子育てを終えた夫婦のセカンドライフ。81㎡(平米)・築48年、中古マンションリノベーションで叶えた2度目の住まいづくり
面積:81㎡
間取り:3LDK+WIC
建物:マンション
完工時築年数:築48年
家族構成:3人暮らし
都心、渋谷から1駅の好立地に建つ、築48年・81㎡の中古マンションです。3人のお子様と暮らした郊外の戸建てから、子育てを終えた夫婦ふたりが選んだ2度目の住まいづくりです。3LDK+SIC+WICへとリノベーションし、収納と動線、暮らしの快適さにこだわりました。今回は、夫婦それぞれのこだわりが詰まったお住まいをご紹介します。
土間を広く取った玄関収納

戸建てからの住み替えで、荷物はどうしても多めになるため、玄関は土間を広く取り、ストックヤードのような使い方をしています。 「靴だけでなく、コートやお水などを置ける場所が欲しかった」とお施主さま。 傘立ては置かず、傘かけバーを設置しました。 トイレットペーパーやお米など、パントリーに置きづらいものもここに収納しています。 戸建てより収納は減りましたが、この土間があることでリビングでの暮らしが快適になっているといいます。
同じ物件内の一室から着想したアイランドキッチン

キッチンは、妻さんが強くこだわった空間です。 物件が決まった後、同じマンションの3階に住む方も同じリノベる。でリノベーションをしていて、その住まいを見学したそう。 そのお住まいのモールテックスのグレーのアイランドキッチンが素敵で、その場でメーカーを尋ねて決めたといいます。

カウンターの脇には、雑誌などを入れられるスペースも造作。 換気扇は掃除のしやすさを踏まえて提案を受け、トースターなども置かずに一体化できるビルトイン家電を探してもらいました。 天板と側面のモールテックスの色は、ウォールナットの家具に合わせた温かみのある色を選んでいます。 テレビ台や洗面所もこのキッチンと同じ素材で統一し、空間全体に落ち着きと統一感が生まれました。 キッチンは回遊できる動線になっていて、行き止まりだった前の家では一人で作業すると混み合っていたキッチンから、娘さんと一緒に料理をする場所へと変わりました。
「扉なし」でコストカットと実用性を叶えたパントリー
パントリーは前の戸建てにもありましたが、廊下に面していて出し入れがしにくい場所だったそう。 今回はキッチンのすぐ横にパントリーを配置し、コストを抑える意味も兼ねて扉のない板だけの棚にしています。 扉付きの収納では、しまった物を長く使わないまま忘れてしまう経験がありましたが、扉をなくしたことで、何がどこにあるかが一目で分かりやすくなったといいます。
コンセント計画とAlexa連携でスマートホーム化

前の戸建てでは、使い勝手を考えずにコンセントを配置してしまい、後悔が残っていたというお施主さま。 今回はコンセントの位置をあらかじめ考えながら設計しました。テレビボードの下にルンバとブラーバが収まるスペースをつくり、コンセントとドックを設置しています。

IT関連の仕事をしているお施主さまですが、スマートホームを実際に使うイメージは湧いていなかったといいます。 照明計画や家具の配置を相談する中でリノベる。のスマートホーム専属チームを紹介してもらい、できることとできないことを具体的に説明してもらったことで導入のハードルが下がりました。 現在はAlexaに声をかけるだけでルンバとブラーバが掃除を始める仕組みになっています。 最初の仕組みさえ導入しておけば、あとはソフトウェアのアップデートでできることが増え、便利だとお話してくれました。
妻さん念願の専用個室
以前の戸建てでは叶えられなかった、妻さん専用の個室も今回の住まいづくりのポイントです。 大好きな漫画を並べられる本棚を造作し、洋服をかけられるバーも設置しました。

夜は間接照明に切り替えられるようにし、何もない壁には写真や小物を飾れるニッチもつくっています。

部屋が広くないためタンスは置かず、隣にウォークインクローゼットを併設。 着物や洋服のほか、下段には収納も置いています。 ウォークインクローゼットの奥は娘さんの部屋につながっていて、ドアを開ければ気配を感じられるようになっています。

洗面台はキッチンと同じモールテックスのカウンターで造作し、正面の壁一面を鏡に。素材を統一することで、お住まい全体に統一感が生まれています。

ライフステージの変化と、これからを見据えた物件探し
前の戸建ては駅から徒歩20分ほどの自然豊かな環境で、3人のお子様がのびのび育つ場所として選んだ住まいでした。 借地契約だったこともあり、いずれ住み替える選択肢はずっと頭にあったといいます。 住み替え先の条件は、慣れた沿線であること、地下鉄駅に近い立地であること、管理体制がしっかりしていることでした。 車移動が難しくなる将来を見据え、歩いて買い物や通院ができる立地を希望。物件担当からリストの1件目として紹介されたのがこの住まいで、築48年の物件でしたが、新耐震基準を満たすように大規模修繕がされていることを確認し、ローンが組めることと、計画的に管理されているマンションであることの両方に安心感があったといいます。条件がぴったりだったため、その日のうちに契約に向けて動いたのだそうです。
"必要な広さ"から逆算した収納計画
前の戸建てでは家の広さに余裕があったため収納を多くつくりましたが、結果的に使い勝手が悪く、床に物が散乱するようになっていたといいます。 そこで今回は「広さを取れるか」ではなく、「どれくらいあれば十分か」から設計を考えました。 引っ越しにあたっては、タンスなどの収納家具をほぼすべて手放したそう。
お金をかける場所はキッチンと明確に決め、同じ素材をテレビ台や洗面所にも展開する一方、床材は費用を抑えたものを選ぶなど、メリハリをつけました。

将来を見据えて手すりも設置し、バリアフリーへの配慮も取り入れています。

ライフステージに合わせた、二度目の住まいづくり
子育て中の住まいづくりでは、子供がのびのび育つ環境が何より優先されていました。 しかし子供が独立し、夫婦ふたりの時間が増えたことで、暮らし方の優先順位は大きく変化。「自分の中のライフスタイルが大きく変わる年代に、それに合った暮らしができると、こんなにも快適なんだな」とお施主さま。 戸建てからマンションへ移り住んだことで、移動距離が減り、家事にかかる労力も大きく減りました。 妻さんは「個室ができたことが一番大きい」と話し、ひとりの時間を持てるようになったことを実感しています。
近くの飲食店へ夫婦で食事に出かけ、次はどこへ行こうかと話す時間も増えたといいます。 築年数を重ねたマンションでも、暮らし方に合わせて丁寧にリノベーションすることで、これほど快適な住まいが実現できます。 中古マンション×リノベーションは、ライフステージの変化に合わせた「2度目の住まいづくり」の有効な選択肢なのかもしれません。








