リフォームローンとは?金利相場や選び方・申請~借入の流れを解説

リフォームローンとは?金利相場や選び方・申請~借入の流れを解説
リノベーション基礎知識

古くなってきた住宅をリフォームした際に利用できる、「リフォームローン」をご存知でしょうか?本記事では、リフォームローンの金利相場や選び方、申請から借り入れまでの流れを解説します。

リフォームローンとは?

リフォームローンとは、マイホームの増改築や住宅設備の改修など、リフォームの際に利用できるローンです。無担保で利用できるなど、住宅ローンとは違う特徴を持ちます。

リフォームローンの特徴(住宅ローンとの比較)

リフォームローンの特徴について、住宅ローンと比較しながら解説します。

無担保で利用できる

住宅ローンを利用する場合は、自宅などを担保にして抵当権を設定することが一般的です。これに対して、リフォームローンは無担保型が一般的です。住宅ローンでは抵当権設定費用(※)がかかります。対して無担保型のリフォームローンでは、抵当権設定にかかる費用を抑えられます。

(※)通常借入額の0.4%、住宅用家屋の登録免許税の軽減税率を適用すれば0.1%と司法書士への報酬

借入限度額が低く設定されている

無担保型リフォームローンの借入限度は、住宅ローンと比較して低めに設定されています。金融機関により違いはありますが、借入限度額は500万円から1000万円程度です。

金利が高い

住宅ローンの金利相場は約1%から約2%で、1%未満も珍しくありません。それに対し、リフォームローンの金利相場では無担保型だと約2%から約5%と、住宅ローンより高めに設定されています。

返済期間が短い

住宅ローンは、返済期間が30年から35年程度と長期にわたります。一方、リフォームローンは、半年から15年程度と住宅ローンより短期間に設定されます。例えば、借入額500万円で返済期間15年間だと、金利3%で毎月の返済額は約3万5千円程度です。

手続きが簡単

リフォームローンは手続きが簡単で、審査期間も住宅ローンより短い場合がほとんどです。リフォームローンの審査基準は、住宅ローンと同様です。完済時年齢、借入時年齢、返済負担率、勤続年数、年収、担保評価、健康状態などです。

リフォームローンの無担保型・有担保型

リフォームローンは無担保型が一般的ですが、金融機関によっては有担保型のリフォームローンもあります。有担保型リフォームローンでは、借入限度額が2000万円や3000万円など借入限度額が高いのが特徴です。借入期間も住宅ローンと同様、35年程度と無担保型より長期になります。

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リフォームローンの金利について

無担保型と有担保型の金利の違いや金利タイプなど、リフォームローンの金利について解説します。

無担保型と有担保型の金利について

リフォームローンの金利の相場は大手金融機関の場合、無担保型は約2%から約5%程度です。有担保型は、金利約1%から4%と無担保型と比べ低くなっています。無担保ローン、有担保ローンの金利は金融機関ごとに異なるので、いくつかの金融機関の金利を確認することをおすすめします。

リフォームローンの金利の種類

リフォームローンの金利には、変動金利型、固定金利型、固定金利期間選択型の3種類があります。それぞれの内容を把握し、ご自身の返済計画に適したものを選びましょう。

変動金利型

半年に一度金利が見直される金利タイプです。その時々の市場金利に連動して、ローンの金利、つまり月々の返済額が変動します。市場金利が下がるとローンの返済額が減り、逆に市場金利が上がるとローンの返済額が増えます。

固定金利型

固定金利型は返済開始から完済まで、固定される金利タイプです。市場金利に関わらず、毎月の返済額は変わりません。金利の上昇がない場合、変動金利型よりも総支払額が高くなる傾向にあります。しかし、借入後に金利が上昇しても返済額が変わらず、返済計画を立てやすい金利タイプといえます。

 固定金利期間選択型

借入から3年、5年、10年、15年など、一定期間は固定金利が適用される金利タイプです。固定金利期間が終了すると、再度返済タイプを選択します。固定金利期間は、返済額が確定できるメリットがあります。固定金利期間終了後に市場金利が上昇すると、その後の返済額が上昇します。

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リフォームローンの申請から借入までの流れ

リフォームローンの申請から借入までは、金融機関によって若干の違いがあります。ここからはごく一般的な流れを解説します。大まかな流れと必要書類について確認しましょう。

1.仮審査申し込み

初めに仮審査の申し込みを行います。仮審査は金融機関の店舗で申し込みます。金融機関のホームページからも、「申込フォーム」に必要項目を記入するだけで、簡単に仮審査の申し込みができます。

2.仮審査結果報告

仮審査申し込み時に記入した各項目を金融機関がチェックし、融資可能かどうかを仮審査します。インターネットで仮審査を申し込んだ場合は、メールで審査結果が届きます。早い場合は、仮審査申し込みから1日で審査結果が届きます。

3.正式審査申し込み

仮審査通過後、正式審査申し込みをします。指定された期限内に金融機関に必要書類を提出すれば、審査申し込みは完了です。なお、審査申し込みには一般的に以下の書類(コピー)を準備します。

・本人確認書類(運転免許証など)
・前年の所得証明書類(源泉徴収票、確定申告書、住民税決定通知書など)
・勤務確認書類(健康保険証など)
・資金使途確認書類(契約書、見積書など)

そのほかの書類が必要になることもあります。必要書類は仮審査が通ったあと、書面などで金融機関から通知が来るので必ず確認してください。

4.正式審査

必要書類を提出したら、金融機関で正式審査が行われます。審査期間は通常3営業日ほどです。審査結果は電話やメールで通知されます。

5.契約手続き

融資が承認されたら、金融機関より送付された書類に署名・捺印して金融機関に提出します。金融機関より送付される書類は、以下のものです。

・消費者ローン契約書
・保証委託契約書
・口座振替依頼書(ローン用)

上記以外の書類が必要になることもあるので、注意してください。上記書類を金融機関に提出すれば、契約手続きは終了です。なお仮審査申し込みから契約手続き終了までは、1週間から2週間程度かかります。

6.融資(入金)

指定された支払先や金融機関口座に、融資額が入金されます。

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リフォームローンを利用する際のポイント

リフォームローンは、無担保で借りやすいものの返済期間が短かったり諸経費がかかったりと、注意すべきことがいくつかあります。

無理のない返済計画をする

リフォームローンに限らず、ローンを借りるときに最も重要なことは無理な借り入れをしないことです。子供の進学や世帯主の定年退職など、ライフイベントやライフスタイルの変化などで返済に支障が出ないように計画を立てましょう。

利用しやすい金融機関を利用する

リフォームローンは大手銀行から地方銀行、ネット銀行、住宅金融支援機構など、多くの金融機関から提供されています。金利や融資条件など金融機関ごとに違いもあるので、複数の金融機関の情報を収集しましょう。店舗型やネット型なども含めて、ご自身の利用しやすい金融機関を選ぶことがおすすめです。

事前に返済シミュレーションをしよう

金利が低いと必然的に返済額が低くなるので、金利の低い金融機関を選ぶとお得です。なかには期間限定で、金利が低くなるキャンペーンを実施している金融機関もあるので、ネットなどで探してみるのもおすすめです。金融機関の店舗やウェブサイトなどで返済シミュレーションを行い、金融機関ごとの総返済額や月々の返済額などを確認してみてください。

保証料の確認をしよう

無担保型リフォームローンは担保や保証人を必要としません。その代わりに、金融機関によって保証会社に支払う保証料が必要になることがあります。この場合、毎月の支払いに保証料が加算されるため、金利とは別に借入金額の1%から2%程度返済額が加算されます。リフォームローンを利用する際は保証料も合わせて確認しましょう。

諸経費を考慮しよう

リフォームローンは金利や保証料以外に、印紙代や登記費用、事務手数料、団体生命保険料などが発生する場合もあります。それぞれは少額でも、全て合算すると想像以上の出費になることも。また有担保型ローンの場合は、抵当権設定費用もかかります。リフォームローンを利用する際は、諸経費も考慮しましょう。

団体生命保険加入の確認をしよう

団体生命保険とは、返済期間中にローン契約者が死亡したり高度障害を負ったりした場合に、保険会社がローン残額を支払う制度です。住宅ローンでは、ほぼ団体生命保険の加入が義務となっています。リフォームローンでも、金融機関によっては団体生命保険加入を義務にしている場合があります。万が一に備えて、団体生命保険に加入しておくと安心です。リフォームローンを利用する際は、団体生命保険の加入の有無も確認しておきましょう。

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まとめ

リフォームローンの種類や金利をについて解説しました。借り入れする金融機関や金利タイプなどで迷った場合は、専門家にも相談しながら検討してみてください。

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