は、お客様が希望される設計を得意とする者が担当したり、お客様の人となりに合わせたりします。じっくり時間をかけて一緒に考えるタイプもいれば、どんどん引っ張って行くタイプもいますので。マネージャーが適性を見て判断しますが、設計士自ら立候補するケースもあります。

JOURNAL:数ヶ月ご一緒するので、相性というのも大切かもしれませんよね。

たかはし:すごくそう思います。設計士さんには家での過ごし方やこちらのお財布事情、夫婦での依頼だったらふたりの関係性などもさらけ出す間柄になるので相性は大事ですよね。

靱公園ショールーム

施主は設計士にどう思われている?

たかはし:初めて設計して図面を見せてもらった時、感激して舞い上がってしまって‥‥。ただ、落ち着いてみると、細かい要望が次々出てくるんですよね。自分たちのために設計してくれたのに、たくさん直してもらうことが何だか申し訳なくて。
施主が設計士にいろいろ意見を出すことを、設計士さん自身はどう思っているのでしょうか?

設計担当:たかはしさんが依頼された設計事務所とリノベるでは、進め方が多少異なるかもしれませんね。私たちは設計士ではありますが、営業の側面も必要だと思っています。
お客様が満足いくおうちづくりをしないと、設計士の自己満足になってしまいますので。リノベるでは、お客様の要望を一旦、全て聞くようにしています。

リノベる。靱公園

たかはし:あれこれ伝えると、理想を詰め込みすぎてしまうと思うんですが、そこはどうしているのですか?

設計担当:整理をしてあげることが、私たち設計の役割かなと思っています。
できるできないは別として、やりたいことを全て吐き出してもらう。その上で、お客様の暮らしに本当に必要かどうか優先順位をつけ、丁寧に整理を行います。整理しながら認識を合わせて設計をすることで、お客様も私たちも、幸せになれるのかなと思います。

たかはし:なるほど〜。全部、言った方がいいのですね。

靱公園ショールーム・キッチン

 

リノベる設計士が思う、設計士の役割とは?

たかはし:整理するプロセスで、金額を削りますよね。そこは、やっぱり時間がかかりますか?

設計担当:そうですね。情報が足りないと、お客様も決めきれないと思います。見積書の金額だけ見ても、分からないのだと思います。

私はいつも、見積書のほかに、具体的にどの項目を中止すれば、いくら減るのかが分かる資料を提示します。準備時間はかかるのですが、その方が、お客様が決めやすいようです。

たかはし:確かに。見積り項目まで提示してもらえると、すごく分かりやすいと思います。

たかはしさん×表参道ショールーム土間

設計担当:お客様は金額をすごく気にされますので、追加費用を出してもやりたいのか、そうではないのか、削っていく中でも優先順位をつけてあげることが大切ですね。リノベるでは、この工程の打ち合わせをしっかりとおこないます。

JOURNAL:たかはしさんはどうやってコストを削ったのですか?設計士からの提案があったのでしょうか?

たかはし:はい。いろいろと代案を考えてくださって、相談しながら私たちも提案していったりとか。でも何工程もかけたけど、後からやはり無理でしたとの連絡が来たり。リノベるの進め方と比べると、ものすごく時間がかかってしまったかもしれません。

表参道ショールーム・観葉植物

 

施主と設計士のコミュニケーション手段

たかはし:友人がリノベるでリノベーションをした際に、便利なアプリがあると聞きました。どんなものなのですか?

設計担当:『リノベる。App』ですね。施主様と私たちが連絡を取れるアプリです。
不動産屋も入っているので、ローンの手続きや必要書類なども直接やりとりできます。

JOURNAL:取材したお客様からは、施工の過程を写真で見られるので楽しみとの声を頂いています。頻繁に現場へ足を運べない方も多いので。

APP使用イメージ

たかはし:便利ですね〜。夫婦で同時に情報共有できるのも、すごくいいと思いました。何かトラブルがあった時でも、アプリなら同時に分かって安心ですよね。

設計担当:ご年配のお客様ですとメールをご希望される方もいらっしゃいますので、もちろん、メールでの連絡も可能です。

中津ショールーム・ダイニング

工期と費用で、信頼関係は築かれる

たかはし:二度リノベして、二度とも工期が遅れたんですが、設計の方は工期についてどう考えているのですか?

設計担当:私が入社した際、上司から何度も言われたのが、お金とスケジュールでした。お客様の信頼を最も得ることでもあるし、最も失うことでもあると。

JOURNAL:本当にそうですね。工期遅れの要因には何がありますか?

設計担当:工期がずれる要因はいくつかあります。例えば、マンションが建てられた当時の図面と現状に差異があることも、その一つです。
配管位置がずれていたら図面も変えないといけません。工期内で調整できることもあるし、できないこともあります。

中津ショールームのリビング

たかはし:工期について、リノベるで工夫されていることがあれば、ぜひ教えて欲しいです。

設計担当:現在どのような進捗で、工程通り進んでいるのかが分からないと、お客様は不安になります。ですので、週に一度必ず、進捗状況と写真をアプリで共有しています。
結局、コミュニケーションが大事だと思います。

たかはし:リノベるでは、引き渡しの日程がずれることは、あまりないですか?

設計担当:想定外のことがない限りは、あまり発生しません。また、先ほどお伝えした通り、こまめにご連絡をしていますので、もしずれたとしても、前もって早めにお伝えするようにしています。
リノベる。は設計施工でサービスしているので、工事状況のキャッチアップは早いですし、東京には施工のチェック専門部隊があります。大阪でもしっかりした工務店とパートナーシップを築いているので、安心して頂いて大丈夫です。

たかはし:おお〜。それはすごいですね。

表参道ショールームで対談

リノベーション検討の際に注意したいこと

JOURNAL:これからリノベを検討する人に、設計士の立場から、注意点やアドバイスはありますか?

設計担当:古いマンションですと、既存の給排水管を変えられないことが稀にあります。また、図面に記載されていないこともあるので、判明した時点で、マンションのルールに沿って対応するしかありません。
天井から、職人が捨てたタバコの吸い殻が見つかることもあります。

たかはし:そんなこともあるんですね。特殊な例だとは思いますが、私の場合はボヤの跡が出てきました(笑)。あれは衝撃でしたね。

「リノベ暮らしはじめました」解体現場シーン

設計担当:それは稀なケースに遭遇しましたね。
最近ではたかはしさんのように、二度リノベーションをする方も多いです。将来を見据えて設計したものの想定外に家族が増えたり、実際は異なる未来になった、ということもあるようです。

JOURNAL:数十年前と比べると、一生に一度の買い物という感じでもなくなって来ましたよね。二度リノベも増えそうです。
たかはしさん、本日はありがとうございました。

たかはし:設計士の方にたくさんお話が聞けて、楽しかったです!次回のショールーム体験も、楽しみにしています。

次回の第三弾では、たかはしさんがリノベる。表参道ショールームを体験します。二度リノベの経験者たかはしさんも思わず興奮! withコロナ時代の工夫が満載の最新リノベーション空間を、ぜひお楽しみに。

表参道ショールームのリビング

 

 

イラストレーターたかはしみき

イラストレーター、キャラクターデザイナー。多摩美術大学卒業後、サンエックス株式会社に入社。「こげぱん」「あまぐりちゃん」などのキャラクター原案を手がける。2002年独立。
近年は子育て・日々の暮らし・食レポなどをテーマに執筆。「東京ひよっ子3人暮らし」シリーズ、『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』『おうちでしあわせ日本全国まるごとおとりよせ便』など著書多数。

設計士

リノベる。設計担当萩森 浩美(はぎもりひろみ)

大学卒業後、1年の留学を経て鉄鋼メーカーへ秘書として6年半勤務。
夜間の専門学校を経て、2009年リノベるの前身である株式会社esへ、秘書(事務全般)として入社。1年半後、住宅設計担当となり、現在に至る。今までに担当した案件は約100件。

リノベる。JOURNAL菅 ななえ(かんななえ)

教育、マーケティング、エンターテインメント企業を経て、2019年にリノベるに参画。
リノベーションを当たり前にし、生活者の暮らしに貢献することを信条に、Webマーケティングに従事。現在に至る。
お客様のお住まいを取材することが、何よりの楽しみ。

 

 

 

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