高校生のお子様とふたり暮らしのA様。お子様が巣立った後のひとり暮らしを見据えて購入されたのは、築47年、35㎡のマンションでした。
リノベーション前提で選んだ築古の部屋
エリアを問わず複数の物件内見に行く中で見つけたのは、遠くに東京タワーを望める部屋。職場へのアクセスの良さと懐かしい雰囲気のある町並みに加え、手頃な価格が決め手となり購入を決断されました。当初は築20〜30年ほどの物件を希望されていましたが、「長く快適に暮らすには、内装に費用をかけられる方がメリットが大きい」と思われたそう。
最優先した壁一面の本棚
デザイナーにリクエストしたのは、子供の頃から集めてきた宝物のような本、CD、ビデオを並べる壁一面の本棚がある間取り。以前のお住まいではダンボールで収納されていたため、好きなものに囲まれた暮らしをする上で欠かせない要素でした。
もうひとつのこだわりは、L字の広いキッチン。調理したものをコンロから流しに移動する際も、天板の上を動かせば床が汚れたりせずとても便利だそう。必要なものをすべて天板に並べて効率よく作業でき、料理上手なお子様にも好評です。
LDKのすぐ横はお子様のデスクスペース。デスク前面はマグネットが付く壁紙になっています。
窓際には造作のロフトを設置して親子のベッドスペースに。既製品の二段ベッドを置くことも検討しましたが、デザインの統一性を考え造作することに。
玄関からLDKまで、廊下がなく、すべてのスペースが有効活用されています。
デザインイメージはお気に入りのホテルから
和モダンなホテルがお好きなA様、お気に入りのホテルをいくつかデザイナーに伝え、そこからイメージを膨らませました。
ロフトの格子と木製の照明、玄関の柄壁紙、LDKのドア、織物のような床材、と和モダン要素が随所に取り込まれています。
コンパクト空間ですっきり暮らす工夫
床材はビニル織物床タイルとモルタルの2種類。壁紙は白とアクセント壁紙の2種類。潔く素材を限定することで35㎡という限られたスペースが、広がりと統一感のある空間にまとまっています。
照明はダウンライトにし、スイッチはダイニング横の壁にまとめたことで、天井や壁もスッキリ。「スイッチはまとめましたが、コンセントは必要な箇所すべてに取り付けてもらいました。すごく助かっています」とA様。
ウォークインクローゼットなどの大型収納はありませんが、壁に沿って収納やオープンシェルフを10か所に設置。横幅1.5メートルのダイニングスツールの座面下も収納になっており、長さのある物もさっとしまうことができます。コンパクトながらすっきり暮らす工夫です。
築古物件を快適に
築47年の物件に長く快適に暮らすため、寒さ対策もしっかりと。古い窓サッシを取り換え、LDKには床暖房を設置。LDKと他スペースを仕切るドアを付けたことで、暖房効率もアップしました。
購入時は網戸がなかったため、リノベーションと同時に網戸も取り付けました。夏に南北の窓を開放すると、家全体を風が抜けてとても気持ちいいのだそう。
「以前からリノベーションがいいなと思っていたんですが、予想以上に良かったです」と新居での暮らしを楽しんでいらっしゃいます。
面積 | 35.05m² |
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間取り | 1DK→1LDK |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
リノベーション完工年月 | 2020年8月 |
完工時築年数 | 築47年 |
場所 | 東京都中野区 |
家族構成 | 2人暮らし |
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