レインボーブリッジを望む61㎡(平米)の2LDK+WIC。築41年ヴィンテージマンションで叶えた、味わい増すブルックリンスタイル
面積:61㎡
間取り:2LDK+WIC
建物:マンション
完工時築年数:築41年
家族構成:ふたり暮らし(夫婦)
東京都心、レインボーブリッジを望む61㎡(平米)の中古マンション。夫婦ふたりは築41年のヴィンテージマンションを購入し、2LDK+WICへとリノベーションしました。使い込むほど味わいが増すブルックリンスタイルの内装と、すっきり暮らすための収納設計が見どころです。今回はその工夫をご紹介します。
広い土間とファミリークローゼット
玄関はもともと壁で仕切られた、ひとつの部屋でした。その壁を解体して、広い土間に変えています。両面は収納になっていて、片側には靴棚、もう片側にはスーツケースやゴルフバッグを置くことができます。お子様が生まれてもベビーカーを置ける広さです。

土間の隣には、ウォークインクローゼットを設置。コの字型のハンガーパイプで、各部屋ではなく1部屋にまとめたファミリークローゼットです。洗濯物を畳んで各部屋に持っていく手間も省けるんだそうです。「置き場をすぐに片づけられる」「服を選ぶときも一目でわかる」と、お施主さま。

塩ビタイルでつなぐ、統一感のある廊下と洗面
廊下から洗面、ウォークインクローゼットまで、床材はすべて塩ビタイル。長方形のタイルを馬継ぎ張りにして、アパルトマンの共用廊下のような雰囲気をつくっています。「全体に統一感を持たせたかったので、水に強い塩ビタイルを洗面に使い、そのまま全部屋に通じる感じにしました」と、お施主さま。雨に濡れて帰ってきても、さっと拭けるラフさも魅力です。
洗面スペースは、ふたり並んでも余裕がある広さです。
カウンターは黒のヘキサゴンタイルと白のサブウェイタイルの組み合わせです。カウンター下は造作の収納にして、メイク用品もすべてしまえているといいます。鏡は装飾のない、ただの鏡でシンプルに。ホテルのような間接照明を添えられています。「イメージしていたよりも使いやすい」と、お施主さまはいいます。
将来は子ども部屋にもなる、ワークスペース
洗面の先にある個室は、3畳ほどのワークスペースです。
夫婦ふたりでテレワークのときに使い、お子様が生まれれば子ども部屋になる広さです。窓のない部屋のため、リビング側の壁に室内窓を設けました。光を取り込めるだけでなく開閉もできるので、風も通り抜けるそう。ただの壁だと閉塞感が出ますが、室内窓があることで仕事中も開放的に使えているといいます。
躯体現しの天井とインダストリアルな素材でつくる、開放的なリビング
LDKは15帖ほどですが、開放的な印象です。天井を解体し、躯体現しのまま残したことで、もとより10〜15cmほど高くなり、高さで広さを感じさせます。
室内窓の枠には黒いアイアン風の素材を使い、躯体現しの天井や無垢フローリングもあえて残したそう。壁はクロスではなくすべて塗装。「使い込むほど味わいが変わっていく感じをつくりたかったので、全部あえて塗装にしました」と、お施主さまはいいます。
家具には、背もたれのあるチェアや、ビンテージ家具店で探してきた本棚とサイドテーブルを選びました。マンションもビンテージなので、年月を重ねてきたものを家具にも取り入れたいと考えました。
生活感を隠すステンレスキッチンと、作業効率をあげる大容量食洗器
キッチンは壁付けで、サンワカンパニーのステンレスキッチンを採用。幅の広さをうまくデザインしてもらい、生活感が出にくく仕上がっています。壁一面にはブルーグレーのタイル。「油はねするので、明るい色だと汚れが目立ちます。沈みすぎない色にしました」と、お施主さま。吊戸棚はツールボックスで購入し、間接照明を仕込んでいます。
いちばんこだわったのは、ミーレの大きめの食洗機です。「これを入れるために、このキッチンを選びました」と、お施主さま。「何でも洗えるので、めちゃめちゃいいです」とも話しています。食器を洗う手間を考えると料理も億劫になるため、食洗機の存在がキッチンの効率を大きく上げています。
すっきり暮らすポイント、大容量のパントリー
ダイニングは、テーブルが収まるよう、キッチンとの距離やレイアウトを設計し、天板の色味もキッチンのタイルと合わせています。
奥のスペースには、あえて目立たない位置に大容量のパントリー収納をつくりました。「見えるところに色々ストックすると雑多な印象になってしまうので、隠して食材なども置けるようにしました」と、お施主さま。リビングから見えず、すっきり暮らすポイントのひとつです。
レインボーブリッジを望む寝室と、時を重ねたビンテージ家具
寝室はダブルベッドが入る広さです。あえて景色を見るためにベッドをバルコニー側へ向けました。「レインボーブリッジが見えるのが、このマンションに決めた理由です」と、お施主さま。
「専門的な観点が必要」だから選んだ、プロとのヴィンテージ物件探し
夫さんは建築コンサルの会社に勤めていますが、リノベーションの経験はなかったそうです。「ヴィンテージのマンションを買ってリノベーションするには専門的な観点が必要だと思い、プロに頼みました。」と、お施主さま。古いマンションならではの問題点や設備の状態は、自分たちだけでは見極めが難しいポイントだったそうです。ただ、プロと相談しながら進められたことで、安心感につながったといいます。
素材とともに歳を重ねる、ブルックリンスタイルの住まい
このお住まいは、土間玄関からリビング、キッチンまで、使い込むほど味わいが増す素材とすっきり暮らす収納で構成されています。「古い空間をうまく使っている場所が好きで、自分の家もそういう風にしたい」そんな思いが反映されたお住まいになりました。


















