木造住宅のリノベーションとは?費用相場や注意点、施工事例を紹介

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リノベーションとは

築年数が経過した一戸建ての木造住宅に長年住んでいると、おうちの老朽化で建て替えやリノベーションを考える方も多いのではないでしょうか。中古戸建ての購入を検討中の方にも、入居前のリノベーションを考えている方がいらっしゃると思います。

そこで今回は、木造住宅でどんなリノベーションができるのかをご紹介。費用相場や改修する際の注意点、実際の施工事例も取り上げていきます。木造住宅のリノベーションを検討している方は、参考にしてみてください。

木造住宅をリノベーションすることは可能?

長年住んでいる愛着ある家に住み続けるために、リノベーションを考える方は多くいます。しかし、古い木造住宅はリノベーションできないのではないかと思ってしまう方も。リノベーションをすることで、住宅の機能性を高めながら、快適な住まいにつくり変えられるケースがあります。リノベーションできるかどうかは、住宅の寿命と建物の状態を考慮したうえで判断する必要があります。

木造住宅の寿命

早稲田大学の小松幸夫教授が2013年に発表した「建物の平均寿命実態調査」によると、木造住宅の平均寿命は65年とされています。定期的なメンテナンスをしっかりと行なうことで、住宅は思いのほか長持ちをさせることができるのです。ほかにも、築80年以上の木造住宅が、リノベーションによって快適に暮らせるようになった事例もあります。

どのようなリノベーションができるのか

一戸建ての木造住宅は、次のようなリノベーションが可能です。

間取りの変更

建物の構造部分を残して、間取りを大きく変更することができます。水回りの位置を移動したり、広いLDKを設けたりといった変更が可能です。もちろん、和室を洋室に変えるといった変更もできます。

外観の変更

築年数の古い木造住宅は、外観からも古さが感じられます。外装リノベーションで、外壁や屋根を塗りかえてデザインを変更したり、耐震・耐火性能を向上させて災害に備えることができます。外装リノベーションは、外から見た印象を良くするだけでなく、建物内部の保護にもなります。

バリアフリー対応

木造住宅のリノベーションの場合、門から玄関扉までをつなぐ「道」となる玄関アプローチや、門扉やフェンスなどのエクステリアも含めバリアフリー対応することができます。室内の段差をなくしたり廊下に手すりを設置したりすることで、高齢者や身体の不自由な人も安心安全に暮らせるメリットも。玄関にスロープを設置して、車椅子に対応するといったことも可能です。

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建て替えとリノベーションはどちらが良い?

古い木造住宅を建て替えるか、リノベーションするかで迷っている人も多いかもしれません。その場合には、以下のような基準で判断すると良いでしょう。

土台や構造部分の状態を確認する

柱や梁などは、建物を支える重要な構造要素です。柱や梁が劣化していると、大きな地震などで倒壊するリスクが高まります。シロアリなどの害虫被害も、住宅の寿命に関わってきます。建て替えるか否かの判断の前に、まずは現在の家の状態を正しく知ることが大切です。

プロによる住宅診断(ホーム・インスペクション)をおこなうことで、正確に現状把握することができます。調査結果を知った上でプロのアドバイスも受けながら、建て替えをするかリノベーションするかを判断すると良いでしょう。

大規模な工事が必要になるかどうかを確認する

一般的に、建て替えはリノベーションより工事費が高くなります。どちらも工事内容によって金額が大きく変動するため、両方の概算費用とメリット・デメリットを知った上で判断することがおすすめです。

何を重視するかによって、最適な選択肢は変わります。理想の暮らしを軸に、譲れない要素の優先順位をつけ、プロに相談しながら決めるのがよいでしょう。

法律や条例の改正を確認する

築年数の古い家は、建てられた当時から現在までの間に法律や条例が改正されている場合があり、建て替えができないケースがあります。建て替えそのものは可能でも、現状よりも敷地面積に対しての建物面積を小さくする必要が出てくることも。

建て替え不可の場合でも、リノベーションして快適な住まいをつくることはできます。建て替えが第一希望の場合、まずは建て替えの可否を確認してみてください。

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木造住宅をリノベーションした際の費用相場

木造住宅のリノベーションでかかる費用は、一般的に750万円から1,000万円程度が相場です。工事の規模や設備のグレード等により、工事費は大きく変動します。部分的なバリアフリー対応や間取りの変更の場合、750万円程度の費用に収まるケースもあります。住宅全体をリノベーションする場合、費用相場は1,000万円〜といった価格帯になります。

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木造住宅をリノベーションした事例

木造住宅をリノベーションした事例をご紹介します。

リノベーションで生まれ変わった築47年の木造住宅

リノベーション前は、1階部分がキッチン・ダイニングとリビングの2部屋に分かれていたこちらのおうち。壁を撤去して団らんが楽しめる、広いLDKにしました。撤去した壁の内部にあった筋交いはそのまま残し、インテリアのアクセントに。窓には障子を取り付け、和のテイストを取り込みました。2階の一部は畳敷きにすることで、和モダンな雰囲気に。ジャパニーズとスカンジナビアンを融合させた「JAPANDI(ジャパンディ)」スタイルが特徴のおうちです。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『おもてなしのJAPANDI(ジャパンディ)スタイル』
https://www.renoveru.jp/renovation/318

木造住宅をリノベーションする際に注意すべきこと

木造住宅をリノベーションする際には、次のような点に注意しましょう。

希望の間取り変更ができない場合がある

建物の構造によって、室内に建物を支える柱や耐力壁があるケースがあります。その場合、柱や壁、もしくは壁内部の筋交いは撤去できません。そういったケースでは、間取り変更が制限されることもあるため注意が必要です。施工会社などプロに相談すると、耐震性など躯体の強度を保ちながら理想の住まいをつくる提案がもらえます。

電気や水道の工事が必要になる場合がある

「キッチンやお風呂などの水回りを改装したい」という方も多いでしょう。水回りは特に、目に見える部分の工事だけでなく、給水・排水管など見えない部分の工事も必要になることがあります。経年劣化した給水・排水管は、そのままにすると漏水などのトラブルにつながる可能性もあるため、リノベーションの際に刷新しておくと安心です。

また、キッチンをIHにしたり浴室乾燥機を設置したりする場合は、電気配線の工事も行いましょう。古いままの電気配線が漏電を起こすリスクを避けるためにも、交換することをおすすめします。

耐震性の確認が必要

古い木造住宅の場合、ホームインスペクションと合わせて耐震診断をおこなうとさらに安心です。柱や梁などの腐朽やシロアリ被害などにより、建物の強度に問題が発生していないかを、リノベーションする前に確認するようにしましょう。補強工事が必要と判断された場合は、リノベーション工事と合わせて実施しましょう。

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まとめ

木造住宅も適切なメンテナンスを行うことで、長く安心して住むことができます。さらに、リノベーションをすることで、ライフスタイルに合わせた間取りや、洗練された外観に変更することが可能です。建て替えるかどうか迷う人もいると思いますが、ホームインスペクションなどを活用しながら、リノベーションも選択肢の一つとして検討してみてください。

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