お風呂リフォームの費用相場をケース別に解説!事例も紹介

お風呂リフォームの費用相場をケース別に解説!事例も紹介
浴室

お風呂のリフォームを検討するときに気になるのが、費用と工期ではないでしょうか。本記事では、ケース別に費用相場や工期の目安をご紹介します。またリフォームを検討するときの注意点や、利用できる補助金についても解説。お風呂リフォームに合わせて、お部屋全体をリノベーションした事例もご紹介しますので、お風呂リフォーム時の参考にしてみてください。

※最下部にある「費用情報に関するご注意事項」をお読みください。

目次

お風呂のリフォームの費用相場と工期の目安

お風呂のリフォームにかかる費用は、既存の浴室の状態や新設する浴室のグレード、サイズなどによって異なります。また、リフォームを検討するエリアによっても、人件費などが変わるため費用が異なることも。そして、浴室の種類は大きく以下の3パターンに分けることができます。

  • 在来工法の浴室:現場で職人が壁や床を作るオーダーメイドの浴室。浴槽や床、壁、天井、窓の大きさや位置などを自分好みに注文して浴室をつくりあげることができる
  • ユニットバス:工場で生産された浴槽や床、壁、天井、そのほかのパーツを現場で組み立てるタイプの浴室
  • ハーフユニットバス:浴槽や洗い場、壁の下半分がユニットバスのようにセットになっており、壁の一部や天井など、上半分は在来工法のように自由に施工できる浴室

リフォームの前後で、これらの浴室の種類が同じか、異なるかなどによっても、工事の内容や費用、工期などが変わります。そのため、本記事では「リフォーム前後の浴室の種類」という観点から、パターン別に費用や工期の目安を解説します。

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ユニットバスからユニットバス

ユニットバスから新しいユニットバスにリフォームする場合の費用相場は、本体価格と工事費で60~120万円、工期は4日前後です。ユニットバス本体のグレードやサイズによって、リフォーム費用は大きく異なります。水栓やシャワーの機能は必要最低限のもので、浴槽や床に断熱材が使われていないものであれば、費用は安くなります。高級感のあるデザインや断熱材入りの浴槽で、水栓やシャワーの機能にもこだわりがあるものであれば、そのぶん費用も高くなります。

白い浴槽

在来工法の浴室からユニットバス

在来工法の浴室からユニットバスにリフォームする場合の費用相場は、本体価格と工事費を含めて65~150万円、工期は1週間前後です。この場合にはユニットバスのグレードだけでなく、下地補修が必要な状態かどうかでも費用が大きく変わります。特に、築20年を越えている場合には、タイルのすき間から水が浸入してくるなどの理由で、壁や土台が腐食しているケースも。その場合、新しい下地への補修が必要となり、追加で5~15万円程度かかることもあります。

在来工法の浴室から在来工法の浴室

在来工法の浴室から、そのまま在来工法の浴室へとリフォームする場合の費用相場は、80〜200万円以上で、工期は2週間から1ヶ月ほどみておくとよいでしょう。在来工法の浴室は、オーダーメイドになるため、浴槽や床、壁材の素材によって費用が大きく異なります。FRP(繊維強化プラスチック)の浴槽にするなど、グレードの低い素材を選べば、それだけ費用を抑えることも可能です。ホーローや人工大理石の浴槽など、素材にこだわれば、そのぶん費用は高くなります。

浴室を移動する

浴室を移動する場合の費用相場は、150~250万円前後です。工期は2週間~1ヶ月と考えておくとよいでしょう。マンションの場合、床下に給排水管の勾配をつけられるだけのスペースがないなど、床下の構造によっては、移動できない場合もあるので注意しましょう。

タイルの壁の洗面台と浴室

お風呂リフォームで利用できる補助金制度

お風呂をリフォームする際、場合によっては補助金制度を利用できることもあります。補助金制度は複数あるので、支給条件に該当する補助金がないか探してみましょう。なお、補助金制度は毎年行っているとは限らないため注意が必要です。

国が行っている補助金制度

お風呂をリフォームする際に利用できる国の補助金制度には、以下の3つがあります。

  • バリアフリーリフォーム
  • 省エネリフォーム
  • 長期優良住宅化リフォーム

対象となる工事と、対象者の条件がそれぞれ異なるため、しっかりと確認をする必要があります。

リフォーム費用のイメージ

自治体が行っている補助金制度

自治体でも、お風呂リフォームの補助金制度がある場合も。自治体によっては行われていないこともありますが、お住まいの都道府県、市区町村などのホームページを確認してみましょう。

一例として、東京都荒川区の「高齢者住宅改修給付事業」についてご紹介します。

  • 対象者:身体機能の低下などにより日常生活に支障がある高齢者
  • 助成内容:浴槽の取替え など
  • 給付金額:給付対象となる工事費用のうち7割分から9割分(※各工事で限度額あり。たとえば、浴槽の取替えは37万9千円まで)

介護保険の利用

介護保険を利用することで、お風呂リフォームの補助金を受けることもできます。要件を満たす必要がありますので、よく確認しましょう。

  • 必要要件:対象となる工事に該当していること(例:手すりの取り付けなど)
  • 対象者:要介護・要支援と認定された方がいること
  • 補助金金額:上限20万円(施主側の負担は1~3割、所得税に応じて異なる)

※令和4年2月時点の情報です。

バスタブ

お風呂リフォームを検討するうえでの注意点

お風呂をリフォームする際に、注意したいポイントについてご紹介します。

規格品のユニットバスを設置できるか確認する

在来工法の浴室からユニットバスにリフォームする際には、構造上、設置が可能か確認するようにしましょう。在来工法の浴室では、特殊な形状をしている場合、柱や梁をよけられないなどの理由で、規格品のユニットバスを設置できないこともあります。規格品が入らない場合には、ハーフユニットバスを検討するのもよいでしょう。

円形の鏡がある洗面台と浴室

家族構成に合った設備を考える

お風呂をリフォームする際には、家族構成に合った設備にすることも重要です。親子で一緒に入浴する場合や、高齢者がいる場合には、後述のように、洗い場の広さや浴槽の高さなどに注意しましょう。

お子様がいる場合

小さいお子様がいる場合、親子で浴室を使用することもあるでしょう。したがって、浴室全体の広さを1.25坪以上確保できれば、複数人でもゆったりと浴室を使用することができます。また、浴室のドアに「チャイルドロック」をつけると安心です。

ご高齢の方がいる場合

ご高齢の方がいる場合には、バリアフリーをふまえて設備を選ぶとよいでしょう。手すりの設置や、浴室の出入口の段差解消、床材をすべりにくく冷たさを感じにくいものにすることなどが挙げられます。ほかの部屋との温度差によって起こるヒートショックを防ぐために、断熱対策を行う方も多くいます。ヒートショックの防止策としては、浴室暖房を設置するのも有効です。

水回り

浴室が使用できない期間を確認する

リフォームが終わっても、すぐに入浴できるとは限りません。塗装が乾かないなどの理由ですぐにお風呂が使えない場合があるため、使用できない期間を事前に確認しておくようにしましょう。

【事例】リノベーションでこだわりのお風呂に

お風呂のリフォームにあわせて、お部屋全体の間取りやデザインをリノベーションで変更するのもおすすめです。そこで本章では、リノベーションにより、こだわりのお風呂をつくった事例をご紹介します。

ジェットバスで癒しのひととき

ジェットバス機能付きのお風呂

こだわりのお風呂は、肩湯とジェットバスの機能がついたものをセレクト。癒しのバスタイムを満喫できるバスルームを実現しました。浴室はダークトーンの色でまとめられており、落ち着いた雰囲気となっています。

▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
2度のリノベーションで叶えた技あり癒し空間
https://www.renoveru.jp/renovation/343

オーダーメイドの置き型バスタブ

オーダーメイドの置き型バスタブ

続いてご紹介するのは、明るく爽やかな雰囲気が漂う浴室の事例。置き型のバスタブが印象的なオーダーメイド仕上げの浴室内には、小窓のほかに室内窓も設置。バスルームからリビングが覗けるようになっています。こだわりのバスタブで1日2回、ゆったりとお風呂時間を楽しんでいるのだそうです。

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バスタイムを愉しむ、大人のペントハウスリノベーション
https://www.renoveru.jp/renovation/260

明るい光が差し込む窓付きバスルーム

明るい光が差し込む窓付きバスルーム

物件を購入した時点は壁面にあったお風呂場。「採光ができて換気が取れる間取り」という希望を叶えるため、お風呂を窓側に配置しました。バスルームと洗面室はガラス扉とガラス壁にすることで、窓からの採光をほかの部屋にも取り入れられるように。光が差し込む素敵な空間になりました。

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子供がやんちゃになれる幸せ空間。
https://www.renoveru.jp/renovation/179

まとめ

今回は、お風呂のリフォームについてご紹介しました。現在の浴室の状態や、浴室のグレードによって費用は大きく異なります。あらかじめ、リフォームで実現したいことや希望の条件に優先順位をつけておき、業者と相談しながら予算とのバランスを考えるようにしましょう。また、お風呂のリフォームとあわせて、リノベーションで部屋全体の間取りやデザインを変更するのもおすすめです。ぜひ、事例も参考にしながら、自分好みの住まいをつくってください。

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