【保存版】無垢フローリングの貼り方全8パターン!床板の貼り方や幅で印象が変化!

【保存版】無垢フローリングの貼り方全8パターン!床板の貼り方や幅で印象が変化!
中古マンション

「リノベる。」でもおすすめしている、無垢材を使った床づくり。床は空間の大部分を占めるからこそ、素材や色だけでなく、どんな貼り方(張り方)&組み方を選ぶかで、部屋の雰囲気が大きく変わります。

床板の貼り方は、いろいろな種類があるのをご存じですか? 今回は、リノベーションでよく使われているフローリング幅やフローリングの貼り方など、無垢フローリングについての基礎知識をご紹介します。

目次

  1. フローリングを貼る手順
  2. 無垢フローリングの貼り方全8パターン
  3. どんな雰囲気の部屋にも合う、ベーシックな貼り方
  4. さまざまな角度で組み上げることで、独特の模様をつくる寄木貼り
  5. 板幅の広さでも、フローリングの表情は変わる。
  6. たくさんの事例を見て、自分の理想を見つけよう

フローリングを貼る手順

下地材の上に置かれたオークの無垢フローリング

最初に、無垢フローリングを貼る手順を簡単にご紹介します。一般的なマンションでの無垢フローリング施工の手順です。

  1. 下地合板などを掃除し、接着しやすい土台を整えます。
  2. 割付を考え、必要な場合は下地合板にガイドとなる線を引いておきます。その後、2枚分ずつ下地に木工用接着剤を塗りながら進めると、より強力に接着させられます。
  3. フローリング材を長手方向の壁に沿って置いていきます。メスさねという側面が凹んだ側を、壁に向けて置くようにします。壁にぴったりとくっつけず、5mmほど離しておきます。
  4. 床材側面のオスさねという凸部分に、45度に釘を打って下地に固定します。
  5. 1列目を貼り終えたら、2列目に進みます。1列目のオスさねに2列目のメスさねをはめたら、側面をゴムハンマーで叩いてしっかり入れ込みます。
  6. 手順3〜4を繰り返して壁際まで貼ります。最後に、壁と、ひとつ前に貼ったフローリング材との間におさまるサイズにカットした材をはめます。釘で固定して完成です。

ざっくりとした流れのご説明になりましたが、無垢フローリングの施工の手順のイメージを掴んでいただけましたでしょうか。

無垢フローリングを貼ったリビングの床

無垢フローリングの貼り方全8パターン

意外とバリエーション豊かな、無垢フローリングの貼り方パターン。
こちらの記事では下の順番で、8種類の貼り方パターンを[リノベる。]のリノベーション実例を交えながら解説していきます。

その1. 定尺貼り
その2. 乱貼り
その3. 斜め貼り
その4. ヘリンボーン貼り
その5. フレンチヘリンボーン貼り
その6. 【市松貼り①】風車柄
その7. 【市松貼り②】ストレート柄
その8. オリジナルの幾何学柄

どんな雰囲気の部屋にも合う、ベーシックな貼り方

リノベる。のお客様でも選ばれるお客様が多いベーシックなスタイルをご紹介します。シンプルなので、どんな家具でもあわせやすいのが特徴です。


足触りが心地よい無垢材のフローリング。裸足で過ごす時間が楽しみに。

▼写真のおウチの詳細はこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/128

その1.定尺貼り

同じ寸法の材を一定の幅で交互にずらしながら貼っていく方法。規則性があるので、整然としたシンプルな印象の表情に。

その2. 乱貼り

リノベる。でも多く用いられている手法。長さが一定ではないさまざまな長さの材を四方に貼る手法です。長さがそろった材を集める必要がないので、比較的安く仕上げられる傾向があります。

その3.斜め貼り

フローリング幅や張り方パターン:斜め張り

壁に対して、床板を斜めに貼り上げ、動きのある空間に仕上がります。床の広がりがモダンな印象に。


幅狭の空間にも映える、斜め貼りのフローリング

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さまざまな角度で組み上げることで、独特の模様をつくる寄木貼り

寄木貼りは、ひとつひとつオリジナルで好きな柄に組み合わせることで、自分のつくりたい部屋の世界観を表現することができます。オリジナルの場合は、オーダーメイドでつくるので価格はお高め。

寄木になった既製パーツも販売されており、その中から好きなもの選ぶ方法であればリーズナブルに仕上げられます。一から模様を考えるのは大変だという方も、パーツから選ぶのであれば楽しめそうですよね。


シンプルな部屋に個性を与えるヘリンボーン貼の床。

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その4.ヘリンボーン貼り

北欧やフレンチなどの海外スタイルが似合う人気のデザイン。ヴェルサイユ宮殿でも使われている貼り方で、洗練されたオシャレな雰囲気が特徴です。

その5. フレンチヘリンボーン貼り

床材の接合面を45度にカットしてぴたりと貼り合わせる手法。通常のヘリンボーン貼りよりも、すっきりとシャープな印象の仕上がりに。

その6.【市松貼り①】風車柄で組む

辺ごとに木片を回転させながら組むスタイル。色の選び方次第で、レトロになったり、上品になったり、雰囲気が変化するスタイルです。

その7.【市松貼り②】ストレート柄で組む

▼市松貼りにしたリノベる。新宿西口ショールームのチーク材の無垢フローリング

同じ長さの小片を組み合わせた一枚のパーツを、市松柄に貼り合わせていきます。空間の切り替えなど、部分的に使うのも素敵です。


異なる木目や色合いを組み合わせた市松貼りは、積み木のようなキュートな印象に。

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その8.オリジナルの幾何学柄

小片を組み合わせる寄木貼りは、異なる色調や木目の木材を重ねて、さまざまな模様をつくることができます。オリジナルの幾何学模様をつくる上級者も。

板幅の広さでも、フローリングの表情は変わる。

【幅広の床材】幅広だから味わえる、木の質感

75~90cm幅の床材が一般的ですが、最近ではあえて幅広を選ぶ方も増えています。幅が広くなることにより一枚一枚の木目を楽しむことができ、つなぎ目が減って部屋がスッキリとした印象に。

ただし、ひとによっては、幅広を選ぶ際に留意しておくべきこともあります。無垢材は、部屋が乾燥すると水分を放出して収縮し、湿気が多いと水分を吸収して膨張するという、自然の湿度調整機能が備わっています。そのため、特に夏は無垢材フローリングにすき間が発生します。幅広の床材は、すき間が大きくなりやすいので、気になる人はご注意を。すき間も自然素材ならではの醍醐味。ぜひ楽しんでください。

たくさんの事例を見て、自分の理想を見つけよう

この貼り方がいい!と思って選んだはずなのに、完成したらイメージと違っていた…という失敗談はよくある話。フローリングはパーツだけを見て決めるのはNGです。小さな面積で見た時の印象と、部屋の面積で見た時の印象は異なります。

なるべくたくさんの実物事例を見て、イメージを固めるのがおすすめです。床は部屋の顔、といっても過言ではありません。自分の理想をリアルにイメージできるようになれば、きっと満足のいく部屋が完成するはずです。

【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし)

大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。
2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。

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