【インテリアインタビュー】「これがほしい」が見つかる最短ルート。負担も迷いも減らして理想のおうちカフェを叶えた方法

【インテリアインタビュー】「これがほしい」が見つかる最短ルート。負担も迷いも減らして理想のおうちカフェを叶えた方法
インテリア

家具を一式そろえるタイミングって、人生でそう多くありません。
トータルコーディネートを考えて家具を選んだ経験が少ないと、マイホームの家具選びで迷ってしまうのは自然なこと。

そんなかたのためにリノベるではインテリアコーディネートのご提案もしているのですが、実際のところどんなサービスなのか具体的にイメージしづらい、というかたもいらっしゃるかもしれません。

そこで今回はリノベるのインテリアコーディネートサービスを利用して、新居のインテリア一式を揃えられたF様ファミリーに、担当させていただいた伊藤と一緒にお話をうかがってきました。

せっかくのマイホームだから、ふさわしい家具を

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インテリアコーディネートプランを利用しようと思われたきっかけを教えていただけますか?

奥様:
「賃貸のときは、間取りに合う大きさの家具をその場しのぎで買っていて。引っ越すタイミングで買いかえるにしても、自分たちだけで選んだら、せっかくリノベーションした家の雰囲気と合わないんじゃないかという不安がありました。

子供がいるので家具屋さん巡りをしてほしいものを探すのも大変ですし。

家具を全部買いかえるつもりだったので、カウンセリングのときに私から『トータルコーディネートをお願いすることはできますか?』と質問しました」

旦那様:
「せっかく家を買うんだし、家具も妥協したくないな、という気持ちがありました」

ひとつの会社に内装とインテリアの両方依頼して同時進行することで、空間全体のイメージを統一したいと思われていたということですね。そのご希望にインテリアコーディネートのサービスがお応えできたのは嬉しいです。

好みが伝わるから、選びやすくなる

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おうちのコンセプトは「体験が価値になる みんなのブックカフェ」とうかがいました。家具にもカフェのような雰囲気が貫かれていますが、ほしい家具のイメージは最初から決まっていたのでしょうか?

奥様:
「具体的なイメージはなくて、とにかく空間をカフェや雑貨屋さんみたいなほっこりする感じにしたいと思っていました。夫婦ふたりともカフェっぽい雰囲気が好きなので」

旦那様:
「インテリアコーディネーターの伊藤さんと1時間くらいオンライン打ち合わせをして、好きな雰囲気や設計中の内装についてお話しました」

奥様:
「好きな家具屋さんやお店の雰囲気を聞かれて、具体的な家具屋さんと雑貨屋さんの名前と『可愛いらしすぎずかっこよすぎない感じが好きです』と伝えました」

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その後、伊藤から家具の提案をさせていただいたと思うのですが、複数の家具候補からどのように購入するアイテムを決めていかれたのでしょうか?

奥様:
「最初にもらった提案書を見て『これがすごくいいです』って言っちゃったんです。私の好きなテイストでそろってたので『ああ、もう大丈夫だ』と思って。あとはソファや椅子だけ微調整したくらいですね」

旦那様:
「打ち合わせで好きなテイストやブランドの話をしたら、伊藤さんがすぐに『ご夫婦のイメージが伝わりました』と言って、後日、本当に好みをおさえた提案書をくれたので信頼感がありました。

あとは選択肢をふたつくらいに絞ってくれたのも良かったですね。迷うほど選択肢があったら、自分たちで探すのと変わらなくて、依頼する意味が薄まるというか」

伊藤との最初の打ち合わせで、F様から進行中の間取りや内装、おうちのテーマと一緒に、インテリアの具体的なイメージを伝えていただいていたことで、ご希望に沿うご提案をさせていただけたんですね。

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購入された家具は、実物を見に行ってから購入されたのでしょうか?

奥様:
「ほとんど見に行っていないですね。吉祥寺に住んでいたので、お店が近かったCRASH GATE、unico、JOURNAL STANDARD FURNITURE、kajaだけ行きました。

旦那様:
「ソファはずっと座るし肌に触れるものなので気になって店舗で試しました。結局手ざわりが気になって別のソファを選んだので、行ってみてよかったです」

賃貸のときより家具のクオリティを上げる決断をされているなか、実物を見ないで購入するのは勇気がいりませんでしたか?

奥様:
「提案書を見て伊藤さんのセンスをすごく信頼していたので。お世辞抜きで間違いないなと。リノベる自体がおしゃれだから安心できたというのもあるかもしれません」

感想が言いづらいほどのお褒めのお言葉をありがとうございます……。

家具選びで考えたこと・本音のレビュー

ここからは、インテリアコーディネーターの伊藤に登場してもらって、家具選びのポイントを教えてもらいつつ、F様にそれぞれの家具を使ってみての正直な感想をいただきたいと思います。

キッチン収納
【ア.デペシュ】キッチンボードシリーズcadeal

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伊藤:
「カフェのような空間にされたいということだったので、よくあるキッチンボードみたいなシステム的なものは合わないと思って。置いてあって絵になるもの、閉めていても絵になるカフェっぽさが演出できるものをご提案しました」

奥様:
「そういうことだったんですね。ガラス扉だからマリメッコのマグカップの可愛い柄とかがちょっと透けつつ、子供のキャラクターものの食器とか見せたくないものは隠せるのがちょうどよくて。完全に隠せる下段との組み合わせも便利です。

予算的にキッチン収納を造作してもらうのが難しくて、家具で探してもらったんです。キッチンの幅に合う棚なんてあるのかなと思っていたんですけど、伊藤さんが見つけてくれました。自分たちでは絶対見つけられなかったので嬉しかったです。

遊びに来た友人には『え、造作じゃないんだ。おしゃれ!』って驚かれます」

ダイニングのラウンドテーブル
【ASPLUND】BISTORO ROUND TABLE

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伊藤:
「リビングスペースが広く取られていて、ダイニングは少しコンパクトなので、そのスペースをストレスなく利用できるものとして円卓をご提案しました。

F様は4人家族で来客も多いとのことだったので、4本脚のタイプよりも、1本脚のものがいいなと思いました。4本脚だと座る人数も座る場所も限られてしまうので。

もう少し無骨なデザインのアイテムもご紹介しつつも、内装との相性とカフェっぽい雰囲気のデザインという意味でこのテーブルをおすすめしました」

奥様:
「テーブルのアイアンの脚が内装のアイアンと合ってていいな、と思って。おすすめの理由を聞いて『そうなんだ、じゃあこれがいい』みたいな感じであっさり決められましたね。

テーブルと一緒に提案してもらったラタンの椅子が長期欠品になってしまったのは想定外でした。一度見てしまったらラタンの椅子がほしくなってしまって。伊藤さんに改めて提案してもらった椅子を買ったんですが、座り心地がすごく良くて気に入ってます」
 

リビングのTVボード
【CRASH GATE】ボーダー テレビボード

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伊藤:
「ご希望としていただいたのは、隠せるタイプの収納が付いていて、収納量多めのTVボードでした。

いくつかご提案をして、最終的にスライドテーブルがセットになったこちらをおすすめしました。スライドテーブルは伸長させることで背面の壁いっぱいまで幅が広げられます。

また、L字型に配置することもできるので、お子さんのお友達が来た時に子供用カフェスペースをつくるという使い方もできていいなと。我が家も子供が3人いるんですが、友人家族と集まると大人はダイニングテーブルで子供はリビングで、といった使い方になることも多くて。

リビングテーブルは置かない想定だったので、テーブル代わりにもなるこのTVボードはF様邸にぴったりだなと思ってご提案しました」

奥様:
「提案いただいたとおりの使い方をしています。子供のお友達が遊びに来たときは、L字型に配置したテーブルでみんなでおやつを食べたり。お菓子作りもしました。来客があったときはだいたい使っています」

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伊藤:
「小さなお子さんがいらっしゃるおうちでは、リビングテーブルが邪魔になることもあって。テーブルがなく広いほうが走り回れるというのもありますし。

お子さんがいらっしゃるお客様の場合、リビングテーブルをあえてご提案から外すこともあります。あとは『本当に必要ですか?』と確認したり、『一旦リビングテーブルがない状態で暮らしてみて、必要だったら買い足すのはいかがですか?』とご提案することもあります」

奥様:
「うちも伊藤さんとお話して『住んでみて必要と感じたら考えましょうか』ということになりました。サイドテーブルを置く案もあったんですが、予算的なところと、子供が倒したりして邪魔になるかなと思って結局購入しませんでした」

キッチンカウンターのスツール
【CRASH GATE】CONVEX STOOL L

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伊藤:
「キッチンカウンターのハイスツールは、お引越されてしばらくしてからご相談をいただいたものです。『どんなものを探せばいいですか?』とご質問いただいたので、F様邸の内装と旦那様がお仕事で使われるという用途に合うものをご提案をしました」

奥様:
「伊藤さんにデザインに関するリクエストはしてないんですが、マガジンラックがアイアンバーなので脚はアイアンがいいかなとなんとなく思っていたんです。そうしたらこのスツールの案をいただいて。すぐに『これがいいです!』となりました。高さが変えられるのもいいですね。

夫がキッチンカウンターで仕事をするのに使っているんですが、背筋がピンとなって仕事モードに切り替えられるそうです。高さがあるので子供にパソコンを触られないところもいいみたいです。

スツールがあることでよりカフェっぽくなりましたし、来客が増えたので座れるところが増えてよかったです」

平面の間取図がカラフルに立ち上がり始める

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インテリアコーディネートサービスを利用されて、一番よかったのはどんなことですか?

奥様:
「空間全体の統一感ですね。

家具って少しずつ買いかえることはあっても、自分たちで一気に買い揃えることはないので。このウッドな感じの統一感を見ているとお願いしてよかったなと思います」

旦那様:
「インテリアまでのトータルコーディネートがひとつの会社のサービスに組みこまれていたのがよかった気がします。

インテリアだけ別で依頼するとなると、リノベ会社さんとすり合わせしてもらわないといけなくなりますし。すり合わせてもずれることがありそうですけど、同じ会社内だとそういったことは起きにくいと思うので」

奥様:
「サイズ感などについてデザイナーさんと話し合ってくれていて、間取りや内装のイメージを理解したうえでインテリアの話ができたのは楽でした」


おっしゃっていただいたことがそのままリノベるのサービスとしてインテリアコーディネートをご提供している真髄の部分なので、ご活用いただけて嬉しいです。

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このおうちのインテリアをそろえるのに、どのくらい打ち合わせをされたのでしょうか?

旦那様:
「最初にオンラインで1時間ほど好みを聞いてもらって、その後3回目の間取り打ち合わせの最後に伊藤さんが1時間くらい同席してくれて内装と家具のお話をしました。

あとはカーテンのショールームに行った時に、1時間くらいお話した感じです」

内装とインテリア、同時進行で打ち合わせを進められたんですね。初めてのインテリアコーディネート体験はいかがでしたか?

奥様:
間取りの打ち合わせは平面なので、素人の私たちにはなかなか想像できないことが多くて。限られた面積の中で夫婦それぞれがやりたいことをどう叶えていくか悩みましたし、夜中まで話し合っても結論が出ないこともありました。

夫婦ともに少し疲弊していたときに始まったインテリアの打ち合わせは、癒しの時間のようでした。
白黒の間取り図面の中にどんどん色と立体のイメージができてきて、一気にワクワクした気持ちが再燃して、息抜きできたような感じで。間取りの打ち合わせの中間地点にインテリアの打ち合わせがあったのはありがたかったです。

もし自分たちでインテリアを選んでいたら、探す手間や時間がかかって、インテリア選びが楽しめず疲れが倍増していたかもという気もして、ゾッとします(笑)」

インテリアの打ち合わせに癒やしまで感じていただけたとは……。
インテリアの提案書を見ておうちのイメージがより具体的になることで、おうちづくりを始めたときのワクワクがよみがえってくる、というのは共感されるかたも多いのではないでしょうか。

カフェ空間に暮らし始めたら

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このおうちにお引越しされてから、暮らしに変化はありましたか?

奥様:
「もともとおしゃれなところでコーヒーを飲むのが好きという理由でカフェが好きだったんですが、この家に引っ越してから、自分で豆を挽いてコーヒーを淹れるようになりました。

遊びにきてくれた友人が、コーヒー豆を持ってきてくれたり、挽き方を教えてくれたりして。賃貸のときには考えられなかったことなので、自分でもびっくりしています。

来客が増えたことでちゃんとしたコーヒーを出したいという気持ちになったり、家の雰囲気に合う食器を買ったりするようになりました」

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インテリアも含めて空間全体に統一感のあるおうちで暮らしているうちに、ご自身の行動にまで浸透してきたというお話がとても印象的でした。

また、質問に答えてくださるご夫婦のお話や掛け合いから、家具選びの過程でおふたりで会話を重ねられたことも感じました。

「正直大変でした」という本音も漏れたF様のリノベーション体験談。インテリアコーディネートのサービスを、時短やアイデアのアウトソースに上手にご活用いただいたプロセスがとても参考になるお話でした。

F様、おうちづくりと家具選びを積極的に楽しむ過程で感じられたことを、率直に聞かせていただきありがとうございました。

 


F様邸のインテリアコーディネーター 

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伊藤 千鶴 
インテリア業界歴約20年のプロフェッショナル。
インテリアショップでの店長及びVMD経験を経て、フリーランスへ転身。店舗VMD及びMD (PB開発等)など雑貨販売に企画から携わる。「より暮らしに根付いたインテリアの提案がしたい」という想いから、空間とインテリアを一緒につくることができるリノベるへ。 
3人の子育てをしながら、課長としてリノべるのお客様のインテリアに関わる。 

趣味はキャンプ、 間取り遊び、写真、 料理 
得意なインテリアテイストは、ホテルライク、ジャパンディ、ビンテージ、北欧系など

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