テレワークを快適にするコツとは?リノベーションで働き方改革!
公開日:
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅でテレワークしている人が増えています。快適な人もいれば不便を感じている人も。そこでリノベる。では、テレワークを体験した112人にアンケート調査をおこないました。皆さんのテレワークのお困りごとはいかに?住宅設計のプロからのアドバイスやテレワークのコツも満載。ぜひ参考にしてください。
- 調査の方法:webアンケート方式
- 調査の対象:20~59歳の家族を含む同居人のいる働く男女
- 有効回答数:112名
- 調査実施日:2020年4月23日、24日
- 調査主体:リノベる株式会社
目次
約3割が「ワークスペース」を持っている
どこで仕事をしているかを聞いたところ、最も多かったのは「ローテーブル」次いで「ダイニングテーブル」と「ソファ」。また、ワークスペースがなくて苦労していると思いきや、「個室のワークスペース」が27.7%と意外にも多い結果に。個室のある人は個室、ない人はリビングやダイニングで仕事をしているようです。
Q.テレワークをしている場所をお答えください
テレワークをしてみて困ったことは?
自宅で仕事をする場所や設備などで困ったことで最も多かったのは、「家族の声や生活音などの音が気になる」(43.4%)、次いで「テーブルや椅子のサイズが作業に適していない」(42.9%)、「仕事以外のことが目に入り気になる」(38.4%)。
Q テレワークにおける、居場所や家具などの設備に関してお伺いします。仕事をするときに困ったこと、また実際にやってみて困ったことは何ですか?
生活音や家族の声などで気が散る
家族の姿や声が目や耳に入って集中できないようです。やはり個室のワークスペースは魅力的ですよね。
小さなお子さんがいるご家庭では、パパとママが交代でお子さんの面倒をみているとか。いつも以上に家事効率を上げないと仕事にならない人も多いようです。家事動線のいいキッチンがほしいと思った人もいるかもしれません。
オフィスの椅子と机には敵わない
在宅にワークスペースがない人にとってデスクとチェアの問題は大きいでしょう。長時間座っていることや背もたれがない椅子に座ること自体、体に良くないと言われています。オフィス設備は作業に適した設計がされていますが、ご自宅ではそうもいきません。疲れたり集中力が途切れたりする人も多いはず。
テレビ会議、電話会議で困ったことは?
テレワーク中にテレビ会議、電話会議をおこなった人は78.4%と多い結果となりました。今回の外出自粛にともなうテレワークで初めて経験した人もいるようです。ビデオ会議ツールに不慣れな人は、電話をする機会も増えたかもしれません。テレビ会議や電話会議で困ったことを聞いてみました。
Q テレワーク中にテレビ会議または電話会議を行うことはありますか?
意外と困った「テレビ会議」の背景問題
最も多かったのは「家の中が見られるのが気になる」(25.0%)でした。テレビ会議ならではの背景問題。部屋が散らかっている、あまりに殺風景、壁に子供の落書きが‥。映っていい背景を探すのに一苦労という人もいるようです。最近では、背景を替えられるコミュニケーションツールを利用する人も増えているそう。理想は、どこから映しても背景映えする部屋ですがそうもいかないですよね。
Q テレビ会議・電話会議で困ったこと
リノベる。でもコミュニケーションツール用の壁紙をご用意しました。実際にリノベーションしたお住まいを再現したショールームの壁紙です。これで「背景映え」間違いなし!
※WEB会議などで使える「リノベる。」オリジナル バーチャル背景
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テレワークで重要なのは「集中力」を保つ工夫
テレワークで工夫した点を聞いたところ、「イヤホンなどを活用して音が聞こえないようにした」(33%)、次いで「場所を変えながら仕事をした」(28.6%)。 こうなったら、目と耳をふさぐしかありませんよね。テレビ会議でイヤホンを使用したり、パーテーションやロールカーテンで仕切ったり。中には、「小さなスペースを見つけて臨時個室として使用した」(17.9%)というおこもり派の人もいます。
Q テレワークで工夫したこと
プロに聞いたテレワークで「集中力」を高めるコツ
困りごとの多くは集中できないことに関連しているようです。そこで、どうしたら集中できるのか?今の自宅でもできる工夫があるのか? 二人のプロにお話を伺いました。
ご自宅でもできる、集中のための環境づくり
家族の声や姿で気が散ってしまうという方は、まずは今できる環境の工夫から。テレワークをしてみて書斎やワークスペースの必要性を感じた人は今後の参考にしてくださいね。
回答するのはこの人
首都圏設計担当: 大学院卒業後、三井不動産リフォーム株式会社に入社し、戸建・マンションのリフォーム事業に従事。 |
住宅の照明はオフィス環境とくらべて暗いですので、専用の照明や集中しやすい照明温度が大切です。蛍光灯などを使い昼白色を選ぶことをおすすめします。また広すぎる個室や窓に向かって座るよりも、少し狭い空間で壁に向かう方が集中しやすいです。ただ、お子様から目を離せないご家族もいると思いますので、その場合は個室でも室内窓を設けるなどの工夫をするといいと思います。
リビングなどはリラックスする場所なので、個室にワークスペースをつくる方が集中できます。もしリビングで集中したい場合は、観葉植物を置いたり間仕切りを置いたりしてゾーニングするといいでしょう。いつもとは違う視野も効果的なので、少し高い場所などで作業するのもいいかもしれません。
これから書斎やワークスペースをつくるなら寝室もおすすめです。寝室は寝る時以外使わないので、昼は仕事の場所、夜は寝る場所と時間で分けることが可能です。また、個室に長い時間こもるより、場所を替えながら作業するほうが疲れません。複数個所で作業できるようにしておくと、より快適なテレワークが可能となります。
- 快適なワークスペースのための4箇条
- 1. 広さは2畳から3畳くらいの大きさで
- 2. デスク照明や専用の照明を設置する
- 3. 照明器具は色温度が変えられるものを選ぶ
- 4. 個室あるいは、寝室の脇などに設けると良い
集中を高めるコツは五感と時間の管理
一人で仕事をしていると強制されることが少ないため、時間の管理が甘くなったり、オンとオフの切り替えがうまく行かなかったり。これは集中を妨げる大きな要因です。
そこで、「世界で一番集中できる場所」というコンセプトで開発したワークスペース「Think Lab (シンクラボ)」の井上さんにお話を伺いました。
回答するのはこの人
株式会社ジンズ JINS: 株式会社ジンズ JINS MEME事業部 事業統括リーダー。2012年に株式会社ジンズに入社。社長室、商品企画グループマネジャー、R&D室マネジャーを経て現職。学生時代に算数オリンピックアジア4位、数学オリンピック日本最終選考に進んだ経験がある。リノベる。でご自宅のリノベーションをおこなった。 |
集中を高めるには環境だけでなく自己管理が必要です。セルフマネジメントにはいくつかありますが、特に大切なのは「時間」と「五感」です。
通勤が伴う勤務ですと、開始時間や終了時間がある程度強制されます。在宅では自身で時間を決めなければなりません。「時間を決める」ということもセルフマネジメントのひとつです。例えば、朝礼や夕礼をおこなうなど敢えて強制する時間をつくる、デジタルデトックスなどPCやスマホから隔離する時間をつくるなどの方法があります。
一般的に、深い集中に入るまでに必要な時間は、23分ほどと言われています。30分の会議を設定した場合、深く集中できるのは7分ほどです。また、集中を持続させるためには、25分実行して、5分休憩を取ることが効果的と言われています。
体内時計を整えてあげることも重要です。例えば、翌日の集中力を上げるためには、寝る間際まで真昼と同じ光の照明を使用しない、などの工夫も必要です。寝る前のスマホもよくありません。このように、集中のために時間を意識することはとても大切です。
集中するまでのスピードや持続に有効なのは「五感」への刺激。集中の入口では非日常=普段しないことが必要です。そのため、普段から酷使している視覚と聴覚で刺激をつくるのは難しい。そこでおすすめなのは「触覚」と「嗅覚」への刺激です。
触覚は、床や手元に人工芝を置くなどするといいでしょう。その際、自然音を流すと効果が持続します。また、お風呂に入ることもおすすめです。嗅覚の刺激はアロマ。THINK Labにも、集中を促すオリジナルのアロマがあります。
タイムマネジメントと併せて五感刺激をおこなうことで、より集中できます。
- 集中するためのTips
- 1. 集中するにはセルフマネジメントが必要
- 2. 強制と隔離でオンとオフを分ける
- 3. アロマなどの臭覚刺激で集中を早める
- 4. 自然音や光などで深い集中を持続させる
まとめ
テレワークを通してワークスペースの重要性を感じた人も多いと思います。今後のはたらき方について考えた人もいるでしょう。リノベーションで理想の「暮らし」だけでなく、理想の「働き方」を叶えるのもいいかもしれませんね。
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