中古マンションをリノベーションして叶えた、人が集う47㎡(平米)のワンルーム
面積:47㎡
間取り:2DK→ワンルーム+WIC
建物:マンション
完工時築年数:築39年
家族構成:ひとり暮らし
「人を招いてホームパーティーを開くのが好き」というお施主さま。都内にある築39年、広さ47㎡(平米)の中古マンションを購入し、仕切りのない開放的なワンルームへとリノベーションされました。
リノベーションから6年が経過した現在の暮らしと、こだわり抜いた空間づくりのストーリーを詳しくご紹介します。
2DKから開放的なワンルームへ。インダストリアルとカフェが融合する空間
元々の間取りは、奥に2部屋、中央にリビングとキッチンスペースがある、よくある田の字型の2DK。それを思い切って間仕切りのないワンルームへと変更しました。
「人を招いて、パーティーなどでお酒を飲んだり料理をつくって一緒に食べたりするのが好きなので、人が集まって繋がれる空間をイメージしてつくりました」とお施主さま。
インテリアのテイストは、「インダストリアル」と「くつろげるカフェ」の2つを掛け合わせたデザイン。ルーバー天井や植物が居心地のよい空間を演出しています。
玄関から広がる、一体感を生み出すモルタル土間
玄関には、モルタル素材を使用しています。「開けた時に奥まで続く空間」をイメージしてつくられました。
玄関と室内の間にも小さな段差がありますが、素材は奥のダイニングまでずっとモルタルに。あえて同じ素材にすることで、空間に一体感を持たせているのだそうです。

「靴をたくさん買っても大丈夫なように」と棚板の量にもこだわったオープンな靴収納。可動式のため棚の高さを自由に変えられ、好きな雑誌や小物を飾るなど、自由度の高い使い方が可能です。

主役級の存在感を放つ「OSBボード」の壁

室内に入ると、印象的な壁とキッチンがお出迎えしてくれます。壁面には、本来は壁の中で使うような素材である「合板OSBボード」を採用。この木のざらついた雰囲気がお施主さまのお気に入りなんだそう。コンクリートやインダストリアルなテイストと相性が良いことから、思い切って全面に張っています。

キッチン部分の床は、リビング部分に比べて1段下がった段差が設けられています。47㎡(平米)ほどの広さであるため、極力通路や壁をつくりたくなかったんだそう。
「一体感のある大きな空間にしたかったのであえて段差をつくることで空間を切り分けました」とお施主さま。
同じ空間でありながら、キッチン側とリビング側で空間を緩やかに分ける効果をもたらしています。

この段差には他にも理由があります。足元を明るく照らす間接照明が仕込まれているほか、ここに座って会話やお酒を楽しめるなど、人が集まるための工夫も隠されています。


最大15人がワイワイ!天井高を20cm上げて開放感を極めたリビング

リビングのフローリングには、幅約15cmと幅広の無垢のナラ材が使われています。これもお部屋に広さを感じさせるための選択だそう。


リビングの中心には、大きなソファを配置。「ここで歓談したりくつろげるよう、たくさん座れるような大きいソファにしたくて」とお施主さま。ソファと段差部分なども合わせるとさらに多くの人が集まれる場所となっており、過去には最大で15人ほどが集まってホームパーティーをしたこともあるんだそうです。

存在感を放つ壁掛けテレビは65インチほどの大きさが。「ベッドから寝ながらも見れるような大きなテレビがいい」と思って奮発したんだそう。テレビ背面の板は造作されたもので、後ろにはライトを仕込み、Alexaと連動して色を変えられるスマートホーム化が図られています。
また、室内を広く感じさせるための工夫として、リノベーション時に天井を取り壊し、天井高を最大に取るようにしたそうです。元々は240cmに満たないほどの高さだったものが、現在は260cm近くあるといいます。
元々あった天井を取り壊したことによる音や温度のデメリットについて、「気になることはほとんどない」と教えてくれました。

リノベーションで縦の空間をハック!秘密基地のような収納一体型ベッドスペース

リビングの脇には寝室スペースがあります。47㎡(平米)という限られた広さの中で、寝室の場所や収納を確保しづらいという課題に対し、収納と寝室を縦に重ねることによって空間を有効活用しました。

ベッドスペースの下部は、すべて大容量の収納になっています。押入れを横に倒したほどの収納量があるとのことで、キャンプグッズなどのかさばるものを収納しても、まだまだたくさん入るんだそう。
寝室を個室にせずオープンにしたことで、リビング側も狭く感じることなく、部屋全体が開放的で広く感じられる空間になっています。
まるで鉄板焼き屋さん!会話が弾むオーダーメイドの造作キッチン

かっこいいステンレスのキッチンは、既製品ではなく家具メーカーに依頼して一からつくった造作キッチン。サイズや高さもすべてオーダーメイドで仕上げられています。

一番のこだわりポイントは、天板の奥行を普通のキッチンより15〜20cmほど長くしたこと。そうしたことで、調理スペースを多く確保できるようになったほか、人を招いてまるで鉄板焼き屋さんのように会話をしながらもてなすことができる設計です。

天板の素材にはステンレスが使われており、荒く傷がついてくるラフな印象が、OSBボードやコンクリートの躯体の雰囲気と相性抜群。キッチン下部は、優しく柔らかい色合いが特徴の「シナ材」を使用。

さらに、カフェのような空間をつくりたいというデザイン性のこだわりから、"ルーバー"も採用されました。

「躯体現し」がかっこいい。インダストリアルな洗面所
OSBボードの壁の中に隠すようなかたちで、洗面台とお風呂、トイレが配置されています。

洗面台は造作で、幅広の修正材のカウンターに、服のつけ置きや靴洗いがしやすい大きな「実験用シンク」を組み合わせています。
収納は扉をつけずに棚を1枚だけつけたオープンな形にすることでコストを削減。


インダストリアルな雰囲気を放つ照明は、「リノベる。」の新宿西口ショールームと同じお気に入りのライトを採用。

鏡は壁面収納付きのタイプを選び、造作と既製品をうまく組み合わせてつくられています。
洗面所の壁面は、コンクリートの躯体をそのままむき出しに。この空間でもインダストリアルな空間をつくりたかったため、あえて塗装をしない「躯体現し」にしたそうです。
ひとり暮らしの贅沢!1616サイズの癒しのバスルーム
お風呂が大好きだというお施主さまは、ゆったりお湯に浸かりたいという希望から、ひとり暮らしとしてはかなり広めな縦横160cmの「1616サイズ」のシステムバスを採用されました。

泡が出てくる機能や、Bluetoothで音楽を流せるスピーカーなど、たくさんの機能が付いたこだわりの癒やし空間です。
トイレは、お施主さまが大好きだという青のクロスを壁面にあしらいました。
タンクレスのトイレを選んだため、別で手洗い場を設けています。

資産性重視の物件選びで叶えた、"家が収益を生む"仕組み
水回りと寝室スペースの間には、約1.5畳ほどのウォークインクローゼットが設けられています。
面白い特徴として、このクローゼットの扉には鍵があります。
その理由は、お施主さまが仕事に行っている間などに、このお部屋を時間貸し(撮影スタジオなどとしてレンタル)する副業を行っているため。貸し出している間の私物や貴重品を、このクローゼットに鍵をかけて保管できるようにしているんだそう。
家の購入にあたって「どうしても資産性を持たせたい」と考えていたそう。「売りやすいという観点も大事だが、自分がいない間で貸し出して収益を生むというようなビジネスをしたかったというのも家を買った理由のひとつです」と話すお施主さま。

最初から貸し出すことを前提としてリノベーションを行っていたため、クローゼットの鍵のほかにも、お部屋の中でのトラブルを防止するためにカメラを設置。さらに、時間貸しビジネスとして人が集まりやすいように、物件選びの段階から立地にこだわって購入されたそうです。物件選びからリノベーションまで一貫して「資産性を持たせたい」という軸に基づいた計画です。
妥協ゼロで突き詰めた、理想の暮らし
リノベーションをしてから6年が経ち、「暮らしがだいぶ豊かになった」と笑顔で語るお施主さま。
当初から「人がたくさん集まって、おもてなしをしたい」という思いがあったそうで、実際にたくさんの友人が訪れるようになったとのこと。料理をする機会が増えたことで腕前も上がり、友人とワイワイお酒を飲む楽しい時間が増えたことが、何よりも嬉しいと語ります。

こだわりを詰め込んだ分、予算はかなりオーバーしたそうですが、住まいづくりにおいて妥協はしたくなかったとのこと。「やれるだけやりきろう」と決意して進めた結果、住み始めて6年が経っても非常に満足しているといいます。この妥協のない住まいづくりが、現在の「空間の時間貸し」という副業にもつながっているんだとか。
叶えたい暮らしのイメージを徹底的に膨らませ、「もてなすこと」と「資産性」というブレない軸を持って進めた妥協のない住まいづくり。
物件探しから、お部屋の中の内装まで、自分らしいこだわりをとことん詰め込めるのが、既製品では叶えられない、中古マンション購入+リノベーションの最大の魅力。










