石膏ボードとは?プラスターボードとは違う?種類や用途・活用事例を紹介

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石膏(せっこう)ボートは住宅やオフィスなど、建築物の壁や天井の内装材として使用されます。耐火・防火などの安全性やコスト面で優れるなど多くのメリットを持ち、建築現場で広く使われています。もちろん住宅のリノベーションでも使用されています。本記事では石膏ボードの性能からブラスターボードとの違い、種類や用途、そして活用事例までをご紹介します。

石膏ボードとは?

まずは石膏ボードの概要や、プラスターボードとの違いについて解説します。

石膏ボードの概要

石膏ボードとは、硫酸カルシウムと水からなる鉱物「石膏」を芯材に、両面と側面をボード用原紙で包んだ板状の建築資材です。住宅をはじめ、オフィスビル、商業施設、ホテル、病院などあらゆる建築現場で、壁や天井などの下地材などに幅広く利用されています。

石膏は、天然資源である「二水石膏」、「無水石膏」、二水石膏を燃焼してできる「半水石膏(焼石膏)」の3種類に分類されます。石膏ボードで利用されるものは二水石膏です。半水石膏(焼石膏)に水を混ぜると、一旦ドロドロした液状になります。この状態で板状の型に流し込むと、短時間で板状の二水石灰に固まり石膏ボードとして利用できる状態になります。

石膏は建築現場をはじめ、医療・医薬品や工業、工芸、食品、農業など、さまざまな用途で利用されています。

プラスターボードと石膏ボードの違いは?

プラスターとは塗装用建築資材のことで、プラスターボードはプラスターを芯材にした壁や天井などに使用する板状の建築資材のことです。プラスターボードで最も一般的なものは、石膏が主成分の石膏プラスターです。つまりプラスターボードと石膏ボードは異なる呼び方をされているだけで、同じものです。なお、プラスターボードには石膏プラスターのほかに、ドロマイトを原料としたドロマイトプラスターなどもあります。

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石膏ボードの種類とそれぞれの用途

石膏ボードには間仕切りや天井、またはキッチンなど、使用する場所、用途によってさまざまな種類があります。ここからは、石膏ボードの種類とそれぞれの用途について解説します。

石膏ボード

石膏を芯材に両面と側面をボード用原紙で覆った板材です。厚さは9.5㎜、12.5㎜、15.0㎜の3種。壁や天井の防火、耐火、遮音などを目的とした下地材として使用されます。

普通硬質石膏ボード

耐衝撃性が石膏ボードの約1.2倍以上、曲げの力が加わった際の強度が石膏ボードの約1.3倍以上のものを指します。厚さは9.5㎜、12.5㎜、15.0㎜の3種。間仕切り、通路などの壁、腰壁の防火、耐火、遮音などを目的とした下地材として使用されます。

シージング石膏ボード

石膏と両面のボード用原紙に防水加工を施しているため、普通の石膏ボードに比べ水に強いのが特徴です。厚さは9.5mm、12.5mm、15.0mm、16.0mmの4種。キッチン、洗面所などの壁や天井、または外壁の構造下地材として使用されます。

強化石膏ボード

ガラス繊維などを加え耐火性と衝撃性を高めた石膏ボードです。厚さは12.5mm、15.0mm、16.0mm、18.0mm、21.0mm、25.0mmの6種。壁や天井の下地材として使用されるほか、耐火・遮音を目的に構成材として使用されます。

構造用石膏ボード

強化石膏ボードの耐火性能に耐震性能を加えたボードです。耐力壁の構成材として使用されます。

石膏ラスボード

表面に長方形のくぼみがあり、石膏プラスター塗装の下地材として使用します。

化粧石膏ボード

化粧加工した紙を表面紙に使用する、塗装するなど、加工を施した石膏ボードです。厚さは9.5㎜、12.5㎜、15.0㎜の3種。壁や天井の仕上材として使用します。

不燃積層石膏ボード

不燃性ボードで覆われた石膏ボードのことで、厚さは9.5㎜。壁や天井の下地材や仕上材として使用します。

吸放湿石膏ボード

吸湿性能が通常の石膏ボードの3倍で、室内湿度を一定に保つのに効果的です。壁、天井の下地材や、仕上材として使用します。

吸音用穴あき石膏ボード

吸音用の穴が開いており、天井や壁の仕上材として使用します。

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石膏ボードのメリット・デメリット

建築現場で欠かせない石膏ボードのメリット、デメリットについて解説します。

石膏ボードのメリット

メリット①:安価である

石膏ボードは、安価で経済的なメリットがあります。ホームセンターやインターネットなどでも購入可能です。標準タイプの石膏プラスターボードであれば、500円程度から購入することができます。そのため、住宅の建築やリフォームにかかる費用を抑えることができます。

メリット②:施工がしやすい

石膏ボードは木材やコンクリートと違い、一般的なカッターで切断できるなど、簡単に加工することができます。ビス留め、クリップ留め、接着も簡単にでき、壁紙を貼る、塗装することで自分好みに仕上げることが可能です。

メリット③:耐火性・防火性に優れている

石膏ボードに使用されている石膏の中には、約20%の結晶水が含まれています。火災が起こった場合、石膏ボードに含まれている結晶水は水蒸気となって少しずつ放出。屋内の温度上昇のスピードを遅らせることができます。また、石膏そのものも温度伝達の防止効果を持ち、耐火性・防火性に優れた防火材料として認定されています。

メリット④:遮音性に優れている

音を通しにくい点も石膏ボードの特徴のひとつです。石膏ボード1枚だけでも遮音性がありますが、厚手のものを使用したり、複数枚重ねて貼ることでさらに遮音性を高めることができます。

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石膏ボードのデメリット

デメリット①:釘やネジが固定できない

石膏ボードは木材とは違い、釘やネジを固定することはできません。釘やネジを打ってもすぐに抜けたり、石膏がボロボロと崩れたりします。石膏ボードの壁に何かを設置する際はネジ止めができる「石膏ボードアンカー」で、確実に固定する必要があります。

デメリット②:点の衝撃に弱い

石膏ボードは先の鋭いものなど、点の衝撃に弱い特徴があります。このため壁に物をぶつけると、ちょっとした衝撃でへこんでしまうことがあります。

デメリット③:水や湿気に弱い

石膏ボードは石膏と紙からつくられており、水分や湿気に強くありません。キッチンや脱衣場など、水で濡れていることが多い場所、湿度の高い場所に施工する際は防水加工された石膏ボードがおすすめです。

デメリット④:一般ごみで廃棄できない

石膏ボードはコストが安いメリットがありますが、廃棄の際は産業廃棄物に分類されるため、一般ごみとして処分できません。手間とコストはかかりますが、廃棄する際は必ず専門の処理業者に依頼しましょう。

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石膏ボードを活用した素敵なお住まいの事例

石膏ボードは住宅などの新築はもちろん、リノベーションの際にも広く使用されている建材です。ここでは石膏ボードを上手に活用し、『こだわりの住まい』を実現したおうちの事例を紹介します。

石膏ボードで音楽ルームを実現

木のナチュラルな色調で統一されたお住まい。特に印象的なのが、旦那様専用の音楽ルームです。4畳の部屋の壁には旦那様自慢のギターコレクションが飾られ、アンプやスピーカー、PCなどの音楽機材も設置されています。この部屋で旦那様はギターを演奏したり、お子様と遊んだりされています。そのため、壁下には遮音シートと二重の石膏ボードを施工するなど、しっかりと防音対策がとられています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『LDK一面の間仕切り本棚と、男たちの秘密基地』
https://www.renoveru.jp/renovation/275

まとめ

石膏ボードの種類や用途について解説しました。安価で施工がしやすいうえ、耐火・防火や遮音性に優れているなどさまざまなメリットがあります。中古住宅をリノベーションする際は石膏ボードを上手に活用してこだわりの住まいを実現してはいかがでしょうか。

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