浴室暖房とは?設置のメリット・デメリットや費用・選び方、電気代をご紹介

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浴室

冬になるとお風呂場が寒くなり、どうしても入浴が億劫になってしまうもの。温度差による血圧変動で起こる「ヒートショック」の不安もつきものですよね。そんな冬場のお風呂に浴室暖房があれば、ヒートショックを防げるだけでなく入浴を快適に過ごすことができます。そこで今回は、浴室暖房のメリットとデメリット、選び方のコツなどをご紹介。設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

浴室暖房とは?

浴室暖房とはどのような設備なのか、その概要について見ていきましょう。

冬の時期に暖かい浴室で入浴できる

浴室暖房は、冬場の寒い浴室を暖かくするための暖房器具です。主に、浴室の天井や壁の高い部分に取り付けて使用します。入浴する前にあらかじめ浴室暖房のスイッチを入れておき、浴室内が十分に温まってから入浴することができます。冬場の入浴を億劫に感じていた方でも、浴室暖房を設置すれば、快適になるでしょう。

浴室暖房にかかる電気代

設置する際に気になるのが電気代です。浴室暖房は電気を使用して暖かい風を送り出します。ほかの暖房器具や電化製品と比べて消費電力が大きいことから、1日あたりの使用時間からおおよその電気代を把握しておく必要があります。浴室暖房の消費電力は機種によって差がありますが、1,300ワットと仮定して1時間使用した場合の電気代は約35円です。4人家族で1人30分ずつ使用すると1日2時間ということになり、1ヶ月約2,100円の計算になります。この条件で、冬場の12月から3月までの4ヶ月間使用する場合には、電気代が1年間で約8,400円増えることになります。

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浴室暖房と浴室乾燥機の違いとは?

浴室暖房とよく似ているものとして、浴室乾燥機があります。この両者の違いが気になる人も多いでしょう。浴室暖房と浴室乾燥機の違いについて見ていきましょう。違いは主に、浴室を暖めるか、湿気を取り除くかとなります。

浴室乾燥機とは

浴室乾燥機は、浴室内の湿った空気を屋外に出し湿気を取り除く設備です。湿気を取り除くことで、カビの繁殖を抑えることができます。浴室では湯気が舞い、湿度が高くなります。湿気が溜まりやすいことから、カビが繁殖することもあります。そうなると住宅の寿命も短くなり、健康にも悪影響を及ぼすことも考えられます。

ほとんどの浴室暖房に浴室乾燥機能が付いている

浴室暖房と浴室乾燥機の両方が欲しい場合でも、設備を2つ設置する必要はありません。ほとんどの浴室暖房機に、浴室乾燥機能が付いているためです。家族全員が入浴し終えたら浴室乾燥機を使用することで、次の日に入浴するまでの間は、浴室を乾燥した状態に保つことができます。また、浴室乾燥機能だけでなく、洗濯した後の衣類を早く乾燥させる「衣類乾燥機能」が付いている機種も多くあります。

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浴室暖房のメリットとデメリット

ここからは、浴室暖房のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

メリット1:冬場の入浴が快適になる

浴室暖房の導入を検討するきっかけとして、寒い季節の入浴をつらく感じることがあげられるでしょう。浴室暖房を設置すれば、冬の寒い日でも入浴が快適になるのが大きなメリットです。また、小さな子供がいる家庭では、お風呂に入れるのが大変なこともあるかもしれません。冬場は特に寒いとお風呂に入りたがらず手を焼くことも。浴室が暖かくなれば、そのような悩みも軽減されます。

メリット2:ヒートショックの防止につながる

ヒートショックは激しい温度変化によって、血圧が急激に上がったり下がったりしてしまうことを指します。冬場の浴室は暖房をつけているリビングよりも、10度以上気温が低いことも珍しくありません。そのため、ヒートショックが起こるリスクが高いといえます。高齢や基礎疾患が原因で倒れてしまう人も多く、死亡例も多数あります。浴室暖房を設置すれば浴室を暖めたうえで入浴できるので、ヒートショックのリスクは軽減できるでしょう。高齢者がいる家庭では、このメリットは大きいです。

メリット3:カビ対策ができる

浴室暖房がない場合、お風呂のフタを開けたり壁や床にシャワーを当てて湿度をあげたりすると、寒さが和らぎます。しかし、このようなやり方で入浴時の寒さをしのぐことで、カビの発生を助長することも。浴室暖房があれば湿度を意図的に上げるようなことをしなくて済むため、カビは発生しにくくなります。また、浴室乾燥機能を使うことで、さらにカビの発生を防止できるでしょう。

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デメリット

デメリット1:電気代が高い

浴室暖房を使うとどうしても電気代が上がります。電気代を気にして浴室暖房の設置をためらっている人も多いかもしれません。また、衣類乾燥機能を使う頻度が高いと、さらに電気代が上がります。

デメリット2:設置するのに工事が必要

浴室暖房は置くだけで使えるものもありますが、設置には工事が必要です。浴室暖房機の代金だけでなく、工事費用がかかります。また、機種によっては200ボルトの電圧で使用するものもあり、こちらも設置工事に加えて電気工事が必要になります。

デメリット3:使い方によってはのぼせてしまうことも

浴室暖房を使うと冬場の入浴は快適になりますが、事前に温度をあげすぎて暑くなりのぼせてしまうことがあります。入浴中に暑いと感じたら温度調整をしましょう。

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浴室暖房は後付けも可能

後付けしやすい機種もあるため、基本的には、浴室の工法に関わらず工事可能です。また、既存の換気扇と交換することもできます。ただし、浴室内の照明器具の影響で取り付けるスペースが確保できない場合も。また、天井部分に点検口がない場合も、配線工事の費用が必要になります。

浴室暖房の選び方

浴室暖房機を購入する際には、次のような点に着目して選ぶのがコツです。

浴室暖房のタイプ

浴室暖房は電気で暖めるタイプ、ガスで暖めるタイプ、灯油で暖めるタイプがあります。電気式は種類が豊富です。ランニングコストは高めですが、初期費用はあまりかかりません。浴室暖房機を壁にかけるか天井に埋め込む工事で、比較的簡単に設置できます。これに対してガス式と灯油式は、外部に熱源機を設置する必要があります。配管の工事なども発生します。ただし、ランニングコストは電気式に比べ安く済みます。初期費用重視で選ぶなら、電気式がいいでしょう。ランニングコスト重視なら、ガス式や灯油式がおすすめです。

設置方法

壁に掛けて設置するタイプと天井に埋め込むタイプがあります。壁に掛けるタイプは、既存の換気扇口を利用する仕組みで、比較的簡単に設置可能です。ただし、壁に換気扇口が付いていないと設置できません。また、設置場所によっては、厚みが気になることもあるでしょう。換気扇口がある場合や厚みがあっても問題ない場合には、壁に掛けるタイプの設置が適しています。天井に埋め込むタイプは、薄型設計で厚みは気にならないものが多いです。浴室のみで独立しているものと、洗面所やトイレなど他の箇所の換気扇と連動しているタイプがあります。浴室だけでなく洗面所やトイレなども一緒にリノベーションしたい場合、天井に埋め込むタイプが向いているでしょう。

機能

機種によっては浴室暖房と乾燥機能の他に涼風機能、ミスト機能、プラズマクラスター機能、うたせ湯機能などが付いているものもあります。涼風機能は扇風機のように風を送る機能です。この機能がある機種なら、夏場の入浴も快適になるでしょう。ミスト機能は浴室をミストで満たして、サウナのようにする機能のことです。入浴後にこの機能を使用すれば、肌に潤いを与えられます。うたせ湯機能は、温泉のようなうたせ湯を自宅のお風呂で楽しめる機能です。プラズマクラスター機能は、ウイルスや菌の除去、消臭効果などが期待できます。

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浴室暖房乾燥機の設置費用

浴室暖房乾燥機の設置費用は、工事費のみ2万円~4万円程度が相場です。また、機器本体価格に標準工事費が含まれている場合も多く、電気式であれば合計10万円以内、ガス温水式であれば合計10万円以上と考えておくとよいでしょう。

後付けの場合は「壁掛け型」か「天井付け型」になることが一般的です。天井の状態によっては埋め込み型の「ビルトイン」を選択することもできます。しかし既存の換気扇の開口部サイズを調整する必要があり、あわせて、天井の補強工事も必要となるため高額となる傾向にあります。換気扇が元々設置されていない浴室の場合は、配管や配線などの工事も必要となります。

上記のような理由から、浴室暖房乾燥機の設置価格は、リフォーム内容や機器のグレードにもよりますが、本体価格と施工費をあわせて、35万円~40万円程度になることもあります。

浴室暖房や乾燥でかかる電気代は?

電気代はどのくらいかかるのでしょうか。製品や使用するエリアにもよりますが、1時間あたりの電気代の目安は以下の通りです。

  • 予備暖房(浴室暖房):約35.1円~35.6円
  • 自動乾燥:約33.7円
  • 涼風:約0.6円~0.7円
  • 換気:約0.4円~0.7円

涼風や換気の機能を使用する場合と比べると、暖房や乾燥のほうが電気代が高くなります。

タイルの壁の洗面台と浴室

浴室暖房で電気代を抑える方法

電気代を抑えながら浴室暖房を使用したい場合は「なるべく浴室の温度を下げない」という点がポイントになります。具体的には以下のような方法が挙げられます。

  • 浴室の窓に断熱シートを貼る
  • 換気は必要なときだけ行う
  • 浴室の床にマットを敷く
  • 浴槽にお湯をためて入浴前に蓋を外しておく
  • 入浴前にシャワーでお湯を床や壁にかけておく

換気はカビの発生を防ぐために必要なものですが、入浴前は浴槽のお湯を冷まさないために、換気の時間をなるべく短くするとよいでしょう。また、冷えた床や壁にシャワーでお湯をかけておくのも効果的です。その際は、服を着たまま入浴直前に行うとよいでしょう。浴室の床がタイルのような素材でできている場合は、マットを敷くと冷たさを軽減できます。その場合、床をシャワーで温める手間も省けます。

青系色の壁の浴室

浴室暖房についてのよくある質問

ここまでの内容をふまえ、浴室暖房についてのよくある質問についてまとめました。

浴室暖房の設置がおすすめな人は?

高齢者や高血圧、呼吸器官疾患を抱えている人などヒートショックを起こしやすい方と同居している場合は、浴室暖房の設置によって、防ぎやすくなります。また、冬の時期に浴室や脱衣所の寒さが気になっている方にもおすすめです。

お手入れする頻度や方法は?

使用頻度が高い場合は、1ヶ月に1回程度が目安です。お手入れ前には必ず運転を停止し、フィルターを取り外して、掃除機などでホコリを取り除きましょう。そして、ぞうきんやタオルなどでパネルを含めた全体を拭き取ります。その際に、本体に直接お湯や水をかけないように注意してください。故障の原因になる場合があります。

まとめ

浴室暖房を設置すれば、冬場でも浴室を暖かくすることができます。ヒートショックの抑止が期待できるうえ、快適に入浴を楽しめるでしょう。冬場の入浴を億劫に感じている方や、ヒートショックが不安な方、浴室に機能を追加したい方は、浴室暖房の導入を検討してみてください。

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