リノベーションとは?リフォームとの違い

リノベーションとは?リフォームとの違い
中古マンション

テレビや雑誌、SNSやWEBサイトで「リノベーション」という言葉を見かけることが多くなってきました。

言葉は知っていても、リノベーションに対するイメージはさまざまあるようです。「リノベーションは、リフォームのオシャレ版」と思っている人もいれば、「リノベーションはリフォームの大規模版」と思っている人も。みなさんはどんなイメージをお持ちですか?

リノベーションをご検討中の方からも「リノベーションとリフォームって、なにがどう違うの?」というご質問をよくいただきます。どちらも古くなった住まいに手を加えることを指しますが、この二つの違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「リノベーションとリフォームの違い」をはじめ、リノベーションを検討する上で知っておきたい基礎知識をご紹介します。リフォームを検討している人も必見の内容です。

白塗装壁と無垢材床のリビングでソファに座る夫婦と子供

1.リノベーションとは? 「つくり変える」

リノベーションとは、間取りから内装・配管などすべてをゼロから考え直し、これから住む人たちの暮らしに合わせてつくり替えることで機能を刷新し、新しい価値を生み出す改修のことです。例えば、仕切り壁を取り払い光と風が通る広々としたリビングをつくる、ファミリー用のお部屋をひとり暮らしに適した間取りや機能に刷新する、等が挙げられます。

マンションの間取りは、ファミリーを想定した画一的な間取りになっているケースがほとんど。個室が細かく区切られ、これから住む人のライフスタイルに合わない部分が多くあります。住む人によって「心地いい間取りやデザイン」は異なります。住む人の暮らしにあわせて刷新するのがリノベーションです。

例えば、築30年の中古マンションの一室をリノベーションする場合。ファミリー向けの3LDKの間取りをひとり暮らしに適した1LDKにし、IoT照明を取り付け、天井にスピーカーを埋め込む、など自由で大幅な改修も行われます。
既存の内装をどのように改修するかではなく、住む人の暮らしやすさに合わせて間取りや機能を刷新し、価値を向上するのがリノベーションです。

中古マンションの室内をすべて解体してリノベーションする場合、配線や配管のインフラ部分を刷新できることも住宅の価値向上に寄与しています。おしゃれな見た目の裏にある大切な要素です。

※内装を一度すべて解体した状態を「スケルトン」「フルスケルトン」といいます。
スケルトンにしてからリノベーションを行うことは「フルリノベーション」「スケルトンリノベーション」と呼ばれることもあります。

時代と共に、家族構成もライフスタイルも変化しています。
中古住宅は、その建物が新築された当時の暮らしに最適化された間取りや内装になっています。それをどう変更するかという発想で考えるのではなく、現在の暮らし、住む人のライフスタイルに合わせる家づくりをするのがリノベーションです。

▶「リノベる。のリノベーション」30秒ビフォーアフター

2.リフォームとは? 「元に戻す」

リフォームは、時間を経て汚れて古びた内装を新築の状態に近づけるための改修です。例えば、剥がれた壁紙を貼り替える、古くなったキッチンを新しいものに取り換える、等が挙げられます。部分的・表層的な改修工事で、古くなった住まいを新築当時の状態に原状回復するために行われます。

3.リフォームとリノベーションの違いとは?

リノベーションとリフォーム、明確な定義がない!??

最初にお伝えしておきたいのが、実は、リノベーションとリフォームともに国で定められた明確な定義はない、ということ。メディアや、リフォーム会社、リノベーション会社が、それぞれの解釈で使い分けているのが現状です。どちらの言葉で表現しても間違いではないのですが、住まいに手を加える時の意図や目的で使い分けられています。

主要なリノベーション関連企業が加盟している『一般社団法人 リノベーション協議会』では、以下のように定義・分類しています。

リフォーム
原状回復のための修繕・営繕、不具合箇所への部分的な対処。

リノベーション
機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修。


グレイッシュブルーのカウンターキッチンとスツールの画像

4.リノベーションvsリフォームのメリット・デメリット

マイナスの状態だった古い住まいを“ゼロ”に戻すのがリフォームだとすると、リノベーションは機能性やデザインといったさまざま側面において、“プラスα”で価値を高めることを指します。

リノベーションvsリフォームのと書かれた用紙が置かれた木のテーブル画像

それぞれ目的が異なるので、どちらが勝っている・劣っているとは一概に言えません。そこで、皆さんからよくいただくご質問「『築浅の中古物件を買ってリフォーム』と『築古の中古物件を買ってリノベーション』、どちらがいいの?」をテーマに、それぞれのメリット・デメリットを検証していきます。

「築浅の中古物件(築5~10年程度)をリフォームする」メリット・デメリット

メリット

① 工事費用を安く抑えられる
工事範囲が部分的・表面的なので、工事費用は比較的安価に抑えられます。

② 工事期間が短い
工事範囲が限定的なので、短期間で工事を終えられます。期間は(一般的に)半日~1か月程度。物件購入後にリフォーム工事をする場合、工事期間が短いため新居に早く引っ越しすることができます。賃貸住宅に住んでいる場合、工事期間中は元の住まいの家賃と購入した物件のローン返済が並行して発生するので、その期間を短くできるのはコスト面で嬉しいことです。

③ 完成後の住まいをイメージしやすい
新築時の状態に戻すことを主な目的とし、大幅な間取り変更や機能変更を行わないため、基本的に購入した築浅物件の姿が大きく変わることはありません。

デメリット

① 自由な間取り変更ができない
表層的な内装の修繕工事や設備機器の取り換え工事がメインのため、住む人にとっての快適な動線設計や採光・採風などの機能改善は行われません。

② 住宅の強度・劣化などの状態確認は行えない
一部分のみの改修になるため、住まい全体の強度や配管・柱など住宅内部の劣化状態をチェックすることはできません。

躯体現しの天井、フローリング、室内窓のあるLDK画像

「築古物件(築20年以上)をリノベーションする」メリット・デメリット

メリット

① 自由に設計できる
内装デザインや設備機器交換はもちろん、水回りの位置を変更したり、間取りを変更したり、自由につくることができます。住まいにあわせて生活スタイルを変えるのではなく、「生活スタイルにあわせて住まいを変える」のがリノベーションです。

② 劣化した配管や配線を刷新できる
表層の修繕工事ではチェックすることができない部分まで確認して刷新できるため、インフラ部分の機能・価値向上も可能です。 

③ 資産性が高い
日本ではマンションの資産価値は築年数の経過とともに下がっていきます。約20年で建物の価値は下がり、土地の価値に近づいていきます。築25年~30年で、中古マンションの資産価値はほぼ横ばいに。築5年や10年の築浅マンションは、まだ価値が下がる可能性があるため、資産としてお買い得とは言い難いのが現状です。

☞詳しくは「中古マンション購入で後悔しないための7つのポイント」をチェック!

③ 物件の選択肢が増える
希望するエリアで、希望通りの物件を探すのは意外と難しいもの。特に、駅近や人気エリアなどの好立地に新しい物件が建つことは稀。そのため流通している新築や築浅の物件は少なく、あったとしても高額に! 築古物件は利便性の良い人気エリアでも物件数が多く選択肢が広がります。

無垢材フローリング、躯体現しの天井、室内窓がある明るいリビング画像

デメリット

① 工事費用が高くなりがち
フルリノベーションの場合、建物を支える柱・梁などの構造躯体だけの状態(スケルトン)にして、間取りや内装をいちからつくり替えるため、工事は広範囲に渡り、費用は高額に。物件購入費用と工事費用のバランスを取りながら、総額の検討する必要があります。

② 工事期間が長い
解体工事も含めて、工事は大規模・広範囲になるため、マンションの場合で約2~3か月程度かかります。物件購入してから引渡までの間に、現地調査・設計・工事・点検(場合によっては是正工事も)等が行われるので、入居までに一定の時間がかかります。

③ 解体して初めてわかる想定外
解体して構造躯体に戻した状態から工事をはじめるリノベーション。購入時には気づかなかった問題点が、解体したことで発覚することがあります。例えば、表面から見ると状態が良く見えたのに、解体したら柱や配管が劣化していたことが発覚…ということがあります。他にも、当初予定していた水回りの配置変更が、解体後の構造状況によって難しくなる…ということも。プラン変更や追加の補修費用など、想定外に対する備えが必要です。

④ 間取りの変更ができない物件もあるので注意
構造形式によって一部間取り変更ができない建物があります。マンションの構造には、建物を構造壁で支える「壁式構造」と、建物を柱で支える「ラーメン構造」があり、「壁式構造」では室内の壁を取り払う間取り変更をできない場合があるので注意が必要です。
☞「ラーメン構造、壁式構造とは?(ポイント7を参照)」

⑤ ローン減税が受けられない物件もある
住宅ローン減税の適用においては、条件が設定されています。➊自ら居住すること、➋床面積が50㎡以上、➌1982年以降に建築または現行の耐震基準に適合、等です。
減税制度の利用を検討している人は、制度内容をチェックして購入物件を検討しましょう。
本情報は2023年度時点。助成制度は年度ごとに内容変更されるので、都度、各行政機関の最新情報をチェックしましょう)

<メリット・デメリット比較>

  築浅×リフォーム 築古×リノベーション
工事費用 安い × 高い
資産性  下がりやすい  維持できる
自由な間取り × 部分的 全体
物件選択肢 少ない 多い
工事期間 短い × 長い

※ 関連記事
フルリノベーションのメリット・デメリット
リノベーションのメリット・デメリット
古い家をリフォームするメリット・デメリット

5.リノベーション費用はどのくらいかかるもの?

お札やコインのイラスト

気になるのが、お金の話。リノベーションは、新築マンション・新築戸建てと比べて費用面のメリットが大きいとは言え、決して安いとは言えない大きなお買い物です。物件購入価格に加えてリノベーション費用が必要となるため、最初に総額の資金計画を行うことが大切です。[リノベる。]でリノベーションされ たお客様の費用相場や費用内訳を参考に、ポイントを押さえておきましょう。

 

費用規模別の参考事例を見てみよう

リノベーション費用は、工事規模によって変わります。  ここでは2つのケースを紹介します。

CASE1. フルスケルトンですべてを刷新。オーダーメイドリノベーション

白塗装の天井と壁、無垢フローリングのリビングでソファに座る男女の画像

間取り 3LDK→1LDK+WIC
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築45年
リノベーション完工年月 2017年6月

既存内装をすべて解体して躯体状態にし、間取りや内装すべてを暮らし方に合わせて刷新されました。また、天井もボードを取り外し、天井高を最大限に活かした広々とした空間になっています。以前はリノベーション済みのマンションにお住まいでしたが、既存の間取りや設備に使いづらさを感じるようになったそうです。玄関からウォークインクローゼット、ウォーウインクローゼットから寝室、とスムーズな動線により身支度しやすくなりました。

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脱・既製品。想いとこだわりを込めた大人の住まい」

 

スケルトンの天井、無垢材フローリングにグリーンが置かれたリビング画像

間取り 2LDK→1LDK
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築50年
リノベーション完工年月 2018年12月

2匹の猫とご夫婦の暮らす53㎡。築50年のマンションの一室を、2LDKから1LDKにフルリノベーションしました。間取りは空間を広々と見せる長方形のレイアウトに。キッチンの横に設けた寝室の入口は、あえてドアを設置せず、家全体に部屋の3面から光が入る工夫がされています。躯体あらわしの無機質な天井と足場板のフローリングを組み合わせた、ぬくもりを感じるインダストリアルな空間です。

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音楽と猫、ぬくもりインダストリアル」

 

カウンター付きミニキッチンの横に配したコンパクトなベッドスペースの画像

間取り 2DK→ワンルーム
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築47年
リノベーション完工年月 2018年12月

モノトーンの落ち着いた雰囲気のお部屋のテーマは、「ソフトインダストリアル」と「ホテルライク」。2DKだった38.0m²の空間をワンルームに間取り変更しました。浴室、洗面スペースの水回りの横に、あえてウォークインクローゼットを配置することで、生活動線をシンプルに。ひとり暮らしならではの効率的な空間の使い方が参考になります。カフェや古着屋さんから発想を広げたというデザインも魅力。見た目と暮らしやすさを両立させた好事例です。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
脳内のイメージをそのまま再現した38㎡ひとり暮らしリノベーション」

 

CASE2. 既存の水回り設備を利用して上手にコストカット

ガラスで仕切られた広々としたリビングにあるソファとベッドの画像

間取り 2DK→1ROOM
建物種別 マンション
構造 RC造
完工時築年数 築45年
リノベーション完工年月 2015年3月

50.4m²、2DKの空間をワンルームにリノベーション。壁を取り払って大胆な間取り変更をしました。壁がないためバルコニーからの自然光が部屋の奥まで届きます。間口の広いクローゼットの扉にはミラーを貼り、光を拡散させながら空間の奥行きを広く感じる工夫を施しました。水回り設備は状態が良かったため、そのまま活用しコストカットを実現。部分的に既存設備を残しながらリノベーションした事例です。

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「好立地+シンプルリノベーション」

 

躯体現しと配管を活かしたリビング、一枚板のカフェテーブルとソファの画像

間取り 3LDK→2LDK
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築38年
リノベーション完工年月 2019年2月

水回りや個室はきれいだったためそのまま利用し、玄関から廊下とリビングを部分リノベーションした事例です。躯体あらわしの壁が印象的なライトなインダストリアルテイスト。むき出しにした鉄の配管やダクトレールは、無骨すぎないよう、色と太さにこだわりました。リビングのテーブルは古材の一枚板を調達し、ご自分たちで脚を取り付けたDIY作品。デザイン関連のお仕事をされているご夫婦ならではのセンスあふれる空間に仕上がっています。

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「進化する大人のインダストリアル」

 

アンティークタイルとアカシアの無垢フローリング、モルタルのカウンターキッチンの画像

間取り 2LDK→2LDK+SIC+WIC
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築48年
リノベーション完工年月 2016年9月

アカシアの無垢フローリングに、コンクリート躯体を水色に塗装した壁が印象的な57㎡の空間。あえて色を入れることで落ち着いた雰囲気になっています。物件購入時に付いていたシステムキッチン以外はすべてリノベーションで刷新。キッチンを既存利用した代わりに、キッチンカウンター周りをモルタルでつくり込みました。その背面の窓下には、イタリアから輸入したアンティークタイルをあしらい上手にコストコントロールされています。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
「水色の壁、アカシアの床、イタリア輸入のタイル。自分らしいを織りなす家」

 

6.リノベーションの進め方(基本スケジュール)

ワンストップリノベーションの流れが描かれたイラスト

いざ、リノベーションをはじめよう!と思っても、なにからはじめればいいのか、どんな順番で進めればいいのか分からない…という方に向けて、[リノベる。]での中古物件を買ってリノベーションする流れを例に挙げてご紹介します。新居へのお引越しまでに、大きく3つのプロセスが発生します。

STEP①:中古物件探し&購入

STEP②:住宅ローン審査&契約

STEP③:リノベーション設計&工事

この3つを、時に並行しながら進めていくことになります。

ざっくりとしたステップは上記の3つですが「もっと詳しく知りたい」という方向けに、上記の3ステップをもう少し詳細なスケジュールもご紹介します。
《物件探し ~ 資金計画(ローン)~ 設計 ~施工》まで一社完結のワンストップサービスを利用した場合の、物件探しからリノベーション工事、お引越しまでの一般的な流れです。

1.   ショールーム見学、無料相談
2. 物件選び、住宅ローン事前審査
3. 物件購入申し込み、物件売買契約
4. 住宅ローン本審査、ローン契約
5. リノベーションプラン打ち合わせ
6. リノベーション工事請負契約
7. 着工
8. 工事完成、引き渡し
9  引っ越し
10. アフターサービス

物件の決定〜完成した住まいの引き渡しまでは、4~6ヶ月

購入する物件が決まり、住宅ローンの審査を通過してから、リノベーション工事を行い、完成した住まいを引渡すまでにかかる期間は、「4~6か月」程度。物件探しにかかる期間は人それぞれですが、多くの人は大体1〜2か月程度で決める傾向にあるようです。入居したい日から1年前を目安に検討をはじめ、計画的に進めるのがベストです。

☞詳しくは
住宅ローン
リフォームローン
中古マンションローン

 

7.リノベーションならではの間取り・アイデア集

工夫次第で住まいを自分らしく居心地の良い空間にカスタマイズできるのが、リノベーションの魅力のひとつです。アイデアの参考にしたい[リノベる。]事例をピックアップしてご紹介します。

CASE1. 壁を取り払って、広々リビングに。

白を基調としたリビング、背面に白いタイルを施したカウンターキッチンの画像

間取り 2ⅬDK→1ⅬDK
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築34年
リノベーション完工年月 2017年1月

窓側2部屋の壁を取り払い、広々としたLDKに刷新。開放的で居心地の良いリビングになっています。リビングのグレーの室内窓の向こう側は寝室。ウォークインクローゼットを備えた間取りです。
旦那様が腕を奮うこともあるキッチンは、タイル貼りデザインのアイランド型。ご夫婦が並んで立てるワイドサイズです。ダイニング背面には、天井までの高さの大型パントリーを配置。収納も充実させました。
廊下部分と玄関土間はひとつなぎにして広がりのある空間に。ワークデスクを設置し、小さなホームオフィスとして活用しています。54㎡の空間を有効活用するアイデアです。

▼このおうちの詳しい間取りや写真を見る
自然体でいられる、ふたりのリラックス空間」

 

CASE2. 寝室を底上げして収納スペースに

白塗装の天井と壁に映えるダークな色調のフローリング、テーブルがあるリビング画像

間取り 3LDK→2LDK+床下収納+WIC
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築22年
リノベーション完工年月 2015年8月

寝室は寝るだけのスペース。ベッド上のスペースはそんなに必要ない!と割り切り、寝室そのものを底上げ。空いた下部を収納スペースにして空間を縦に有効利用しました。大胆な発想ですがとても理にかなったアイデア。アウトドア用品や日用雑貨などが収納できるスペースとして活躍しています。寝室の向かいにはウォークインクローゼットも備えてあり、収納スペースを充実させたことで家全体のすっきり感をキープ。
明るい陽射しが注ぎ込むリビング・ダイニングは広々とした空間が心地よく、旦那様のお気に入りの場所。寝室の対面に籠もれる仕事部屋がありますが、仕事もリビングでやってしまうそう。メリハリのある間取りの好例です。

▼このおうちの詳しい間取りや写真を見る
「ふたりの、65.92㎡アイデアハウス。」

 

CASE3. 室内全体を回遊できる間取り

背面の黄色がポイントカラーのペニンシュラキッチンとデニムソファ、アメリカ国旗のインテリアがあるLDK画像

間取り 3LDK→1LDK+WIC
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築18年
リノベーション完工年月 2016年9月

ウォークインクローゼット・洗濯機置き場・洗面所・キッチン・バルコニーの4つが一直線でつながり、家事をスムーズに行える動線になっています。ウォークインクローゼットへは、広くスペースが確保された玄関土間からも直接アクセスすることができます。家族すべての持ち物を収納できる収納力が魅力です。
また、寝室からはリビングと玄関土間にアクセスでき、すべての部屋が回遊できます。
リビングと寝室は折れ戸で仕切られているため、開放して部屋を使うことも。寝室の先は、玄関土間につながっており、寝室からそのまま出ることができます。デザインだけでなく、動線づくりもしっかりとこだわったお手本になる事例です。

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「アクセントカラーと小物で演出する、西海岸スタイル」

 

CASE4. 玄関から0秒!「ウェルカム・キッチン」

アイアンと木の吊り戸棚がある無垢材フローリングのダイニング画像

間取り 3LDK→2LDK
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築25年
リノベーション完工年月 2018年9月

料理が趣味のご夫婦。料理を囲んで人が集まる家にしたいと、玄関の正面に「ウェルカム・キッチン」を設置。ご夫婦が料理をしながら「いらっしゃい」と迎えてくれる、ホスピタリティあふれる個性的な配置になっています。 二人で料理ができることを意識したキッチンの広さや動線もポイントです。

プライベートとパブリックの空間を分けるため、洗面所はふたつ。キッチン横の洗面所は来客用に。朝の忙しい時間帯にはそれぞれ別の洗面所を使い時間効率を上げているそう。
リビングから寝室へ向かう廊下の脇には、秘密基地のような小さな書斎が。お互い一人で集中したい時に、この書斎を活用されています。ご夫婦の「自分たちらしい暮らし」に沿うオリジナルの間取りです。

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「料理で迎える「ウェルカム・キッチン」」

 

CASE5. 遊び場ロフトと効率的な家事動線

ロフトやうんてい、小上がり、本棚を配した遊び心のあるリビングの画像

間取り 3LDK→2LDK+WIC
建物種別 マンション
構造 鉄筋コンクリート造
完工時築年数 築15年
リノベーション完工年月 2018年5月

ロフト、うんてい、黒板、トンネルと遊び場いっぱいのおうちにリノベーションされたのは、ご夫婦と男の子2人のご家族。子供たちの遊び場になるロフトは、なかから下の様子がのぞける小屋のようなつくり。奥様がリビングの壁一面の本棚から本を選んで、ロフトで読書をすることも。
ロフト下の小上がりは、畳のくつろぎスペース。畳の下には収納も備えています。
小上がりは納戸、その奥のウォークインクローゼット、さらに洗面所・バスルームへとつながっています。洗濯をする、干す、取り込む、収納するという動作をひとつなぎにして家事を楽にしてくれる動線。バスルームから洋服収納にアクセスできるのも便利なポイントです。

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「のびのび遊べ、学べる秘密基地のある家」

 

住む人の暮らしにあわせた形につくり替える。だから、心地いい。

古い住まいをキレイにするというだけでなく、いまそこに住む人の暮らしにあわせていちからつくり替えるのがリノベーションです。「家でどんな風に暮らしたいか」を考えた上で、リノベーションやリフォーム、はたまた新築や建て替えなど、あなたに合った選択肢を検討してみてください。
 

筆者
リノベる。JOURNAL編集部
物件探しからアフターサービスまで、リノベーションに関わることを一社完結のワンストップで手掛ける「リノベる。」
そんな「リノベる。」が住宅購入、リノベーション知識、ローン、リノベーション事例や暮らし方、お施主様インタビューなど住宅購入やリノベーションをご検討の方に役立つ情報をお届けしています。
始めてのマイホームで中古物件を購入される方や、リノベーションを検討される方も少しずつ増えていますが、多くの方にとって「中古マンションの購入」「リノベーション」は、まだ身近なものとは言えないのが事実だと思います。このリノベる。JOURNALを通して、一人でも多くの方に「中古マンションのリノベーション」という選択肢について知っていただけると嬉しいです。
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