インダストリアルインテリアにするためのポイントとは?取り入れたいアイテムも紹介

インダストリアルインテリアにするためのポイントとは?取り入れたいアイテムも紹介
インテリア

無骨さとヴィンテージ感が漂う、インダストリアルなインテリアに憧れている方も多いのでは。しかし、どのようにコーディネートすればよいのかとお悩みの方もいることでしょう。そこで、この記事では、お部屋をインダストリアルなインテリアにコーディネートするためのポイントや取り入れたいアイテムについて解説します。

目次

インダストリアルインテリアの特徴

まず、インダストリアルとは、「産業の」「工業の」という意味で、1919年にアメリカのジョーゼフ・サイネルという人が大量生産可能な機能美にすぐれた工業製品のデザインのことをインダストリアルデザインとして提唱しました。  現在では、海外の古い工場や倉庫を思わせるデザインも含めるようになり、このような特徴を持つ工業的なデザインのインテリアを「インダストリアルインテリア」と呼びます。

インダストリアルインテリアにするポイント

インダストリアルインテリアは、前述したように、工業製品や海外の古い工場、倉庫をイメージした空間に仕上げるのがポイントです。以下で紹介する3つのポイントを押さえつつコーディネートすると、理想の部屋に近づくでしょう。

1.ダークカラーを部屋のテーマカラーにする

ブラックやグレー、ブラウンといったダークな色をテーマカラーにしましょう。ただし、部屋全体が暗くなりすぎる場合は、アクセントにホワイトやアイボリーを取り入れてバランスを取るとよいでしょう。

古い工場のイメージ

2.シンプルで無骨な空間にする

機能性を重視したシンプルなデザインのアイテムを取り入れると、インダストリアルなインテリアになります。可能であれば、部屋の内装を躯体現し(くたいあらわし)にするとよいでしょう。躯体現しとは、リノベーションなどで部屋の構造体となる基礎部分をそのまま見せる方法です。コンクリートの無機質で無骨な雰囲気によってインダストリアルな空間を演出できます。リノベーションで躯体現しにするのが難しい場合には、コンクリート柄の壁紙を使うのもよいでしょう。

3.見せる収納を活用する

小物などはアイアンのシェルフ等を使って見せる収納にすると、古い町工場のような雑然とした雰囲気を醸し出せます。
オープンシェルフを使ったり、金網や有孔ボードを設置して、小物や服などを引っ掛けたりするのもおすすめです。

コンクリートの天井と照明

インダストリアルテイストにするために取り入れたいアイテム

部屋をインダストリアルインテリアにするためには、以下のようなアイテムを取り入れるのがおすすめです。選ぶ際のポイントとともに紹介します。

レザーソファのようなヴィンテージ感のある家具

レザーソファは、インダストリアルデザインのルーツとなる近代アメリカで広く使用されていたアイテムです。このようなヴィンテージ感のある家具は、インダストリアルインテリアとの相性がよく、クールな印象を与えてくれます。ダークブラウンやブラックなど、落ち着いた色味のものを取り入れるとよいでしょう。

レザーソファのあるインダストリアルな雰囲気の部屋

明るすぎない照明

部屋をインダストリアルテイストに仕上げるためには、照明のデザインや照度などにもこだわりましょう。部屋全体を蛍光灯で均一に明るくするのではなく、明暗をつけると雰囲気が出しやすいです。また、照明を置くなら、明るさを抑えたオレンジ系の電球色がおすすめです。

スチール素材やマット仕上げのもの、裸電球を模したデザインの照明は、よりインダストリアルな雰囲気を演出できます。また、バー状の部品にライトを取り付けた、ダクトレールを活用するのもおすすめです。直線だけでなく、コの字や十字など、さまざまなレイアウトを楽しめるので、お部屋に合ったタイプを取り入れてみましょう。

木材×鉄製のアイテム

無骨で無駄な装飾がない、木材×鉄製のアイアン家具は、インダストリアルテイストのインテリアでは定番のアイテムです。大量生産が可能な機能美を重視したデザインは、工業的な雰囲気を醸し出してくれるでしょう。なので、木材の部分は、ツヤ加工されておらず、乾いた質感のものだと、よりヴィンテージ感を演出しやすくなるでしょう。

木材とアイアンの椅子

観葉植物

インダストリアルな要素が強すぎると、部屋が重たい印象になってしまうため、観葉植物を配置して自然の要素を取り入れるのもおすすめです。特に、メンズライクな雰囲気をやわらげたいときにインテリアとして配置するとよいでしょう。観葉植物では定番のポトスをはじめ、グレイががった葉の色のスパニッシュモスも、インダストリアルなインテリアとよくマッチします。

レンガ

海外の古い工場を思わせるレンガを壁面に取り入れると、インダストリアルな雰囲気になります。本物のレンガにするとより雰囲気が出ますが、難しい場合はレンガ調の壁紙で取り入れるとよいでしょう。

むき出しの配管

インダストリアルテイストの部屋にマッチするアイテムは、むき出しの配管です。リノベーションやリフォームで天井や水回りにある配管が見えるデザインにするのもよいでしょう。難しい場合は、配管パイプをイメージした家具を取り入れるのもおすすめです。

むきだしの配管

類似テイストのブルックリンスタイルとは

ブルックリンスタイルはアメリカのニューヨーク州にある地区「ブルックリン」発祥のデザインです。インダストリアルインテリアと同様に、無骨な雰囲気のあるインテリアテイストだといえます。

ブルックリンは、もともと工場や倉庫が建ち並ぶ工業地区でしたが、1990年代になると、若者やアーティストが多く移住するようになりました。彼らは、空き倉庫や使われなくなった工場などをリノベーションして暮らし始めたのです。その当時のインテリアが、現在のブルックリンスタイルにつながっています。また、このような経緯から、インダストリアルなアイテムを多く取り入れてしているのも特徴のひとつです。

ブルックリンスタイルについて、詳しく知りたい方は以下のページで解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

▼関連記事
『ブルックリンスタイルとは?インテリアの工夫でブルックリンスタイルのお部屋を実現する方法とリノべーション事例4選』

【事例】リノベーションで叶えたインダストリアルインテリア

リノベーションなら、間取りや建具の変更など賃貸では難しい部分も叶えられるため、より理想の空間をつくりやすいです。リノベーションによって、理想のインダストリアルテイストの部屋を実現した事例を紹介しますので、参考にしてみてください。

無機質さと木のぬくもりが融合したインダストリアル空間

ぬくもりのあるインダストリアルテイストの部屋

躯体あらわしの天井と足場板の組み合わせが印象的なこちらのお住まい。築50年の物件をリノベーションし、無機質な素材と木のぬくもりが融合した、インダストリアルな空間に仕上げました。金属と木の素材を組み合わせた家具、アメリカンテイストのテレビボード、りんご箱など、ヴィンテージ感漂うアイテムが築50年の建物の味わいに馴染んでいます。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
音楽と猫、ぬくもりインダストリアル
https://www.renoveru.jp/renovation/316

重すぎないインダストリアルテイストな空間

ライトな雰囲気のインダストリアルテイストの部屋

壁の一部と天井を白く塗装し、ライトな雰囲気のインダストリアル空間を実現した、こちらのお住まい。ブラックアイアン×ウッドのブックシェルフは、デザインを教えている旦那様の生徒さんがデザインから制作まで手がけたものだそう。コンクリートの壁とうまくマッチし、リビングでひと際目を引く存在となっています。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
進化する大人のインダストリアル
https://www.renoveru.jp/renovation/309

室内窓で抜け感のあるインダストリアルな部屋に

室内窓のあるインダストリアルテイストの部屋

最後にご紹介するのは、室内窓付きの寝室が印象的なインダストリアルテイストの部屋。見せる収納を取り入れつつ、落ち着いた色味のアイテムで統一することで、バランスのよい空間を作り出しました。躯体あらわしの天井にはプロジェクターを設置。休日にはのんびりと映画を楽しんでいるそうです。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
パーフェクトだけれど思わずクスッと笑みが零れる、ふたりらしい暮らし
https://www.renoveru.jp/renovation/182

まとめ

古い工場や倉庫をイメージしたインダストリアルインテリアの特徴は、無機質で無骨な雰囲気が出るアイテムを多く使用していること。インテリア小物だけでなく、天井や壁などの内装にもこだわりたい方は、リノベーションで空間全体をデザインするのもおすすめです。今回ご紹介したインテリアのポイントや施工事例などを参考に、理想のお部屋を手に入れましょう。

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