“リフォーム前”の中古マンションに出会うためには?最適な物件を見つける5つの方法

“リフォーム前”の中古マンションに出会うためには?最適な物件を見つける5つの方法

フルリノベーションを前提とした中古マンション購入では、まず「リフォームされていない未改装の物件」に出会えるかがポイント。ところが、いざ探してみると「リフォーム前の物件」を見つける難しさに直面します。ここでは、物件がなかなか見つからない理由を解説し、効率よく、最適な「リフォーム前の物件」に出会うための方法についてくわしくご紹介します。

目次

そもそも「リフォーム前の未改装物件」を探したほうがよい理由は?(リフォーム前の中古マンションの魅力とは)

まず前提として、フルリノベーションを考えている場合、なぜリフォーム済みの中古マンションではなく、「リフォーム前の中古マンション」を探したほうがよいのでしょうか。

もっとも大きい理由が「価格」です。リフォーム済みマンションの価格には、建物の値段に加えて、リフォームにかかった内装工事費用がプラスされている場合がほとんど。内装がきれいになったぶん、未改装物件より価格が割高になっています。一部の物件では表層的な内装変更にとどまることもあり、リノベーションを検討する人にとって割高感があります。

ですが、フルリノベーションで間取りや内装をいちからつくり変えるのであれば、現状の内装はたとえ古くても、リノベーションを前提とすれば問題になりません。「リフォーム前の未改装物件」を選んだほうが、価格的にもエコの面でも“賢いマンション購入”と言えるわけです。

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なぜ「リフォーム前の物件」は、見つけづらいのでしょうか?

築20年・30年という年月を経た中古マンション。一度もリフォームをしていない状態では設備も古く、建物のあちこちが老朽化し、クリーニングでは落ちない汚れも蓄積しています。リフォーム・リノベーションをするつもりのない方にとっては、こうした「リフォーム前の物件」はなかなか選びにくいものです。

そのためそのままの状態で売りに出されることは少なく、物件の売主さんや、中古物件を買い取って再販する事業者が、内装をリフォームした上で売りに出すケースがほとんど。不動産仲介会社でも「内装の古い物件は好まれない」という意識が根強くあるため、積極的には築古のマンションをおすすめしない傾向があります。

さらに、最近のリノベーション済みマンション人気も大きく影響しています。自分らしい住まいを実現したい、資産価値を保ちたいといった理由で、30代から50代を中心に幅広い世代がリノベーション済みマンションを選ぶ時代になりました。

この高い需要を受けて、リノベーション済みマンション会社や不動産会社でも積極的にリノベーション済みマンションを市場に供給しています。そのため、一般の方が自分で物件を探しても、「リフォーム前の物件」になかなか出会えないというのが実情です。

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リフォームに最適な「リフォーム前の物件」と出会うために

最近は「中古マンションを買ってリノベーション」という住まいの選択肢がポピュラーになっており、「リフォーム前の物件」を求める人がますます増えてきました。希望に合った中古物件に出会うための方法を5つご紹介します。

❶ワンストップリノベーションの会社に依頼する

効率的にリフォーム前の物件を探すには、物件探しから設計・施工まで一貫してサービスを提供するワンストップリノベーション会社に相談することがおすすめです。

ワンストップリノベーション会社は不動産会社とのネットワークを活用し、リノベーションに適した物件を効率的に見つけることができます。また数多くリノベーションをサポートしている実績から、構造的な制約や法的に注意する点を事前に把握しているため、購入後に「リノベーションできない」といったトラブルを回避できるのが大きなメリットです。

また、物件の購入資金とリノベーション費用を合わせたトータル予算での提案を受けられるため、資金計画も立てやすくなります。物件探しとリノベーション計画を同時に進められるため、全体の工程を効率的に進めることができます。

❷不動産のポータルサイトで探す

SUUMO(スーモ)やHOME'S(ホームズ)、at home(アットホーム)などの大手不動産ポータルサイトを活用することで、幅広い物件情報を効率的に検索できます。築年数や価格帯で絞り込み検索を行い、「リノベーション向き物件」「リフォーム向き物件」「未内装物件」などのキーワードで検索すると、改装前の物件を見つけやすくなります。また、複数のサイトを同時に活用することで、より多くの選択肢から理想の物件を見つけることができます。

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❸SNSで探す

InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSでは、不動産会社や個人投資家が未公開物件や築古物件の情報を発信していることがあります。「#リノベーション向き物件」「#築古マンション」「#リフォーム前」などのハッシュタグを活用して検索すると、ポータルサイトには掲載されていない掘り出し物件に出会える可能性があります。

ただし、実際の物件状況や詳細情報を十分に確認し、現地見学を徹底すること、また情報の信頼性や発信者の実績についても慎重に見極めることが重要です。

❹不動産情報誌や新聞で探す

地域密着型の不動産情報誌や新聞の不動産欄には、インターネットに掲載されていない地元の築古物件情報が掲載されていることがあります。特に郊外や地方エリアの物件探しに有効で、相場よりも安い価格で取り引されている場合があります。毎週発行される地域の不動産情報誌をチェックしたり、新聞の売買・賃貸情報を定期的に確認することで、思わぬ良物件に出会える可能性があります。

❺不動産会社に相談

地域に根ざした不動産会社や中古物件を専門に扱う会社に直接相談することで、まだ市場に出回っていない物件情報を得られる場合があります。特に築年数が古い物件や、売主が急いで売却したい物件などは、一般公開前に紹介してもらえることがあります。複数の不動産会社に登録し、希望条件をくわしく伝えておくことで、条件に合う物件が出た際に優先的に紹介してもらえる可能性が高まります。

信頼できるリノベーション会社・不動産会社の見極め方とは

信頼して依頼できるリノベーション会社や不動産会社を選ぶためには、どんなところに気をつければいいのでしょうか。会社選びで失敗しないための大事なチェックポイントをご紹介します。

専門資格を持たれた担当者(有資格者)がいるか

リノベーション会社を選ぶ際は、建築士や施工管理技士、インテリアコーディネーターなどの専門資格を持つスタッフが在籍しているかを確認しましょう。特に一級建築士や二級建築士の資格を持つ設計担当者がいる会社は、構造的な安全性や法的な規制についての知識が豊富で、より安心して依頼できます。近年では、リノベーションコーディネーター資格などリノベーション分野の専門資格を有し、実践的な知識と経験に基づいた提案ができるスタッフが在籍する会社も増加しています。その企業の専門性や人的体制を事前に確認してみましょう。

不動産会社においては、宅地建物取引士の資格者が重要事項説明を適切に行えるかがポイントです。資格の有無は会社のホームページやパンフレットで確認でき、面談時に担当者の資格について直接質問することも大切です。

施工事例は自分の好みやイメージのものがあるか

会社のこれまでの施工事例をくわしく確認し、自分の理想とするテイストやスタイルに近い事例があるかをチェックしましょう。写真を見るだけでなく、予算の規模や工期、使用された材料や設備についての確認も忘れずに。可能であれば実際の施工現場を見学させてもらったり、過去のお客さまの話を聞かせてもらうことで、その会社の技術力やデザイン力をより具体的に把握しやすくなります。また、幅広い事例があればさまざまなスタイルに対応できる柔軟性があると考えられます。

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アフターサービスの内容

リノベーション完了後のアフターサービス体制は、長期的な安心につながる要素として欠かせません。保証期間は1年〜10年程度が一般的です。ほかにも、保証内容の詳細、定期点検の有無、緊急時の対応体制などを具体的に確認しましょう。特に水回りや電気設備、構造部分など、項目ごとの保証内容と期間を書面で確認することが大切です。また、保証期間中のメンテナンス費用や、保証外の修理についての料金体系も事前に明確にしておくと安心です。

口コミの評価や内容はどうか?

インターネット上の口コミや評価サイト、レビューなどを幅広く確認し、過去のお客さまの生の声をチェックしましょう。たとえば、スケジュール管理、担当者とのコミュニケーション、アフターフォローなども参考にしたい項目です。極端にいい評価ばかりでなく、スムーズに進まなかった項目や感じた不満など、リアルなやり取りや率直な意見が含まれているとより参考になります。また、口コミの件数が極端に少ない場合は、実績不足の可能性も考慮しましょう。

担当者の対応・人柄

初回相談から契約、施工完了まで長期間にわたって付き合うことになる担当者との相性は重要です。質問に対して丁寧で分かりやすい説明をしてくれるか、こちらの要望を真摯に聞いてくれるか、レスポンスの速さや約束の時間を守るかなど、基本的なビジネスマナーも確認しましょう。また、専門知識の豊富さだけでなく、予算や工期について現実的で誠実な提案をしてくれるか、デメリットや注意点などについても包み隠さず説明してくれるかどうかも信頼性を測る指標です。複数の会社と面談し、比較検討することをおすすめします。

リノベる。のリノベーション前の中古物件をご紹介

リノベーションのワンストップサービス「リノベる。」では、リノベーション向き未改装物件の“情報量”を強みとしています。

全国200社超の仲介会社と提携し、一般的には出回っていない築古・リフォーム前物件の情報を一手に収集。そのなかから特にリノベーションに適した物件を見極め、立地の将来性や資産価値の維持も考慮に入れて、お客さまにご紹介しています。リノベーション向きの物件を探しているんだけどなかなか見つからない……。磨けば光る「宝石物件」になかなか会えないとお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。

>>リノベる。で「リノベーション前の中古物件(未内装物件)」を探す

 

筆者
リノベる。JOURNAL編集部
物件探しからアフターサービスまで、リノベーションに関わることを一社完結のワンストップで手掛ける「リノベる。」
そんな「リノベる。」が住宅購入、リノベーション知識、ローン、リノベーション事例や暮らし方、お施主様インタビューなど住宅購入やリノベーションをご検討の方に役立つ情報をお届けしています。
始めてのマイホームで中古物件を購入される方や、リノベーションを検討される方も少しずつ増えていますが、多くの方にとって「中古マンションの購入」「リノベーション」は、まだ身近なものとは言えないのが事実だと思います。このリノベる。JOURNALを通して、一人でも多くの方に「中古マンションのリノベーション」という選択肢について知っていただけると嬉しいです。
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