古い家をリフォームするメリット・デメリットとは?費用相場と注意点を解説

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住宅にも寿命があり、経年劣化は避けて通れない問題です。水回りや外壁、設備などに不具合が出た場合、最も手軽な対応策としてリフォームがあります。築年数の経った古い一戸建もリフォームで安全・快適に暮らすことができます。本記事では、築年数が経った一戸建てのリフォームについて詳しく解説します。

古い家をリフォームするメリット・デメリット

リフォームとは古い家の劣化した部分を修繕したり、改築や増築を行うことです。古い家のリフォームをお考えの方はメリットとデメリット、それぞれをしっかりと確認しましょう。

古い家をリフォームするメリット

メリット1:愛着ある住まいに住み続けられる

住み慣れた家は子供の誕生や成長など、たくさんの思い出の詰まった場所ですが、建て替えをすると全く異なる雰囲気の家になります。リフォームは必要なところだけを新しくできるため、家の雰囲気を損ないません。リフォームなら愛着のある我が家の快適性を更新して、長く住み続けることができます。

メリット2:新築を購入するよりも費用が安い

リフォームは家のキッチンまわりや屋根、外壁など、部分的に修繕できます。そのため、新築購入に比べて総予算を安く抑えることが可能です。小規模リフォームなら、建築確認申請などの手続きも必要ありません。

メリット3:仮住まいの用意をする必要がない

古い家をすべて解体して同じ敷地に新築する場合、一度更地になるため仮住まいが必要です。それに対して、部分的なリフォームで工事中も生活に支障が出ない場合は、仮住まいの必要はありません。

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古い家をリフォームするデメリット

デメリット1:間取り変更が自由にできない場合がある

建物の構造によっては、間取りの変更が自由にできないことがある点に注意が必要です。例えば2×4工法で建てられた住宅は、壁で住宅を支えているため間仕切り壁を撤去できないことがあります。施工会社に希望の間取り変更が可能かどうかを、事前に確認するようにしましょう。

デメリット2:構造部分の劣化がひどいと費用がかさむ

新築から数十年経った古い家では、建物の土台や柱、梁などの構造部分が劣化していることがあります。構造部分の劣化は、耐震性など安全面にも影響するため修繕することが望ましいです。しかし、構造部分の修繕には大規模な工事が必要となり、それだけ費用もかさみます。構造部分が劣化している場合は、建て替えをしたほうが安くなることもあります。

デメリット3:地盤の改良はできない

例えリフォームで快適に暮らせる家をつくっても、地盤が悪ければ安全に暮らすことはできません。地盤を改良するには、建て替え工事と地盤改良工事が必要です。地盤の不安がある場合は、リフォームではなく建て替え工事をして地盤改良工事も行いましょう。

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古い家のリフォームに必要な費用

リフォームには、キッチンやトイレのリフォームなど比較的小規模なリフォームから、間取りの変更や耐震補強などの大がかりなリフォームまで様々なものがあります。それぞれの費用相場について確認しましょう。

キッチンのリフォーム費用

・50万円~150万円程度

古い家のリフォームでもニーズが高いキッチンは、リフォーム費用が50万円~150万円ほど。交換するシステムキッチンの種類によって異なりますが、大がかりな工事が必要なければ50万円以下でも可能です。100万円以上になると、アイランド型キッチンや対面型キッチンへの交換ができます。

トイレのリフォーム費用

・15万円60万円程度

トイレ本体の変更と壁紙の張り替えだけなら、15万円程度で可能です。トイレ本体だけでなく、収納棚、手洗いユニットを含めたトイレの空間全体のリフォームは、50万円~60万円程度が相場になります。

リビングのリフォーム相場

・10万円~150万円程度

リビングの大きさにもよりますが、10帖のクロス張り替えだけなら10万円程度、10帖のフローリングの張替えは20万円程度が相場です。壁を撤去してリビングを拡張するなどの工事は、100万円以上かかる場合があります。

屋根塗装・リフォーム

・50万円100万円以上

一般的な塗装は屋根の大きさと塗料の使用量により異なりますが、おおむね50万円から100万円程度でリフォームできます。屋根を葺き替える場合は、古い屋根材の撤去もあるため100万円以上になることがあります。

耐震補強

・平均163万円

一口に耐震補強といっても工事内容によって費用にバラツキが出ます。例えば家の柱と柱の間に筋交いを設置した場合は25万円程度、土台や柱に耐震金具を設置した場合は40万円程度。外壁材を取り省いて壁の耐震性を高める工事は50万円から65万円程度かかります。なお、古い家を建築基準法で定められた、耐震基準に適合するためにかかる耐震改修工事費の目安は、平均163万円とされています。(*)

(*)日本木造住宅耐震補強事業者協同組合調査
https://www.mokutaikyo.com/dcms_media/other/201401.pdf

間取り変更

・15万円~100万円以上

間取り変更の方法には間仕切り壁を設置する簡単なものや、建物の基礎、柱、梁などを残した状態で家全体を改修するフルリフォームがあります。

例えば、子供達の成長に合わせて子供部屋に間仕切り壁を設置した場合は、15万円~20万円程です。キッチンとリビングをつなぎ合わせてLDKをつくる場合は100万円~300万円程度、さらに大がかりな工事をすると500万円以上かかります。

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古い家のリフォームをする際のポイント

家をリフォームするときのポイントがいくつかあります。以下で説明するポイントを押さえて、上手にリフォームしましょう。

補助金制度を活用する

古い家をリフォームする際、一定の要件を満たしていれば国や自治体の補助金制度を活用することができます。グリーン住宅ポイント制度や長期優良住宅化リフォーム推進事業など、複数の制度があります。
補助金制度は申請期間と利用条件が定められているので、リフォーム業者と相談して上手に活用してください。

確定申告を行う

耐震・バリアフリー・省エネ・長期優良住宅などの条件を満たしたリフォームを行うと、所得税や固定資産税が減税になる場合があります。減税の申請には確定申告が必要不可欠なので、忘れずに行いましょう。

耐震診断を行う

リフォームは補助金対象になることが多く、自治体によっては耐震診断員が派遣されるなど無料での耐震診断が可能。自治体の耐震診断相談窓口で、耐震診断の業者や補助金に関する相談ができます。古い家をリフォームする際は、活用してみてください。国からの補助金同様、申請期間が定められていることも多いのでご注意ください。

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古い家をリフォームする際の注意点

古い家をリフォームする際、住宅によっては建築確認申請が必要になったり、工事によっては追加費用がかさんだりすることがあります。

建築確認申請が必要なケースがある

リフォームの内容によっては、建築確認の申請が必要になります。小規模な木造2階建て(4号建築物)のリフォームでは、建築確認の申請は必要ありません。しかし、木造3階建てまたは鉄筋造(2階以上または延床面積200㎡以上)の大がかりなリフォームには建築確認申請が必要です。

なお、建築確認申請が必要な工事は、屋根工事、外壁工事、増築工事、プレハブ物置設置工事、リノベーション工事などです。建築確認申請が必要かどうかも、リフォーム業者に確認しましょう。

追加費用がかかることがある

築年数の古い家をリフォームする場合、工事中に構造部分に補修が必要な箇所が見つかるなど、追加費用がかかることがあります。特に古い家は補修箇所が多いので、予算オーバーにならないよう業者としっかりと話し合いをしておきましょう。

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リフォームを依頼する業者の選び方

リフォームをする際は、複数の業者から見積もりや提案をもらい、比較検討することをおすすめします。

希望するリフォームに対応している業者を選ぶ

キッチンまわりや外壁、耐震補強などリフォームの内容はさまざまです。そのためリフォームを行う際は、希望する工事に対応していて、的確な提案をしてくれる業者を選びましょう。

業界団体に加盟する業者を選ぶ

リフォームの業界には、「住宅推進協議会」「リノベーション協議会」「日本住宅産業リフォーム協会」などの団体があります。業界団体はリフォーム業界の成長と信頼性向上を目的としています。加盟の審査を経た会社から選定できることに安心感を感じる方もいるでしょう。どの業者に依頼していいか、分からない場合は複数の企業に提案をもらうと検討しやすくなります。

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古い家のリノベーション事例

築47年の木造2階建て家屋が、和と北欧が融合した「JAPANDI(ジャパンディ)」スタイルの民泊用住居に生まれ変わりました。1階は元々あった壁を壊し、筋交い(すじかい)をあえて見せて飾り棚としています。

ベッドルームのある2階は、もともとカーペット敷きの部屋でしたが、畳敷きにリフォームされ、和を感じるくつろぎの場所になりました。ベットルームには高さ1mの壁が造作され、壁裏からの間接照明が部屋全体に陰影を作り出しています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『おもてなしのJAPANDI(ジャパンディ)スタイル』
https://www.renoveru.jp/renovation/318

まとめ

住み慣れた家は愛着があるため、家のリフォームとなるとためらいを感じる方もいます。しかし、築年数の経った住宅は経年劣化がつきもので修繕をする必要が出てきます。古い家のリフォームを検討する際は、メリットやデメリット、注意点などをしっかり把握して、信頼できる業者に相談しながら進めましょう。

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