物件探し期間のほとんどを、『都心へのアクセス重視』で検討されていたご夫婦。いいなと思える物件に出会っても、タッチの差で買い付けられなかったり、先方都合でドタキャンされたり…。物件探しに苦戦する中で出てきたのが、都心から離れた郊外のこの物件だったそうです。
1つを諦めてすべてを得るか、1つを求めて他を諦めるか、究極の選択。
「物件情報サイトで、実家周辺のエリアをたまたま見た時に、この物件を見つけました。希望エリア外だったので、それまで全くチェックしていなかったのですが、この物件内容の詳細を調べていくと、『都心への通勤距離』以外の条件はパーフェクトだったんです」とご主人。都心へのアクセスを諦めて他の条件をすべてを叶える物件を選ぶか、都心へのアクセスを優先させて他の条件を諦めるか。ご夫婦は前者を選んだそうです。「地元だったことが後押しになりました。自分たちが育った町なので、今後子供ができたら、その子がどんな風に育っていくのか、なんとなくイメージできたのが良かったです」と奥様は話します。
工事期間はそれぞれの実家へ
リノベーションでの住宅購入を検討し始めたきっかけは、賃貸の契約更新時期が迫っていたからだと言います。賃貸でずっと家賃を払い続けるのではなく、家賃を資産にしたいと住宅購入を選ばれました。
想定以上に物件探しに日数がかかったため、物件が決まった当月が契約終了月だったそうです。オーダーメイドのリノベーションでは、物件決定後、設計プランづくり→工事→完成まで約3～4か月程度かかります。今回ご夫婦は『それぞれ自分の実家に戻って完成を待つ』方法を選んだそうです。「僕たち高校時代からの付き合いで、地元が一緒なんです。それもあって、すんなり別居暮らしにしようと決まりました。工事中の新居はそれぞれの実家から通える場所にあったので、頻繁に工事の様子を見に行けたのがよかったですね。都度仕上がりが確認できるので、調整を加えながら進められました」。
完成！ひと部屋で日常生活を完結させる贅沢ワンルーム
ご夫婦のリノベーションコンセプトは、『ひと部屋で完結する間取り』でした。「面倒くさがり屋なので、一歩動いただけで物に手が届くような暮らしをしたいと思っていました。理想は大きなワンルーム。動線にもこだわって、ベッドスペースから直接ウォークインクローゼット（WIC）に行けるようになっていて、朝起きたら、WICで着替えて、そのまま斜め向かいの洗面室に行って顔を洗い、リビングに向かう…という動線になっています」。
部屋は大きく広々と、日常生活は最短ルートで動けるミニマム設計。暮らす人のスタイルに合った間取りです。
マイナスをアイデアで解決するオーダーメイドリノベ
「住宅購入の検討をはじめた当初は、新築やリノベ済でもいいと思っていたのですが、［リノベる。］の蔵前ショールームを見学して気持ちが変わりました。ショールームは53㎡とコンパクトなのに、感覚的にとても広く感じられました。リノベならではの間取りづくりやアイデアでそう感じさせるんだなぁと感動しました。結果的には広い物件購入しましたが、間取りを暮らしにフィットさせるアイデアを盛り込んでもらいました。夫婦2人の今と、子どもができて個室が必要になった時、どちらも快適に暮らせるよう可変できる間取りにしています」とご主人。例えば、玄関スペース。今は玄関土間兼書斎ですが、間仕切りを加えることで、個室にできるように仕立てられています。
住宅ローンに家具購入も組み込んで、良い物を手に入れる！
「リノベーションを機に、家具も永く使える良いものを購入したいと思い、住宅ローンにインテリア購入の費用を組み込むサービスを利用しました。ベッドやダイニングテーブルなど大物家具は高額で、現金で買うのは大変だったので助かりました」。リノベーション費用は細かく調整してコストコントロールしますが、家具購入の予算を失念してしまう人は意外と多いので注意が必要です。諸経費として、リノベーションを検討する上での全体費用に最初から見込んでおくのがおすすめです。
紆余曲折を経ても諦めず、自分たちが大切にしたい価値を追い続けたご夫婦ならではのお住まいが完成しました。
| 面積 | 91.37m² |
|---|---|
| 間取り | 4LDK→2LDK+書斎+WIC |
| 建物 | 中古マンション |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 |
| リノベーション完工年月 | 2017年12月 |
| 完工時築年数 | 築12年 |
| 場所 | 神奈川県横浜市磯子区 |
| 家族構成 | 夫婦 |
- リビング1
- リビング2
- キッチン
- 廊下
