賃貸家賃+3万円で叶えた50㎡(平米)。築41年の中古マンションリノベで実現した「チャンプルーハウス」な暮らし
面積:50㎡
間取り:1LDK
建物:マンション
完工時築年数:築41年
家族構成:ふたり暮らし(夫婦)
築41年・50㎡(平米)の中古マンションを1LDKにリノベーションした、20代夫婦の住まいです。「チャンプルーハウス」というコンセプトのもと、賃貸時代の家賃にプラス3万円で、コンパクトでも人が集まりたくなる暮らしを叶えました。玄関からLDK、水回りまでのこだわりと、中古リノベにたどり着いた背景をご紹介します。
自転車も置ける、自由度の高い土間玄関
賃貸時代、部屋まで自転車を運ぶ夫さんの姿を見て、広い土間を実現。段差の解体費用がかさむため、デザイナーと相談してスロープに変更。自転車やベビーカーの出し入れがしやすくなりました。


壁面には有効ボードを設置しバーや鏡を取り付けています。外出前の身支度を確認できるといいます。玄関のみトグルスイッチを採用し、モルタル床に合わせてインダストリアルな雰囲気に仕上げました。

ソファのサイズが壁に収まらなかったハプニングもあったそうですが、結果的に背面の収納スペースとして活きたそうです。

土間から直接行ける、ユニークな動線のトイレ
トイレの床には、テラコッタ風の「マチコV」という塩ビタイルを採用しました。面積の小さいトイレだからこそ、赤みのある色を思い切って取り入れたそう。

タオル掛けやトイレットペーパーホルダーはミラタップ製で、レトロポップな雰囲気にまとめています。土間から扉を介さず、アール壁でトイレへ抜けられる同線も特徴です。

「ちゃんぷるーハウス」を叶える、LDKとステンレスキッチン
約15畳のLDKは、50㎡の中でも最優先で広さを確保した空間です。「たくさん人が集まってわちゃわちゃ過ごせる家にしたい」という意味を込めて「ちゃんぷるーハウス」をコンセプトに掲げているといいます。

キッチンはL字型のステンレスキッチンを採用しました。対面や壁付けも検討したうえで、作業する動線を考えてL字にたどり着いたといいます。

表面は薄く傷の入る仕上げを選び、長く使うことを見据えました。コンロは五徳が全面に広がる「プラスDo」で、鍋を複数置けるのが便利だそうです。賃貸時代はコンロが2口で幅も狭く、不便だったといいます。
キッチンとは別に、造作の作業台を設置。来客時は立食スタイルの食事も楽しめるようにしています。

キッチンを充実させたことで外食が減り、月2万円ほどの節約にもつながったそうです。
お手入れ簡単で大人数も囲める、ダイニング
ダイニングテーブルはハーマンミラー製のラウンド形状です。角がないため人数を問わず囲みやすく、素材もメラミンに近くお手入れがしやすい仕様です。椅子はパシフィックファニチャーのもので、クッション性の高い座り心地がお気に入りだそうです。

床材には天然素材のマーモリウム「コア」を採用しました。ブラウンを選び、水回りと玄関以外の全面に敷いているといいます。

壁は数百色の中からデザイナーが提案した色を採用。白にわずかにクリームを加えた仕上げにしています。

天井の高低差を活かした、ゲストルームにもなるリビング
リビングは壁付けでソファを配置し、キッチンやダイニングにいる人と自然に顔を合わせられる配置にしています。夫さんが以前から憧れていた大型ソファを、間取りに合わせて実現しました。生地は店舗で一目見て選んだミントグリーン系で、床材のブラウンとの相性もよいといいます。

天井は躯体現しで高く取っています。リビング側は排気ダクトを隠すため、この一角だけ天井を20〜30cm下げました。結果的に周囲の視界が広く見える仕様になっているそうです。

この一角にはカーテンレールをあらかじめ設置しています。将来はカーテンで仕切り、ゲストルームとしても使えるようにしているといいます。
大きな窓には、バーチカルブラインドを設置しました。物件担当スタッフの「窓を活かしたほうがいい」という助言が、採用の決め手になったといいます。

見せる収納と動線を工夫した、洗面・浴室・ウォークインクローゼット
洗面スペースはあえて扉をつけず、アーチ開口だけを残しました。

廊下からの使い勝手を保ちつつ、洗面台は奥まった位置に設けています。壁いっぱいの洗面台と鏡で、ふたり同時に使える広さを確保しました。賃貸時代の「ひとりずつしか使えない」という不満を解消したそうです。

ウォークインクローゼットは脱衣室から直接アクセスできる位置に配置。下着やパジャマを取ってお風呂へ向かう動線を短くしています。

採光を工夫した、コンパクトながら心地よい寝室
寝室は個室にしたいという夫さんの要望を受けつつ、廊下側には室内窓を設けて採光と風通しを確保しました。建具と窓枠にはブルーグレーを採用しています。新婚旅行で泊まったモーテルの屋根の色が気に入り、思い出のエピソードとして取り入れたといいます。壁一面には服を掛けられるバーを設け、見せる収納としても活用中です。

個室は3.4畳ほどとコンパクトです。コストコントロールの観点からこだわらない空間と決め、素材選びをしたといいます。

「不安」を「安心」に変えた、中古リノベという選択
妻さんはリノベる。のスタッフとして数多くの事例を見てきた経験があり、大きな不安はなかったといいます。一方、初めて住宅購入に向き合う夫さんは不安を抱えていました。相談会に参加し、資金計画までじっくり話し合えたことで安心につながったそうです。結婚を機に、住まいづくりを進めました。将来の不確定要素を理由に先延ばしにするより、ローンを組める今のタイミングで進めた方がよいと判断したといいます。中古リノベは資産価値を保ちながら住み替えもしやすく、賃貸と購入のいいとこ取りだといえます。築年数を問わず物件を選べたことで選択肢が広がり、40年ローンを活用したことで予算にも余裕が生まれたといいます。
「中古リノベーション」は自己表現のひとつ
「キッチンが広くなり生活動線が確保された」など、暮らしやすさは大きく変わりました。「どういう生活がしたいかを考えるきっかけになった」とお施主さまは振り返ります。自己表現のひとつとしてリノベーションを選んだことで、友人からは「私たちっぽいね」と言われるようになったそうです。「この人のリノベした家を見てみたい」と思われる住まいが増えたらおもしろいと話し、中古リノベという選択肢を勧めています。理想が明確でなくても、ヒアリングを通じて自分の暮らしに気づいていけます。それも中古マンションリノベーションの魅力のひとつです。


















