3LDKから大胆ワンルームへ。築29年・74㎡(平米)、開放感と回遊性を極めた中古マンションリノベーション
面積:74㎡
間取り:3LDK→ワンルーム
建物:マンション
完工時築年数:築29年
家族構成:ふたり暮らし(夫婦)
転勤族として引っ越しを重ねてきたふたりが選んだのは、築29年・74㎡(平米)の中古マンションです。3LDKだった間取りを大胆なワンルームにリノベーションしました。窮屈さを感じていた暮らしから解放されたいという想いから、開放感と回遊性にこだわった住まいづくりが始まったといいます。今回は、使い勝手抜群のアイランドキッチンが映える、光と風が抜けるワンルームをご紹介します。
窓のない暗い賃貸から一変。光であふれる開放的な玄関
玄関は幅約1m、奥行き約3mとゆとりある広さです。土間には靴のほか、旅行グッズやアウトドア用品、工具までしまえる収納を確保しています。


以前の賃貸では玄関に窓がなく、暗くて狭かったといいます。今回は明るさが取れる設計にし、日当たりを生かして観葉植物も置けるようになったといいます。
床材はグレーの壁紙に合わせて、艶やかで汚れの目立ちにくいタイルをデザイナーと選定。
玄関脇の壁はあえてガラス扉にし、光を奥まで届ける提案を受けて採用したそうです。廊下幅も約120cmと、通常より広めに確保しています。

「物置き部屋」をなくすため。3LDKを大胆にワンルーム化
もとは3LDKだった74㎡(平米)の住まいを、間仕切りのないワンルームに大改造しています。ふたり暮らしでは各部屋を使いきれず、物置き部屋になっていたのが気がかりだったそうです。

光と風通しのよさを重視し、土間や収納だけを別に確保して、それ以外は思い切って解放的にしたといいます。
カーテン1枚で仕切る、半個室のような寝室
寝室は、ワンルームの一角を天井付けのカーテンで仕切っただけの空間です。

凹凸のあるアクセントクロスと間接照明で、落ち着いた眠りに入りやすい雰囲気に仕上げています。ヘッドボードにはリビングと同じフローリング材を使用しました。
壁の中にコンセントを内蔵し、ベッド両サイドで照明やスマホ充電を操作できるようにしています。
趣味の変化にも対応する、余白を残した造作棚
寝室の隣には、造作棚のあるワークスペースを設けています。ふたりとも在宅勤務が多く、並んで作業することが多いそう。

住まい探しのきっかけはコロナ禍だったといい、将来仕事を辞めた後も趣味を楽しめるデスクとして造作したといいます。当初は本棚を想定していましたが、飾るものは絵からドライフラワーへと趣味が変化したそうです。どちらにも対応できる、汎用性の高いスペースになっています。
余白のあるリビングと、植物を楽しむインナーテラス
リビングには3人掛けの大きめのソファを設置しています。テレビは壁付け風の家具にまとめつつ、実際はプロジェクターのスクリーンとして使っているといいます。

バルコニー側には植物を育てるためのインナーテラスも造作。床材は他の部分と同じ木材だと水やりで傷んでしまうため、塩ビシートに切り替えたそうです。

「見た目重視」で選んだ、回遊できるアイランドキッチン
キッチンはI型やコーナー型と迷った末、見た目のよさを優先してアイランド型に決めたそうです。通路幅は約1m10cmを確保し、ふたりで立っても余裕をもって作業できます。

キッチン向かいには一枚板のカウンターを造作し、ダイニングスペースとして活用しました。以前は手狭で、片付けながら少しずつしか料理ができなかったそうです。広いキッチンになってからは、一度に調理から片付けまでできるようになったといいます。
扉のない脱衣スペースと、回遊できる水回り動線
キッチン横の脱衣スペースはアーチ型の入り口で、扉はつけずロールスクリーンで目隠しをしています。料理をしながら洗濯をするなど、水回りを並行して使うことが多いためだといいます。

洗面スペースは幅・奥行きともに広く、ふたりが並んでも余裕のある広さです。オープン収納と鏡裏収納の両方を確保し、化粧品や歯ブラシなどをしまえるようにしています。

脱衣スペースの奥にはウォークインクローゼットが続き、お風呂上がりや帰宅後にすぐ着替えられる動線を実現しています。キッチン、脱衣室、ウォークインクローゼット、廊下、リビングをぐるりと回遊できる間取りです。

「窮屈さ」に気づかせてくれた、ヒアリングの時間
転勤族として何度も引っ越しを重ねてきたふたりには、実は明確な暮らしの理想はなかったといいます。どんな暮らしがしたいか、住まいに何を求めるかを話していくうちに、少しずつ気づかされることが増えたそう。植物を増やしたくても我慢していたことなど、賃貸時代の窮屈さを再認識したとお施主様。ひとつひとつヒアリングの中で、もやもやしていた希望を言葉にしてくれたことがありがたかったといいます。
趣味が広がる、ふたりだけの豊かな住まい
「趣味が広がって、暮らしが豊かになった」とお施主さま。これまでの住まいでは叶わなかった暮らしが、この一室に詰まっています。窮屈さを我慢するのではなく、住まいに求めるものを言語化していったプロセスこそが、この住まいづくりの核だったといえそうです。中古マンションだからこそ実現できた、大胆な間取り変更と回遊性のある暮らし。ふたりらしい趣味と余白を楽しむ住まいが完成しました。


















