東京で戸建てに住むならどれ?新築・中古+リノベーションなど選択肢を徹底比較
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東京都心部で戸建て住宅に住むには、どのような選択肢が考えられるでしょうか。近年では、費用を抑えて理想のマイホームを手に入れる方法として、中古の戸建て住宅をリノベーションする方が増えています。本記事では、新築住宅や中古戸建て+リノベーションなどのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
東京で戸建てに住むための選択肢
東京で戸建てに住む場合、どのような選択肢が考えられるのでしょうか。戸建て住宅の取得を検討する場合、大きく分けて以下の3つが考えられます。それぞれ見ていきましょう。
建売住宅
建売住宅は、既に完成している新築の戸建て住宅を購入する方法です。実物を見て気に入った物件を購入すればよいため、契約から入居までの期間が短いというメリットがあります。
注文住宅に比べリーズナブルな物件が多く、意匠性や住みやすさは一般的な水準といえます。東京都内となると、狭小地などの単体では販売しにくい土地に建てられている場合が多く、住環境では理想的とはいえない点があるかもしれません。
注文住宅
注文住宅は、自分で所有している土地や新しく購入した土地に、自由設計で家を新築する方法です。土地の形状などの条件や好みに合わせて住宅を建てられる点はメリットといえるでしょう。
一方で、自由にプランニングできる分、内容によっては工事費が高くなります。駅周辺や利便性の高いエリアなどでは、土地が売りに出されることが珍しく、理想の土地が見つかるまでに時間がかかることが想定されます。
中古戸建て+リノベーション
中古住宅を購入後、リノベーションして内装や外装を好みに合わせて改装する方法です。中古住宅とはいえ内装や外装、設備を改装することで、新築同様の見た目と住み心地に仕上げられます。
空き地の少ない都心の人気エリアでも、タイミングが合えば物件が見つかりやすい点がメリットといえるでしょう。新築に比べ、物件の購入費用を抑えられる点も魅力といえます。価格を抑えつつ理想の間取りやデザインが実現できるため、近年人気になっています。
建売のメリット
建売住宅を取得するメリットには、どのような点が挙げられるでしょう。以下、建売のメリットについてご紹介します。
購入までの手間が少ない
建売住宅の場合、既に完成している物件を購入するため、手間が少なくて済みます。注文住宅やリノベーションの場合、設計の打ち合わせなどがあり、入居までに手間がかかります。引っ越しまでの手間の少なさはメリットといえるでしょう。
実際の建物を見たうえで検討できる
実際に建物を見たうえで検討できる点も、メリットといえるでしょう。注文住宅などの場合は、図面上で間取りやデザインを把握していくことになります。実際に完成したときに、「イメージと違う」といった問題が起こる可能性も考えられます。
一方で、建売住宅の場合は既に完成しているため実物を確認したうえで検討でき、イメージと違うといった問題が起こりにくいでしょう。
入居までの期間が短くて済む
建売住宅の場合は、入居までの時間が短くて済むメリットが挙げられます。注文住宅は入居まで1~2年ほどかかることが多いですが、建売住宅は1~2か月で入居できることもあります。建売住宅はすでに建物が完成しているため、住宅ローンの審査が済めば入居まで長期間待つ必要はありません。
建売のデメリット
建売住宅のデメリットにはどのようなことが挙げられるでしょうか。
多くの人が出入りしている可能性がある
売り出し中の建売住宅は、物件によっては頻繁に不動産業者のスタッフや見学者が出入りすることがあります。そのため、不特定多数の人が壁や手すりなどを触ったことに抵抗を覚える人もいます。セキュリティやプライバシーの観点から間取りを知られていることが気になる場合は、建売住宅が最適とは言えないかもしれません。
似たような外観になってしまう
建売住宅は、資材を大量に発注して複数棟を同時に建てるなどのコスト削減を行います。デザイナーズ住宅や高級住宅はこの限りではありませんが、リーズナブルな物件の場合、似通った外観となることが多いでしょう。個性的な外観を求める方にはデメリットと感じられることもあります。
土地や建物の状態を判断しにくい
既に完成しているため、土地や建物の状態を判断しにくいデメリットが考えられます。地盤や耐震性、耐久性が気になる方もいるかもしれません。購入を決める前に、しっかりと業者に確認して判断するようにしましょう。
注文住宅のメリット
ここからは、注文住宅のメリットをご紹介します。
自由度の高い家づくりが可能
注文住宅の場合、自分の好みを反映した自由な家づくりができます。キッチンを中心にした開放感のあるLDKにするなど、理想やこだわりを詰め込んだ間取りも実現可能です。「こんな家をつくりたい!」というこだわりが強い方は、注文住宅がおすすめです。
予算の調整ができる
注文住宅はこだわりたい部分にコストをかけて、こだわりの少ない部分はコストダウンするといった調整ができます。家づくりの計画中に予算オーバーしてしまった場合は、優先順位を付けてコストコントロールすることで費用を予算内に抑えられます。これは注文住宅ならではのメリットです。
建築のプロセスを確認しながらつくれる
建築のプロセスを確認しながらつくれる点も、メリットといえるでしょう。家ができあがっていく過程をみることで、耐震性などの安全性も確認しながら進めることができます。
また、建築現場を定期的に見に行くと業者とコミュニケーションを図れ、信頼関係の構築から安心感も生まれます。職人さんなど家づくりに携わった人の顔が見えることで、マイホームへの愛着も深まります。
注文住宅のデメリット
ここからは、注文住宅のデメリットについてご紹介します。
コストが高くなってしまう
注文住宅は、建売住宅に比べ費用が高くなる点がデメリットといえるでしょう。自由度の高い家づくりができる反面、「理想を実現したい」と細部までこだわった結果予算をオーバーしてしまうことも。費用をかける部分のメリハリをつけ、コストを抑える工夫が必要でしょう。
入居までに時間がかかる
入居までに時間がかかってしまう点も、デメリットといえるでしょう。土地の取得から設計の打ち合わせ、工事着工から完成までと、かなりの期間を要します。工事前の地盤調査などを含める手間がかかります。工事自体に数か月かかり、入居までに1年から2年の時間を要することが多いです。
完成まで仕上がりがわからない
完成まで仕上がりがわからないというデメリットもあります。イメージとかけ離れてしまったり、想定していなかったデッドスペースができてしまったりといったことも考えられます。施工会社との打ち合わせをしっかりと行い、イメージと実際の仕上がりを細かくすり合わせていくことが大切です。
中古戸建て+リノベーションのメリット
中古戸建てを購入してリノベーションすることには、どのようなメリットがあるでしょうか。
物件の選択肢が広がる
物件の選択肢が広がると、条件に合った物件が見つかりやすくなります。東京都内の人気エリアの場合、既に多くの住宅や店舗が建ち並んでおり、新築可能な更地を見つけるのは難しく、建売住宅も希望エリアにあるとは限りません。既存の中古物件を選択肢に入れることで、購入候補となる物件の数は一気に広がります。物件選びの際に既存の内装を気にする必要のないリノベーションの場合、条件の良いエリアを選びやすい点がメリットといえるでしょう。
新築物件と比べてコストを抑えやすい
中古物件をリノベーションする場合、新築物件を購入するよりもコストを抑えやすい点がメリットです。築20年以上の中古戸建ては、建物の価値が大きく下落しているものが多くあります。ほとんど土地代だけで購入可能な物件もあるでしょう。安く購入できた分、品質の高い建材を使用したり、こだわりの住宅設備を導入したりといったことが可能になります。コストを抑えてマイホーム取得ができる点は、大きなメリットといえるでしょう。
自分のライフスタイルや好みに合わせた間取りや内装に変えられる
自分のライフスタイルや好みに合わせた間取りや内装に変えられる点もメリットです。2部屋に分かれていた空間を、壁を撤去して広いリビングにするなど、好きな間取りにできることで満足度の高い住宅に仕上げられます。自分好みの家にカスタマイズできる点はメリットです。
中古戸建て+リノベーションのデメリット
ここからは、中古戸建て+リノベーションのデメリットについてご紹介します。
すぐに住むことができない
建売の場合は、契約が完了すればすぐに入居可能です。しかし、注文住宅と同様、リノベーションを行う場合は相応の工事期間が必要となります。設計の打ち合わせもあり、入居までに数ヶ月かかることを理解したうえで検討しましょう。
想定外の補修費用がかかる可能性がある
想定外の補修費用がかかる可能性がある点は、デメリットといえるでしょう。中古物件を取得するため、建物の状態によっては、補修や耐震補強などが必要になることも考えられます。想定外の費用が発生し、予算オーバーにならないよう注意が必要です。
建物の構造によっては思うようにできないこともある
建物の構造によって、「できること」「できないこと」があります。室内の壁の撤去ができないなど、間取りに影響する場合もあるため、事前にしっかりと業者と打ち合わせをしておきましょう。また、こうした点を事前にしっかり説明してくれる業者を選ぶことも大切です。
東京の中古戸建て+リノベーションの事例を紹介
東京で「中古戸建て+リノベーション」をした事例を2つご紹介します。どちらのお住まいもオリジナリティのある住宅に仕上がっているため、ぜひ参考にしてみてください。
新宿から好アクセスの戸建て住宅を北欧テイストにリノベーション
北欧風と日本風が融合した「JAPANDI(ジャパンディ)」と呼ばれるスタイルに仕上げたお住まいです。もともと2部屋に分かれていた1階は壁を撤去し、古い日本家屋の味ともいえる筋交いをあえて残して開放感のある空間に。民泊利用を想定した家づくりで、随所におもてなしの工夫がされています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『おもてなしのJAPANDI(ジャパンディ)スタイル』
https://www.renoveru.jp/renovation/318
デザインとコストを両立した戸建てリノベ
モルタルや古材をふんだんに使用したインダストリアルスタイルのお住まいです。もともと庭がなかったため、広い土間空間をつくることで家族みんなが室内で外遊びを楽しめる空間をつくりました。また、1階に大型ウォークインクローゼットを配置するなど、家族の日々の暮らしが楽になる動線設計になっています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『「外」を楽しむ、土間が主役の戸建てリノベ』
https://www.renoveru.jp/renovation/252
まとめ
建売住宅や注文住宅、中古物件のリノベーションについてご紹介しました。それぞれのメリット・デメリットがわかり、マイホーム取得の参考になりましたでしょうか。
新築以外も考えてみたいと思った際は、価格を抑えて自分好みの家を手に入れる方法として、中古戸建てのリノベーションも選択肢に入れてみてください。新築建売住宅、新築注文住宅、中古戸建て+リノベーション、それぞれの特徴を理解したうえで最適な選択肢を検討し、理想のマイホームを手に入れましょう。
\ リノベーションに関する記事はこちら /
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