92㎡(平米)で叶えた30畳の開放感。海外インテリアに一味違う色を効かせた、中古マンション2LDK+WICリノベーション
面積:92㎡
間取り:2LDK
建物:マンション
完工時築年数:築26年
家族構成:ふたり暮らし(夫婦)
築26年・92㎡(平米)の中古マンションを、2LDK+WICへとリノベーションした夫婦の住まいです。ピンタレストや雑誌『BRUTUS』を参考にした海外風のデザインと、随所に効かせた一味違う色使いが見どころです。92㎡という広さを生かして叶えた30畳のLDKや、暮らしやすさへのこだわりを、空間ごとにご紹介します。
ルーバーの収納とアートで印象づける玄関
玄関はそれほど広くありませんが、廊下の側面に沿って間口を取ることで実際よりも広く感じられます。

収納はルーバーの扉で仕切り、換気のしやすさを優先したといいます。主張の強いルーバーも白く塗装することで空間になじませ、一味違った「白」のポイントになっています。玄関先にはIKEAで購入したポスターを飾っています。

30畳の開放感、3つの工夫を施したLDK
廊下を抜けるとLDKへ。広さはなんと約30畳です。92㎡があれば4LDKも可能な間取りですが、個室は3畳と7畳のコンパクトな2室にとどめ、LDKを最大限に広く取りました。

以前の住まいも手狭ではなかったものの、ものが多くリビングが狭く感じられていたといいます。大きな窓への憧れも、広さを求めた理由のひとつだそうです。
すっきり見せる工夫は3つ。1つ目は壁と天井の塗装で、真っ白ではなくグレーがかった白を採用。目に優しく落ち着いた空間になるという、デザイナーの提案だといいます。2つ目は建具や床材のラインを細くしたこと。フローリングも幅の狭いものを選び、軽やかな印象をつくっています。3つ目は天井照明をほぼ設けなかったこと。ピンタレストで見た海外の部屋は天井に照明が少ないと気づき、間接照明中心の設計にしたそうです。
リビングのインテリアと、猫と暮らす日々
ソファーは背もたれのしっかりしたエレファントソファーを採用。空間になじむ色と、ゆったり座れる座面を選んだといいます。花瓶はリノベーションの完成時にデザイナーから贈られた記念品だといいます。出窓は2か所あり、片方は透明感のある雑貨でまとめ、もう片方は観葉植物を集めたコーナーにしています。

テレビは配線が見えないよう壁付けで設置。大きなサイズにこだわったのは、映画鑑賞を楽しみたいからだそうです。

日当たりのいい時間帯は、テレビ台の下が愛猫のお気に入りの居場所になっているといいます。広いLDKにしたかった理由には、猫が伸び伸び走り回れる空間にしたいという思いもあったそうです。
あえて揃えない椅子で楽しむ、異素材ミックスのダイニング
ダイニングチェアは1台ずつ異なるものを採用。それぞれ違う椅子を並べるスタイルに憧れていたといいます。

深いグリーンの「セブンチェア」は脚の色までオーダーし、好みの組み合わせに仕上げたそうです。隣にはアルテックのチェアを2種類。座り心地の良さが気に入っているといいます。テーブルはヴィトラの丸テーブル「Guéridon(ゲリドン)」。存在感のある脚のデザインに惚れ込んで選んだそうです。照明は中古で購入したもので、使っているうちにシェードが少し歪み、その表情も気に入っているといいます。
ダイニング脇の壁は躯体現しを生かしつつ色だけを塗り、質感を残しました。真っ白にせず、あえて凹凸を残したことで、ここにも一味違った白を取り入れています。完成後に部屋が想像より暗いと感じ、間接照明を追加。凹凸のある壁に光を当てることで、陰影も楽しめる仕上がりになったそうです。
壁付けキッチンで叶えた、広さと収納の両立
キッチンはLDKの一端に壁付けで設置。アイランドキッチンでは空間を区切ってしまうため、広さを優先して壁付けを選んだといいます。照明はここでも最小限に。手元を照らすアンティークの照明をひとつだけ加えています。

壁付けキッチンは広さを取れる一方、収納力に課題が出やすいといいます。その解決策がキッチン脇に設けたパントリーです。お皿や家電をすべて隠して収納できる大容量のパントリーで、玄関と同じくルーバーの扉を採用し、デザインの統一感を持たせています。

動線をひとつに集約した水回り
廊下を進むと、広々とした洗面スペースがあります。床は海外風のデザインを施したクッションフロアで、掃除のしやすさも兼ね備えているといいます。

カウンターは造作で、下の収納量やちょうどよい高さまで細かく調整したそうです。シンクは理科室のような佇まいのボウルを採用。鏡は丸型を2つ並べ、ふたりで並んで身支度できる横幅を確保しています。
お風呂の隣には洗濯機を配置し、その上に室内干しスペースを設けました。洗って、干して、収納するまでを一箇所で完結できる、この動線が最も気に入っているポイントだといいます。入浴後すぐタオルを掛けられるよう、フックも2つ設置しています。
個室を使い分け、収納力を最大に
廊下沿いの個室のひとつは、約3畳のフリースペースです。角部屋で窓もあり、現在はリモートワークと収納を兼ねた部屋として使われています。丸テーブルはリモートワーク用に買ったものではなかったものの、ちょうど収まりがよく使っているそうです。

寝室にはシングルベッド2つを並べても余裕のある広さがあります。床はグレーベージュのカーペットで、寝起きの心地よさと防音性を意識したそうです。ベッド脇の収納は、布団やスーツケース、防災グッズなど季節ものをまとめるストック用と位置づけています。

ウォークインクローゼットは普段使う服を集約。帰宅後すぐ羽織るものを一時的にかける場所も設け、あとでブラッシングしてから収納する使い方をしているといいます。

暮らしの変化
以前の住まいは手狭ではなかったものの、収納が足りずに片づかなかったといいます。今回はパントリーやウォークインクローゼット、寝室の収納までしっかり計画したことで、広々としたLDKを綺麗に保てているそうです。
洗濯から収納までの動線、猫との暮らし方、随所に効かせた一味違う色使い。細部にまで行き届いた工夫が、92㎡の住まいをより豊かにしています。


















