「好きな色」を取り入れたリノベーション。色彩が暮らしに与える影響とは?

「好きな色」を取り入れたリノベーション。色彩が暮らしに与える影響とは?
こだわり・暮らし方

「リノベーションをするなら、お部屋を好きな色で彩りたい!」と思う人は少なくないはず。

リラックスできる色、元気が出る色など、色彩が暮らしにもたらす影響は意外とたくさんありますよね。また、選ぶ色次第でお部屋の印象がガラリと変わるのも面白いところ。

お部屋の用途やインテリアに合わせて、カラーコーディネートを楽しんでみませんか。

▼写真の事例はこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/109

目次

  1. 色の「心理的効果」と「視覚的効果」
  2. 「色」を活かしたリノベーション事例
  3. シーンに合わせた色使いで、心地よい空間づくりを

色の「心理的効果」と「視覚的効果」

色彩が私たちにもたらす効果は、大きく分けて2つあります。安眠できる色、仕事に集中できる色などの「心理的効果」と、お部屋を広く感じさせる色、温かさを感じさせる色などの「視覚的効果」です。

壁や天井など、面積の広い部分に色を取り入れるときは、インテリアとしての効果はもちろん、色によってどのような心理的・視覚的な影響があるか把握しておくとよいでしょう。

色の使い方は、同じ色でも明度と彩度によって与える印象が大きく変わってきます。複数の色を組み合わせることで、イメージの幅を広げ、個性的な空間を演出することも可能です。快適な住まいを実現するためには、自分の好きな色がどのような効果を与えるかを知り、上手におうちづくりに取り入れることが大切です。

色の与える効果

一般的に、暖色系はぬくもりを感じさせ、体温を上昇させる効果があると言われています。反対に、寒色系は涼しさを感じさせ、体温を下げる効果があると言われています。それぞれの特徴を活かした、お部屋に向いている色の効果をご紹介します。

【赤】意欲的、活動的にする効果があります。子供部屋やキッチンなどに取り入れるのがおすすめです。

【青】精神を安定させ、集中力を高める色です。寝室や勉強部屋に向いています。

【緑】リラックス効果・リフレッシュ効果があります。リビングやバスルーム、キッチンなどでの活用が効果的です。

【黄】脳に刺激を与え、神経を集中させる力があります。鮮やかな黄色なら、ポイントカラーとして取り入れるのがおすすめです。

【オレンジ】食欲がわく色、楽しい気分になる色と言われています。ダイニングやキッチンに向いています。

「夏に涼しげなブルーを取り入れる」など、季節ごとに色を変えるのもアイデアのひとつです。ラグやカーテンなど、面積の大きいインテリアのカラーを変えるだけで、印象が変わりますよ。

「色」を活かしたリノベーション事例

色は、部屋の広さや高さなどの印象も大きく変えてくれます。お部屋の用途に合わせて色を効果的に使い、快適に過ごせる工夫をしましょう。

Case.1 ホワイトを基調にした、開放感のあるリビング

白を基調にしたリビング

リビング全体をホワイトで統一した事例です。このように全体に明るい色を用いると、視覚的効果により、実際よりお部屋が広く見えます。白い塗装を施した天井と壁に、白いフローリング。ゆるりとまわる天井のシーリングファンが、まるで窓の外にビーチがあるかのような開放感を演出しています。

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https://www.renoveru.jp/renovation/139

Case.2 水色 × 木目のコントラストが美しいリビング

水色と木目のコントラストが美しいリビング

床・壁・天井と、それぞれ異なるカラーを取り入れた事例です。フローリングには、木目が美しい無垢材のアカシアを使用。壁はコンクリート躯体を水色に塗装しています。天井は躯体あらわしのまま、インダストリアルな雰囲気に。このように、異なるカラーを組み合わせることで、同じ色でも印象が大きく変わります。

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https://www.renoveru.jp/renovation/222

Case.3 ホワイト×ブルー。北欧カラーを楽しむトイレ

ホワイトとブルーのトイレ

こちらの事例では、トイレの壁をダクトごとブルーの塗装でコーディネート。白を基調にした空間に、さわやかな色合いが映えますね。北欧を感じる、クールでおしゃれな雰囲気です。

トイレのようにコンパクトな空間には、奥の面に濃い色を使うのがポイント。奥行きが感じられ、全体的に広く感じられます。お部屋のアクセントとしても楽しむことができるので、リビングやダイニングとは異なる、ビビッドなカラーを取り入れるのもおすすめです。

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https://www.renoveru.jp/renovation/151

Case.4 ピンクが映える、遊び心ある子供部屋

海外風ピンクの子供部屋

「海外の子供部屋をイメージした」というこちらの事例は、アクセントカラーのピンクが印象的です。壁面に木製の収納を取り付けることで配色のバランスがとれ、圧迫感のない空間になります。お子さんの好きな色を取り入れると、子供部屋が一段とお気に入りのスペースになりそうです。

▼写真の事例はこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/219

Case.5 インテリアになる、4色のドア

4色の建具

こちらの事例では「ドア」を遊び心ある配色でカラフルにコーディネート。玄関から奥に続く4枚の扉は、形状・色を変えつつ太いケーシング枠をつけることによって、一つひとつが絵画のような印象になっています。アクセントカラーを取り入れたい場合は、このように建具に色を取り入れるのもひとつのアイデアです。

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https://www.renoveru.jp/renovation/54

シーンに合わせた色使いで、心地よい空間づくりを

快適な家づくりにおいて、色選びは重視したいポイントのひとつです。色を効果的に用いることによって、お部屋が実際よりも広く見えたり、リラックス感を演出できたりと、同じ間取りでも印象を大きく変えることができます。

パソコンやスマートフォンのアプリを使って、お部屋のシュミレーションをしてみるのも面白いですよ。

気になったアイデアを見比べて、快適に過ごせるおうちを考えてみてくださいね。

【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし)

大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。
2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。

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