「郊外に住む」という新たな選択肢。そのメリット・デメリットを解説!

郊外のリノベーション住宅 リビングの風景
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新型コロナウイルス感染症の影響から自宅で過ごす時間が増え、「郊外に住む」という選択肢が注目されつつあります。郊外に住宅を買って住むことには、「物件価格が安い」「自然が豊かな環境で暮らせる」といったメリットが考えられます。感染症対策のためにテレワークや在宅勤務を取り入れる会社も増え、都心に住むメリットが減ってきていると感じている人も多いのではないでしょうか。

郊外とは、都市や市街地の周辺にあって、森や田畑などが比較的多く残っているエリアのこと。対して都心は大都市の中心部を指し、たくさんの人が集まり経済や文化活動の中心となっているエリアと言えるでしょう。

今回の記事では郊外での住宅購入とその暮らしについて、都心と比較したメリットやデメリットを解説します。
住宅購入を検討する際の参考にしてみてください。

リノベーション住宅 リビングのイメージ 

郊外に住むメリットは?

郊外に住宅を購入して住むことには、都心の暮らしと比べてどんなメリットがあるのでしょうか。
体験談を交えてご紹介します。

郊外の物件は、住宅価格やその他費用が安い

郊外の物件は、都心の物件と比較して住宅価格が安い傾向にあります。
リクルート住まいカンパニーが2020年3月に公表した「2019年首都圏新築マンション契約者動向調査」と、同年4月に公表した「2019年首都圏新築分譲一戸建て契約者動向調査」をもとに、2019年の東京23区とその他エリアの購入物件所在地別 平均購入価格を下記にまとめました。

【購入物件所在地別 平均購入価格】

  新築戸建て 新築マンション
東京23区 5,710万円 6,395万円
東京都下 4,287万円 5,279万円
神奈川・千葉・埼玉県の平均 3,245万円 4,742万円

不動産の価値が低ければ、それに伴って固定資産税の負担も軽くなるでしょう。
また、郊外の戸建てには駐車場付きの物件も多く、月々の駐車場代の負担がないケースも。
東京23区内の駐車場代は、月に3~5万円程度が一般的という調査結果もあります。


このように、郊外での住宅購入は、物件の購入費用だけでなくそのほかの維持費が安くなる可能性もあります。

「郊外に住んで良かった!」こんな体験談も

「世帯年収から考えて都心に家を買うのは予算的に難しく、郊外にて戸建てを購入しました。購入費用を抑えられたことで住宅ローンの返済額も予算内に収められ、余裕を持って資金計画を立てることができました。」
住宅価格が安くて固定資産税評価額が1,000万円安ければ、固定資産税も年間14万円安くなる計算です。

戸建て ダイニングのイメージ

郊外なら広い物件で余裕のある暮らしができる

都心よりも郊外の方が、広い物件が多い傾向にあります。
リクルート住まいカンパニーが行った同調査をもとに、2019年の東京23区とその他エリアの所在地別の建物の広さを下記にまとめました。

【購入物件所在地別 平均建物面積(戸建て)・平均専有面積(マンション)】

  新築戸建て 新築マンション
東京23区 92.5平米 63.6平米
東京都下 94.4平米 69.0平米
神奈川・千葉・埼玉県の平均 99.6平米 71.5平米

郊外の物件では、戸建てなら庭や駐車場が広く、マンションならゆとりのある間取りや収納がある物件が見つけやすいでしょう。
新築戸建てを建てる場合も、土地の条件や周辺環境も都会ほど厳しくなく、無理せず余裕を持って家づくりができるのが魅力です。

「郊外に住んで良かった!」こんな体験談も

「家族で郊外にマンションを購入。ファミリー向けの間取りのマンションも多く、たくさんの選択肢から選ぶことができました。予算内で希望の広さの家を購入することができて満足です」

「広い庭付きの戸建てに暮らすという夢を、郊外で実現しました。休日には家族でバーベキューを楽しんでいます」

リノベーション住宅 洗面所のイメージ

自然が豊かで暮らしやすい環境

自然が豊かな環境で暮らせることも、郊外に住むメリットのひとつです。
隣家との間隔が広く騒音トラブルが起きにくい、大きな公園がある、街路樹が立ち並び季節の変化を感じられるといったメリットもあるでしょう。
人口が集中していない郊外エリアなら、人混みを避けつつのびのびと子育てができます。

「郊外に住んで良かった!」こんな体験談も

「家の周りに緑が多く、とても自然が豊かです。休日は静かで、犬の散歩や趣味のバードウォッチングをのんびりと楽しんでいます」

「公園や緑が多い環境で子育てをしたいと思い、郊外に住宅を購入して引っ越しました。周りには同じようなファミリー世帯も多いため、子ども向けの施設も整っていて子育てがしやすいです。公園も多く、安心して子どもを外で遊ばせられます」

リビングから眺める郊外の風景

メリットだけでなく、郊外に住むデメリットも知っておこう

郊外に家を購入して住むことは、メリットばかりではありません。体験談やその回避策を交えながらご紹介します。

通勤や通学に時間がかかる

郊外に住むと都心から離れてしまうため、通勤や通学に時間がかかる可能性があります。また、「最寄り駅やバス停の運行本数が少ない」、「交通機関の選択肢が少ないなど」、不便さが気になるケースも。駅から遠いエリアなら、毎日の生活に車が欠かせなくなることも考えられます。
ただし、始発駅に近いエリアに住む場合、混雑する時間帯の電車でも座って通勤・通学できるというメリットもあります。車通勤の方なら、道路が混雑する都心部ではなく郊外の方がかえってストレスなく通勤できるかもしれません。

郊外に住むことの失敗談と回避策

「通勤にかかる時間は許容範囲内だと思っていたが、最寄り駅の運行本数が少なく、乗り換えのタイミングを含めると思いのほか不便だった」
「駅から遠いので車移動が中心だが、運転に不慣れなので不安がある」

自宅の玄関を出てから目的地に到着するまでの合計時間「ドアtoドア」を考えて物件の立地を選びましょう。
乗り換えが少ない、または運行本数が多く乗り換えがスムーズなら、通勤や通学にかかる時間も短くなりストレスを減らせます。通勤時間が長くても、始発駅から乗ることができれば電車内で座れる可能性もあるでしょう。

通勤電車のイメージ

郊外は物件の資産価値が下がりやすく、売りにくい可能性がある

郊外の中古戸建ては需要が少なく、都心の物件と比べて売りにくい場合があります。
マンションは戸建て以上に立地の要素が大きく影響します。郊外で不便な立地の中古マンションは資産価値が落ちやすく、売りにくくなる可能性があると言えるのではないでしょうか。そのため、都心と比較すると「利便性」の点で、評価が低くなる傾向にあります。売却できても、思った以上に売却価格が下がってしまうケースも。

ただし、購入後に近くに「ショッピングセンターができる」、「駅ができる」など、利便性が上がることで資産価値が上がることもあります。

失敗談と回避策

「年をとって利便性の高い都心に住み替えようと思ったが、郊外の戸建ては需要が少なく、思ったように売却が進みませんでした。結果的に、想定よりも安い価格で売却することになり、住み替え費用が大きくなってしまいました」

郊外であっても駅の近くやショッピングモールの近くなど、利便性が高く人気のエリアであればスムーズに売れる可能性があります。将来売却する可能性がある場合、住宅を購入するときに、郊外エリアのなかでも立地の良い場所を選ぶことをおすすめします。

郊外のマンション 外観のイメージ

教育環境に不安がある

子どもがいる場合、私立学校が少ないエリアは学校選びの選択肢が少なくなる可能性があります。
もちろん都心部の学校に通うこともできますが、通学に時間がかかり不便になってしまうケースもあるでしょう。

失敗談と回避策

「のびのび子育てをしたくて自然が多い郊外に引っ越しましたが、子どもが成長した際、学校の選択肢が少ないことに気が付きました。希望する都心の学校は、通学に1時間以上かかってしまいます。また、受験勉強のための塾も同様に、選択肢が多くはありません」

子どもがいる場合、通う学校についてもリサーチしたうえで、住むエリアを選定しましょう。駅に近い立地を選ぶように、通学のしやすさを考慮した立地選びが大切です。また、子どもの成長や進路に合わせて、住み替えを検討するのもひとつの方法ではないでしょうか。

子供と遊んでいる風景

まとめ

コロナ禍で注目が高まる郊外での暮らし。郊外と都心のどちらに住むべきかは、家族構成やライフスタイルなどを総合して考える必要があります。
資金計画に余裕を持って住宅購入をしたい人、自然豊かな環境で子どもを育てたい人、車移動が中心の人は、郊外での住宅購入が向いているでしょう。

郊外に住宅を購入するメリットはもちろん、デメリットについてもしっかり理解しておくことが大切です。
「どんな暮らしをしたいか」「住宅購入で何を優先するか」を考えたうえでエリアを検討してみてください。

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