85㎡(平米)・築40年の団地を2LDK+ワークスペースに。子どもの"したい"を育む「アトリエ」のあるリノベーション
面積:85㎡
間取り:2LDK+ワークスペース(アトリエ)
建物:マンション
完工時築年数:築40年
家族構成:ファミリー(お子様2人)
東京都内にある85㎡(平米)、築40年の団地を2LDK+ワークスペースにリノベーションした住まいです。
仲良し4人家族が暮らすこちらの住まいの大きな特徴は、「アトリエ」と名付けられたリビング一角のワークスペースです。子どもの想像力や自主性を育む環境を整えました。
物件選びの段階から子育て環境を重視し、多世代が集まる大規模コミュニティを選ばれています。今回はそのこだわりの住まいづくりをご紹介します。
桜のフローリングと、動線を意識した玄関の洗面スペース
玄関にはお子様が外遊びから帰ってきて、すぐに手を洗えるようシンクを設置しています。

玄関付近に洗面を設ける住まいは、今でこそ増えてきました。こちらの住まいでは、2019年のリノベーション時にいち早くこのアイデアを取り入れています。
住まい全体に共通するフローリングには、桜の木を採用しています。床材としては珍しい、少しピンクがかった色合いと節が魅力で、住まい全体を柔らかい印象にしています。

「アトリエ」という名のワークスペース。子どもの"したい"を育むリビング
「リビング空間とダイニング空間を、あまり仕切らなくてもいいようなものにしたい」。そうしてできたのが、ワークスペース「アトリエ」です。


娘さんは小さい頃から絵を描いたり工作をしたりするのが好きだったそう。そのためのスペースを広くとろうと、長いテーブルを設けています。思い立ったらいつでも作業できる環境になり、以前の住まいより制作の機会が増えたといいます。

また、仕切りがないことで、どこにいてもお互いの気配を感じられるそう。言いたいことがあれば、その場ですぐに伝えられるのも良かったとお施主様。
対面式キッチンとパントリー。あえて造作をやめた可変性の選択
妻さんには、将来お料理教室をしたいというご要望がありました。そこでオープンで広い対面式のキッチンを造作しています。

背面には造作のオープン棚を設けました。

キッチン奥のアーチ型の入り口を抜けると、パントリーにつながります。リビングからもアクセスできる回遊動線になっており、収納力は抜群です。

十分な広さがありますが、中を作り込みすぎることはせず、無印良品のユニットシェルフを置いています。

予算の関係で、造作の一部は断念されたそう。「断念してよかったなと思うのは、余白を残したことで、色々暮らしに応じて変えていけるっていう考え方にもなれた」とお施主さま。
アトリエも、造作をしなかったことで、本棚を置かなくなった時に別の使い方ができるようになっています。完成したものをつくるより、住んでからも続けて楽しめる住まいづくりへと考え方が変わったそうです。
生活動線を変えた洗面室と、将来姿を変える寝室
洗面室は回遊動線になっており、奥の扉を開けると寝室や玄関につながっています。部屋の中心に水回りをレイアウトすることで、リビングからも寝室からもアクセスしやすい生活動線になっているそう。

洗面台のタイルは、暮らし始めてからお子様と一緒に貼ったそうです。自分たちの手で住まいに手を加えて快適にしていく経験は、家族にとってかけがえのない思い出になっています。

洗面室を抜けると、寝室が2つあります。手前の寝室には扉を2つ設けています。将来的に壁を追加し、子供部屋を2つに改築する予定だそう。

引き算から見えた、暮らしながら育てる住まいづくり
最初はやりたいことを全部盛り込んで見積もりを出したものの、どうしても予算オーバーに。そこで、必要かどうかをよく考えて削っていく作業に取り組んでいったとお施主様。
予算の都合でできなかった部分は、これから変わっていく余白として捉え、可変性を楽しむ考え方に変わったそうです。
物の持ち方にも変化が。気に入ったものだけで過ごしたいという気持ちが強くなり、お子様とも「本当に欲しいのか」を話してから住まいに取り入れるようにしているそう。
また、仕切りをなくし、ぐるぐる回れて光と空気が入る空間にしたことで、親子のコミュニケーションが増えたそうです。対面式のカウンターがあることで、日々の出来事を積極的に共有する気持ちが生まれていると言います。
多世代コミュニティで安心できる住環境を叶えた物件探し
物件選びでは、エリアそのものより「過ごしたい環境」を伝えられたそう。いろいろな世代が住み、子育てを長く見守ってもらえるコミュニティを重視したと言います。
暮らし始めてからは、近隣からお野菜やお年玉をもらうこともあり、「多世代に見守られながら、安心して暮らせるようになった」とお施主様。
中古マンションリノベーションで叶えた暮らし
完成を目指すのではなく、住んでからも育てていく住まいづくりを選んだご家族です。
「これからが楽しみです」という夫さんの言葉が印象的でした。
中古の団地だからこそ叶った、多世代に見守られながら子どもの"したい"を育む住まい。予算の中で引き算をしながら暮らしの余白を残したことが、これからも家族とともに育っていく住まいにつながっています。








