築38年の中古マンションをリノベーション。時間がたつほどに「味わい」が深まる、インダストリアルな暮らし
横浜にある築38年のルーフバルコニー付き、66㎡(平米)の中古マンションを購入し、2LDK+ウォークインクローゼットへとリノベーションされたネコちゃんと暮らす男性ひとり暮らしの住まい。
洋服には古着があり、家具にはアンティークがある。ならば家だって時間を重ねたからこそ生まれる表情を楽しむという選択があってもいい。リノベーションによって古い建物だからこそ生まれる味わいを大切にしながら、汚れや古さを気にするのではなく、時間が経つほどに愛着が深まっていく住まいづくりの工夫をご紹介します。
配管を見せて工業的に。バルコニー付きで開放感のある玄関スペース
玄関は、工業的なスタイルでつくり、パイプなどをそのまま見せるようにしています。また、大きな鏡を置き、お出かけ前にチェックできるようにしているんだそう。

玄関横には小さいバルコニーがあり、横浜開港祭の花火大会をいつもここで見ているといいます。ドアのステッカーは、貼る位置もデザイナーに相談して決めたとのことです。

ニューヨークの古いアパートメントをイメージした、ステンレス×木のキッチン
キッチンは、ニューヨークの古いアパートメントをイメージ。
当初は全部ステンレスを希望していたそうですが、デザイナーの「全部ステンレスだと少し冷たすぎて、家っぽくない」というアドバイスから、外側をコンクリートの質感、内側を木とステンレスの組み合わせにすることで、クールさと温かみの両方を感じられるようにしたそうです。
壁面は、黒いタイルを施し、ニューヨークの古いアパートメントによくあるようなスタイルを演出されました。
またご自身を「テレビっ子」だと話すお施主さまの暮らし方に合わせて、対面型のキッチンにしたことで、テレビ見ながら作業ができるようになったそう。
キッチンで特にこだわったのはカウンター。経年変化を楽しむために、コンクリートでつくられており、時間が経って少しずつヒビが入ってきたことに「いい感じに味が出てきた」と喜ぶお施主さま。

コンクリートの表情を活かす、開放感のあるLDK
リビングの一番のこだわりは天井。インダストリアルな雰囲気を出すために、解体後のマンションの躯体の表情をそのまま残されました。
一方、壁までコンクリートにすると、「家らしくなくなる」とのデザイナーからの提案で、壁は白を選んでコントラストをつくり、フローリングは温かみが出るようにウッドを選びました。
インテリアは、リノベる。のインテリアコーディネーターと相談してレザーと木と鉄のインダストリアルな素材で統一されました。

物件探しからのパートナーに「リノベる。」を選んだ理由
リノベる。に相談する前に横浜周辺のリノベーション会社を何軒も回ったそうですが、リノベーション済みの物件は「100%好き」と思えるものがなく、惜しいと感じる部分があったといいます。そんなとき、リノベる。とインテリアブランドのコラボセミナーの存在を知りリノベる。へ。
物件の費用、リノベーションの費用、そしてインテリアの購入費用まで全部まとめてひとつのローンで組めることが、リノベる。と進める決め手になったそうです。物件探しの際も同行してもらい、理想としている空間がつくれるか、リノベーションを前提として懸念点をその場でチェックしてもらったとのことです。
横浜の赤レンガをイメージしたお気に入りのワークスペース
「横浜といえば赤レンガ倉庫」というイメージから、ワークスペースの壁には、レンガのタイルを取り入れています。当初、予算を考えてクロス(壁紙)にする案もありましたが、触ったときの質感を大事にしたいと考え、タイルを選んだそう。

このタイル壁のおかげで、コロナ禍でのリモート会議の際にも、バーチャル背景を使わずに済むのだとか。コスト面では、キッチンやトイレのタイル工事と時期を合わせることで、デザイナーが費用を抑える工夫をしてくれたといいます。
また、ワークスペースの向きはキッチンと同じく、仕事中もテレビが見える配置になっています。

電気の消し忘れを防ぐリノベーションの工夫
バスルームやトイレの扉には、「電気を消し忘れてしまう」という性格に合わせた工夫が凝らされています。
あえて上部をガラス入りのデザインにすることで、外からライトがついているかどうかが一目でわかるようにしたのだそう。
以前、電気を消し忘れてしまい電気代が大変なことになってしまった経験から、この「消し忘れにすぐ気づける」仕組みを取り入れたといいます。
また、水回りの内装もタイルへのこだわりが光ります。バスルームの洗面台はキッチンと同じくモルタルでつくり、壁面には白タイルに黒の目地でラインを効かせたデザインを採用。
トイレもニューヨークの古いアパートのような雰囲気をイメージし、あえて黒い便座カバーを組み合わせるなど、細部までトーンを統一されています。 トイレまでもがお気に入りの空間になったことで、自分だけの時間を楽しめるのだそうです。

7年経っても飽きない。リノベーションで実現した「自分らしい」暮らし
この家で暮らし始めて約7年(撮影当時)。「時間が経つとともに味が出てきた」と話すお施主さま。新しい状態でなくなってしまうことを心配するのではなく、1年目と7年目で少しずつ顔が変わっていくことが、これから先も楽しみなのだそう。「もしチャンスがまたあったら、もう一回リノベーションをします」と語るほど、リノベーションで叶えた暮らしには大満足。
次は「台湾風」のインダストリアルスタイルに挑戦してみたいという新しい夢も膨らんでいるそうです。








