マンション共用部と呼応する"アーチ"モチーフ。68㎡(平米)・築43年、北欧×カラフルな2LDK+WTCリノベーション
面積:68㎡
間取り:2LDK+WIC
建物:マンション
完工時築年数:築43年
家族構成:ふたり暮らし(夫婦)
68㎡(平米)、築43年の中古マンションを、3LDKから2LDK+ウォークスルークローゼットへとつくり変えた事例です。 「北欧×カラフル」をテーマに、マンション共用部にもあるアーチをモチーフとして取り入れました。 ベースはシンプルに、部屋ごとに異なるアクセントカラーを重ねた住まいづくりをご紹介します。
玄関からウォークスルークローゼットへ。アーチでつながる回遊動線
玄関には大きな鏡と、レトロな扉が設置されています。


アーチの先はウォークスルークローゼットにつながっています。 床は複数サイズのタイルを組み合わせたモザイク調。「アンティークっぽい雰囲気があるタイルがいいと思って選んだ」とお施主さま。


土間になっているため、外から持ち帰ったキャリーケースもそのまま置けます。 ハンガーパイプはあえて設置せず、コートなどはすべて置き家具でまとめました。 「服が減ったら、普通の部屋のように使えたらいい」とお施主さま。将来を見据えた設計です。 アーチはもうひとつあり、WTCを通り抜けてリビングへ直接向かえる動線にもなっています。
スヌーピーを飾る棚が出迎える、彩り豊かなLDK
リビングに入ってすぐには、飾り棚が造作されています。 「スヌーピーのグッズがたくさんあるので飾りたかった」とお施主さま。

LDKの床は木目調のフローリング、壁はアクセントを入れないシンプルな仕上げです。 ベースをシンプルにする分、ソファやクッション、収納などの小物で色を重ねています。


想定より広く感じた、実際に見て決めた物件探し
このお住まいは68㎡(平米)ですが、数字以上にゆったりとした印象を感じさせます。 隣接する寝室との室内窓が腰より低い位置にあることや、横幅のある間取りであることが理由だといいます。 水回りを1箇所にまとめたことで、それ以外のエリアの間取りを自由に変えられる点も特徴です。 当初は80㎡ほどの広さを探していたそうですが、内見で「思ったより広く感じた」ことが決め手になったといいます。 面積だけでなく部屋の形や水回りの位置まで見比べることが、住まい探しのポイントだと紹介されています。
リノベるの提案で仕上げた、アーチ型ワークスペースのあるダイニング
ダイニングテーブルは「HAY」のもので、サイズは約90cm。3人で囲むのにちょうどよい広さです。 椅子もHAYとワイヤーチェアを組み合わせ、カラフルな配色でまとめました。 家具や照明は、リノベるのインテリアコーディネートプランを活用して提案してもらったといいます。

ダイニングの奥には、妻さんのワークスペースをアーチ型でつくりました。 「設計士から、ここにワークスペースを作るならアーチにしようと提案してもらった」とお施主さま。

正面の壁は上部がグリーン系のアクセントクロス、下部は白いタイルで目地の色に表情をつけています。 作業台は引き出し式になっており、パソコン作業のスペースを広く使える工夫がされています。 「パソコンを出しっぱなしにしたくなかった」とお施主さま。使わない時は隠せる造作にしたそうです。
パントリーと隠し収納が支える、大容量のキッチン
「料理があまり得意ではないからこそ、作業台を広く取りたかった」とお施主さま。 キッチンは「リクシル シエラ」を採用し、食洗機も組み込まれています。

カップボードはあえて標準よりも10〜15cm高く造作し、収納段数をひとつ増やしたといいます。 換気ダクトの出っ張りを隠すために天井の一部をグレーに塗装し、あえてアクセントとして生かしました。 床材は塩ビタイルで、石目調・マーブル調の質感が特徴です。

キッチンの奥にはパントリーがあり、冷蔵庫と食材のストックスペースを確保しています。 パントリーの奥の扉を開けると、洗面・脱衣室に直接つながる動線になっています。

ふたつの動線をもつ、北欧カラーの洗面・脱衣スペース
洗面スペースは黄色のタイルと水色のアクセントクロスで、「北欧っぽいイメージ」を意識したといいます。 洗面カウンターは継ぎ目のない一体成型タイプ。

アイカ工業の「スタイリッシュカウンター」を採用し、掃除のしやすさを重視しました。 周囲が華やかな分、カウンターの色はあえて落ち着いた色を選び、バランスを取ったそうです。 収納は扉をつけずオープンにし、歯ブラシやスキンケア用品を取り出しやすくしています。 洗濯機まわりは朝の身支度がぶつからないよう、あえて広めに確保したといいます。
ユニットバス側の収納には掃除機の充電スペースも造作し、専用の置き場をつくりました。

もう一枚の扉からは玄関へ直接つながっており、帰宅時と外出時で動線を使い分けられます。
夫婦それぞれのこだわりが調和する、手洗い・トイレ空間
手洗いスペースにはガラス製の照明を採用し、光の当たり方が幻想的な空間になっています。 トイレの内装は主に夫さんが選んだそうで、落ち着けるよう好みのネイビー系カラーを採用しました。

「派手な印象になるかと思ったが、意外と落ち着く」と夫さんは話します。 正面以外の壁にはグレーを加え、白一色になりすぎない配色にしたといいます。 トイレットペーパーホルダーなどの小物は妻さんが選び、丸みのあるデザインを採用したそうです。
朝日で目覚める寝室と、趣味に没頭できる夫のワークスペース
寝室にはクイーンサイズのベッドを設置。横を歩けるだけの余白も確保しています。 リビング側には全面の室内窓を採用しました。

「夫さんが朝、日の光で起きたい」という希望から取り入れたといいます。 開閉式の室内窓のため、光だけでなく風も通ります。エアコンはあえて設けず、リビング側の冷気を取り込む使い方です。 壁を厚く見せる「ふかし壁」をつくり、就寝中の携帯の充電スペースとしても活用しているそうです。
寝室の隣には夫さん専用のワークスペースを設けました。ほかの部屋とは異なる、落ち着いた雰囲気でまとめています。

「ほぼ在宅勤務なので、せめてやる気が出るようにこだわった」と夫さん。 色は緑・白などに絞り込み、間接照明やライトを緑で統一してまとめたそうです。 「妻があまり好きではないので、自分の部屋だけでも好きなものを置いている」と夫さんは話します。
アーチと色で暮らしをつなぐ、ふたりだけの住まい
この住まいは、アーチをモチーフに、玄関からリビング、水回りまで統一感のあるデザインでまとめました。 ベースはシンプルにしつつ、部屋ごとに異なるアクセントカラーを重ね、「北欧×カラフル」というテーマを実現しています。 68㎡(平米)という面積にとらわれず、水回りの配置や室内窓の工夫で開放感を引き出している点も参考になります。 夫婦それぞれの好みを部屋ごとに割り振ることで、無理なく好きなものを楽しめる住まいになっています。


















