夫婦ふたりから家族3人へ。76㎡(平米)・築28年、暮らしの変化に合わせて進化する2LDK+WICリノベーション
面積:76㎡
間取り:2LDK+WIC
建物:マンション
完工時築年数:築28年
家族構成:ファミリー(お子様1人)
76㎡(平米)、築28年の中古マンションを、2LDK+ウォークインクローゼットへとリノベーションした事例です。 入居時は夫婦ふたり暮らしでしたが、3年後にお子様が誕生し、暮らし方に合わせて住まいも変化してきました。 制約を楽しみながら、暮らしとともに育ててきた住まいづくりをご紹介します。
銀座線カラーの扉と、ベビーカーも回せる玄関
玄関は、ベビーカーを広げてぐるっと回せるほどの広さを確保しています。 床材はモルタルで、汚れを気にせずDIY作業もできる仕上がりだといいます。玄関横の収納スペースは、旅行先で買った民芸品を飾る棚としても活用しているそうです。

正面の扉はオレンジに塗装。「銀座線のオレンジでお願いした」とお施主さま。 「家全体を明るい印象にしたかった」と、色選びの理由を話します。

白タイルと目地の効かせ方にこだわった、造作多めのキッチン
キッチンの壁は、白いタイルを1枚ずつ貼り、目地をグレーがかった色にしました。「掃除のしやすさを考えるとタイルがいいと思った」とお施主さま。壁紙かタイルか、色選びは最後まで悩んだといいます。

背面には食器の量に合わせた造作収納を設置し、必要最低限のサイズに抑えてコストを調整したとお施主様。

ゴミ箱のサイズに合わせて棚を造作し、上段は自分たちでDIYの棚を追加したそうです。 窓に向いた配置にしたことで、料理をしながら子供を見守れる点も気に入っているといいます。 換気扇や照明は、リノベるのショールームやコーディネーターの提案を参考に選んだそうです。
サイズにとことんこだわった、ダイニングテーブル選び
ダイニングテーブルは、狭すぎず広すぎない絶妙なサイズをかなり探して見つけたといいます。

天板はあえて白を選択。「部屋のバランスを考えて、黒いアイアン脚ではなく白い天板にこだわった」とお施主さま。 椅子は夫婦ふたり暮らしの頃から使い続けているものだそうです。 キッチンと横並びの配置にしたことで、配膳や片付けがスムーズにできるといいます。
パズルのような制約を楽しんだ、中古マンションという選択
賃貸の家賃がもったいないと感じたことが、住まいづくりを考えるきっかけになったといいます。 「内装にこだわりたかったので、注文住宅よりコストを抑えられる中古マンションを選んだ」とお施主さま。 物件は5件ほど内見し、日当たりと角部屋であること、横に長い特徴的な間取りが決め手になったそうです。 元々は3LDKだった間取りを、2LDK+ウォークインクローゼットに変更しました。 「水道管やトイレの位置など動かせない制約はあったが、工夫するのがパズルのようで楽しかった」とお施主さま。
暮らしの変化に合わせて進化する、リビングのDIY小上がり
夫婦ふたりの頃はラグとローテーブル、ハンモックでくつろぐ空間だったといいます。 子供が生まれてからはプレイマットを敷き、遊び場として使うようになったそうです。

バルコニー側のベンチはテレビ台と収納を兼ねた造作で、後から追加で提案してもらったといいます。 その隣の小上がりスペースは、元はインナーバルコニーだった場所を、お施主さま自身が育休中にDIYで改装したそうです。 「三角形の切り出しに何度も苦労した」とお施主さま。約3ヶ月かけて仕上げたといいます。

あえて残した、コンクリート躯体現しの柱
リビング奥の壁は、他のエリアと違い、あえて塗装せずコンクリートの質感を残しています。 「家の中心にあるシンボルのようなものにしたかった」とお施主さま。

解体するまで何が出てくるか分からない、というマンションリノベならではの楽しみも味わったといいます。 現在は娘の成長記録として、身長のメモリや写真、お絵かき用の板を貼るスペースになっているそうです。
将来の子供部屋も見据えた、間仕切りと下地
リビング続きだった一角は、後から壁で仕切り、子供の持ち物置き場にしています。

その裏側は夫さんの趣味のスペースで、キャンプ道具やプラモデルを収納しているといいます。

「子供が増えた場合に備えて、部屋として仕切れるよう下地だけ先に入れてもらった」とお施主さま。 今後の家族構成の変化を見据え、あえて余白を残した設計になっています。
アメリカンな実験用シンクが主役の、水回りスペース
水回りはアメリカンな雰囲気をイメージし、「平田タイル」のタイルを色選びにもこだわって採用したといいます。

鏡は全面に設置し、「3〜4人並んでも身支度できる」広さを確保しました。 シンクはあえて理化学実験用のものを採用。「子供の汚れ物を洗うのにとても便利」とお施主さま。 水栓は壁付けにして、掃除のしやすさも意識しているそうです。 タオル掛けは、ホームセンターで買った網と枠を組み合わせてDIYで自作したといいます。
暮らしながら育ててきた、変化に強い住まい
この住まいは、完成させて終わりではなく、暮らしながら育ててきた住まいです。 夫婦ふたりの頃に残しておいた余白が、子供が生まれてからの変化をやさしく受け止めています。 「制限があったからこそ、工夫する楽しさがあった」とお施主さま。 その言葉に、中古マンションリノベーションの魅力が表れています。


















