ダクトレール照明でおしゃれに!選び方から取付方法、活用のポイントまで
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最近、家具やお部屋に凝る方の注目を集めている”照明器具”。「照明でガラッと雰囲気を変えたい」「行き付けのカフェにありそうなお洒落な照明器具がほしい」、そんなときにおすすめなのがダクトレール照明です。照明の形やデザイン、光の広がり方など選ぶ幅が広く、自由自在にアレンジできるので、照明選びが楽しくなること間違いなし。
ダクトレール照明ってなんだ?というところから、ダクトレール照明の付け方、照明の種類まで幅広くご紹介いたします。
目次
- ダクトレールとは
- ダクトレールは優秀!知っておきたい3つのポイント
- ダクトレールのおすすめ設置場所は?
- ダクトレールのメリット
- ダクトレールのデメリット
- ダクトレール照明の取り付け方
- ダクトレールに取り付けるペンダントライト&スポットライトの特徴・効果
- ダクトレールの選び方
- ダクトレール照明の魅力に気づいたら…
- まとめ
ダクトレールとは
「ダクトレール」とは、バー状に照明器具を取り付ける部品のことです。別名ライティングレールとも言います。
レールの内側全体に電流が通っていて、レール上のどこの位置でも取り付けが可能です。もともとダクトレール照明は店舗や舞台などで使われているものでしたが、最近は家庭でも使用する方が増えてきています。
家庭でも簡単にダクトレールを取り付けられる?
最近では、ほとんどの家庭にある「シーリング」や「ローゼット」と呼ばれる電気配線の接続部分に設置できる専用の簡易取付ダクトレールが販売されています。これを使えば電気工事をおこなうことなく、自分で簡単に取り付けが可能になります。
簡易取付ダクトレールが設置できれば、そこにスポットライトやペンダントライトなどの照明器具が取り付けられます。
簡易取付ではないダクトレールに取り変えたい場合は、電気屋さんに相談してみましょう。条件を確認のうえ、OKであればダクトレールの取り換え工事をしてもらえます。
ダクトレールは優秀!知っておきたい3つのポイント
①レールの長さは自分のお好みで
ダクトレールの長さは1m、2m、3mとお部屋に合った長さを選べます。それだけにとどまらず、なんとダクトレールはお好みの長さにカットできるんです。 たとえば…
例1) 50㎝にしたい場合・・・1mのダクトレールを50㎝の長さにカット!
例2) 1m80㎝にしたい場合・・・2mのダクトレールを20㎝の長さだけカット!
やり方は簡単、ノコギリでギコギコするだけ。自分の部屋に合わせて、長さ調節ができる優れものなのです!
②配置場所が自由自在
ダクトレールは1本でも2本並列でも、おうちに合わせて自由な配置ができます。十字型、四角型、L字型、コの字型と置き方のバリエーションはさまざま。電気の線さえ確保できれば、いろいろな配置でダクトレールを取り付けることが可能になります。
電気を通すことができれば壁や柱にも取り付けができるので、インテリアショップのような照明の使い方を楽しむのもよいですね。
③レール1本あたりの照明の数とワット数について
照明の数は、レールの長さやお部屋の明るさによって個人差があります。では、1本のレールにつき最大何個照明をつけられるのでしょうか。
まず、最大ワット数(ワット、以下“W”と表記)について見ていきましょう。ダクトレール1本あたり1500Wまで電力の使用ができます。
【スイッチ1個の場合】
ダクトレール 1本で最大の1500Wまで
ダクトレール 2本合わせて1500Wまで
【スイッチ2個の場合】
ダクトレール各1本ずつで1500W×2(3000Wまで使用可能)
一般的な電球は、25W、40W、50W、60W、100Wと明るさによってワット数が違います。100Wの電球15個分が1500Wと考えるとわかりやすいですね。
広いリビング15畳では600W程が適度な明度と言われています。寝室が8畳だとすれば、300W程度。最大1500Wって電力がかなり大きいんですね。
ダクトレールのおすすめ設置場所は?
自由度が高く、基本的にはどこでも取り付けることが可能なダクトレール。特に、以下のような場所に設置すると空間の印象がガラッと変わり、そして便利です。
キッチン
キッチンにダクトレールを設置すると、街角で人気のカフェのような雰囲気を演出しやすくなったり、あか抜けた印象になったりします。より料理が楽しくなるような場所をつくることができるでしょう。特に対面式キッチンの大きなカウンターの上は、広い空間を照らすことができて便利です。カウンターの上はダウンライトやペンダントライト、手元はスポットライトといったように、必要に応じて使える点も魅力です。
ダイニング
ダイニングには、ダクトレールで小さめのペンダントライトを複数設置する方が多いです。家具の大きさやテーブルの広さなど、各家庭の状況に応じて必要なぶんだけ設置できる点が大きな魅力。照明の位置や明るさといったバランスを、暮らしながらちょうどよく加減していくことができます。
リビング
リビングにダクトレールを設置すると、インテリアとしての効果を存分に感じることができます。また、リビングでの過ごし方がより快適になるような調節もしやすい点が魅力です。夜、眠る前にくつろぐソファには柔らかな明るさの照明があたるようにするなど、状況や過ごす人の生活に応じて照明の種類や向きを決めていきましょう。
ダクトレールのメリット
ダクトレールを設置しようかどうか検討中の方は、見た目だけでなく機能面や使い勝手なども総合的に判断して決めたいですよね。具体的に、ダクトレールを設置するメリットについて見てみましょう。
照明を後から付け足したり、付け替えられる
ダクトレールが設置されていれば、簡単に照明を付け足したり、付け替えたりすることができます。「作業中の手元をもっと照らしたい」などの要望もすぐに叶います。気分転換や模様替えで、照明を変えることもできます。
レールに照明以外のものも取り付けられる
ダクトレールにフックなどを付けて、観葉植物などを吊り下げることもできます。植物に限らず、お気に入りのアクセサリーなどを飾ってもよいですね。照明自体はシンプルなものでも、こうした工夫によっていくらでも印象が変わってきます。
取り外しが簡単でシンプル
ダクトレールの取り付け・取り外し方はモノによって異なりますが、基本的にはとてもシンプルです。たとえ賃貸でも、シーリングソケットがある部屋なら比較的簡単に取り付け・取り外しができます。
LDKなど広い空間に有効的
ダクトレールは、部屋の広さに合わせて長さを調節し、広い空間を十分に照らすだけの照明をつけることができます。一般的には1.5m程度のものがよく使われますが、3m以上のダクトレールもあります。
1つのスイッチから複数の照明が付けられる
ダクトレール1本に取り付けられる照明などの重量やワット数には限りがあります。許容内であれば複数の照明を付けることができ、1つのスイッチでオン・オフが可能です。
ダクトレールのデメリット
メリットの多いダクトレールですが、人によってはデメリットに感じる部分もあるようです。メリットと合わせて知っておくことで、総合的に判断し後悔の少ない選択ができます。
ダクトレールの色やデザインが限られる
ダクトレールのカラーバリエーションは、さほど多くありません。ほとんどが、白・黒・グレーといった定番色で形もとてもシンプルです。一般的な家屋の多くはこれらの色が馴染みますが、特別な色合いやデザインを積極的に取り入れたいと考える人にとっては選択肢が限られることを残念に思うかもしれません。
天井が純白だと配線ダクトの白が少し浮いて見える
壁紙の色味によっては、ダクトレールが目立ってしまうことがあります。これも、ダクトレールのバリエーションの少なさが関係しています。たとえば、純白の壁紙を天井に使った場合、白いダクトレールをあてたとしても微妙な色味の違いから浮いて見えることがあります。
ダクトレール照明の取り付け方
ダクトレールの取り付け方は、タイプによって異なります。自分でできる簡単なタイプと、プロに依頼しなければ難しいタイプがあるため、先に確認しておくことをおすすめします。
引掛けシーリングタイプ
引掛けシーリングタイプは、自分で取り付けることが可能です。
手順
1. ダクトレール専用プラグを用意します。
2. コードを装着します。
3. 専用プラグをダクトレールに付けて回します。
4. 完成です。このまま照明の移動も可能です。
※ダクトレールの電気容量は1500Wです。複数付ける場合は合計ワット数を確認しましょう。
埋め込みタイプ
p>埋め込みタイプは、天井に埋め込んで取り付けるタイプです。家屋の建設時やリフォーム時、天井の施工を行う際に取り付けるのが一般的なため、一人で気軽に取り付けることはできません。新築やリフォームを行うタイミングで、施工してくれる会社に依頼されることをおすすめします。
直付けタイプ
p>天井に直接ネジで取り付けるタイプです。取り付けには、電気工事が必要なため、電気工事士の資格を持つ人に作業してもらう必要があります。素人が行うDIYでは対応できません。また、ネジ穴が空くこととなるため、賃貸物件での設置も難しいでしょう。
コンセントタイプ
p>コンセントに差し込むだけのタイプは、電気工事士の資格を必要とせず簡単に設置できます。取り付け方は簡単で、ネジなどでダクトレール本体を取り付け、コンセントに差し込むだけ。コンセントまで距離がある場合は配線の処理が必要になります。
ダクトレールに取り付けるペンダントライト&スポットライトの特徴・効果
ダクトレール照明でよく使われるのが、ペンダントライトとスポットライト。それぞれのデザイン性や明るさ、光の広がり方・当たり方など特徴・効果をご紹介します。
ペンダントライト
名前のとおり、ペンダントのように吊り下げられている照明のことです。電球の周りに笠(シェードともいう)がついているものは種類が豊富で、さまざまなテイストが楽しめます。
シェードがあると照らしたい部分だけを効果的に照らしてくれるので、明かりで雰囲気を作れるのも特徴のひとつです。余計な光を発散してくれ、やわらかい光で衣装照明としても使われています。シェードの広がり方によっては光の範囲が狭くやや暗めに感じることがありますが、ガラスや針金を用いた透明なシェードにする、電球をそのまま使うなどの対処法で解決できます。
スポットライト
特定の場所に集中して、強い光を当てるためにつくられた照明です。照明の角度が自由に変えられるので、高い位置から光をあてることができます。天井と同色のスポットライトを選ぶとナチュラルに、黒などのくっきりしたカラーを選ぶとアクセントになります。インテリアや壁などをピンポイントに照らし、印象的な演出を作れるのが特徴です。スポットライト自体のデザインはシンプルなものがおすすめ。お部屋をすっきり、スマートに見せられますよ。
ダクトレールの選び方
ダクトレールを選ぶ際は、以下のポイントを意識して選ばれることをおすすめします。
設置する場所に応じた長さにする
ダクトレールの長さは商品によってさまざまです。設置したい場所にどのくらいの長さが適切なのかを確認し、ちょうどよいものを選びましょう。なかには、延長できるパーツが取り付けられるものもあるため、「短すぎて失敗するかもしれない」という場合には延長できるものが安心です。
デザイン性で選ぶ
壁紙との色の相性や、ダクトレール本体のデザインによって、お部屋の印象は変わってきます。カラーバリエーションはあまり豊富ではないかもしれませんが、どのカラーを選ぶかはとても大事。理想とするお部屋の印象を思い浮かべながら決めていきましょう。
ダクトレール照明の魅力に気づいたら…
照明は、形・デザインなど本当にたくさんの種類があります。大きさや光の加減によって、お部屋の雰囲気を大きく変える存在といっても過言ではありません。それぞれのお部屋に合わせて、種類の異なる照明を使い分けて楽しんでみるのもおもしろいです。
お部屋のテイストを引き立てる
ダクトレール本体にバリエーションはありませんが、黒を選ぶか白を選ぶかだけでも、壁や天井のスタイルによっては全く異なる表情を見せてくれます。
たとえば、白い天井に黒いダクトレール。全体的に白いお部屋で黒のダクトレールを使うことにより、壁の躯体現し(建物の構造がむき出し)と室内窓が浮くことなく、お部屋のポイントとして映えますね。
こちらは、躯体現し(建物の構造がむき出し)の天井に黒いダクトレールです。同じ黒のダクトレールとスポットライトですが、天井や壁の色や素材感、お部屋全体のスタイルによって見え方が違います。
街中のお店に少し目を凝らして見ると、意外とお部屋づくりのアイデアが見つかるかもしれません。これからリノベーションを考えている方は、自分の好きなテイストや家具、お部屋の雰囲気に合わせて照明選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
ダクトレールは、タイプによっては自分で気軽に取り付けられるものもあります。部屋全体の印象を変える重要なアイテムの1つですが、機能面もメリットがたくさんあることをご紹介しました。より自由にインテリアを楽しみたい方や、お部屋の照明に関して悩みがある方は、ダクトレールの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし) 大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。 |
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