屋外アルコーブと室内アルコーブの違いは?活用方法・導入事例を紹介

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リノベーション基礎知識

マンションで各住居のプライバシーを確保できると人気の「アルコーブ」。今回は、屋外アルコーブのメリットとデメリット、書斎や収納スペースなどに利用する室内アルコーブの活用方法をご紹介します。アルコーブを設置したリノベーション事例を見ながら、施工のアイデアをチェックしていきましょう。

アルコーブとは?

アルコーブとは、部屋や廊下にある壁面の一部を後退させて、くぼみを作った部分のことをいいます。マンションでは、玄関前に設けたポーチを指すことが多いでしょう。屋外にある多くのアルコーブに門扉が設置され、プライベートな空間となっています。

アルコーブと同様に間取り図でよく見かけるものに、サービスバルコニーがあります。サービスバルコニーとは、面積の小さなバルコニーのことで、エアコンの室外機やプランターなどを置く程度の広さになっており、人が出て作業を行なうことは難しい場合が多いです。

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屋外アルコーブのメリットとデメリット

ここからはマンションの屋外アルコーブの、メリットとデメリットについてご紹介します。

メリット

メリット1:廊下の通行を妨げない

アルコーブがない場合、玄関を開けるとすぐに共用の廊下となってしまいます。人が廊下を歩いているときに玄関の扉を開閉すると、歩行の妨げになってしまうことも。また、廊下に人がいることに気づかず、勢いよく玄関の扉を開けると、人にあたってしまう可能性があります。アルコーブがあれば、廊下を行き交う人に気をつかわずに玄関の扉を開け閉めできます。

メリット2:プライバシーを保てる

アルコーブの最大のメリットは、プライバシーを保ちやすいことです。玄関からリビングまで直接つながる間取りの場合、玄関を開けた際に廊下を歩く人から室内が丸見えになってしまうことも。アルコーブがあることで中が見えにくくなり、プライバシーを保つことができます。

メリット3:防犯性が高くなる

屋外アルコーブは玄関とは別に門扉が設置されている場合が多く、防犯面での効果が期待できます。玄関の扉の前に、もうひとつ門扉があるため侵入の抑制になるでしょう。また、戸建住宅では玄関とは別に、道路と敷地の境界線に門扉を付ける家庭が多く防犯性が高まります。

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デメリット

デメリット1:専有部分ではない場合が多い

マンションは、各住戸の所有者がある程度自由にできる「専有部分」と、マンションの居住者が共同で使用する「共用部分」に分けられます。アルコーブは専有部分のように思われがちですが、多くのケースで共用部分とされ専用使用権が設定されています。つまり、「自分の家のスペース」と思い込んで好き勝手な使い方をすると、マンションの制約に反する場合があるのです。

アルコーブがあると、自転車や植木鉢など、自由に私物を置きたくなりますが、その前にマンションの管理規約をチェックしましょう。特に、避難経路を妨げてしまわないか、災害時に備えて正しく利用されているかなどが注意点です。

デメリット2:設置費用がかかる

戸建住宅でアルコーブを新たに設置する場合、費用について注意が必要です。アルコーブを設けると外部に門扉をつける場合が多く、費用が高額になりがちです。アルコーブを新設ことのメリットとコストを考えて検討しましょう。

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室内のアルコーブの活用方法

アルコーブを、室内の一画に設けて使用するケースもあります。室内のアルコーブには、次のような活用方法が挙げられます。

活用方法1:書斎にする

リビングルームや寝室の一画にアルコーブを設け、そのスペースにデスクと椅子を置いて書斎にすることができます。子供の様子を見守りながら仕事ができるため、特に小さなお子さまがいる家庭におすすめです。三方が壁に囲まれたかたちになるため、仕事や読書などに集中しやすい環境を作ることもできます。

活用方法2:家事&趣味のスペースにする

リビングやキッチンの近くにアルコーブを作って、家事や趣味のスペースとしても利用できます。家計簿をつけたり、アイロンをやミシンを使う空間にしたり、趣味を楽しむ場所にすることも。毎日の忙しい家事の合間に、一息つける小さなプライベート空間としても活用できそうです。

活用方法3:ソファを置く

ソファのサイズに合わせてアルコーブを作ったり、アルコーブの大きさに合ったソファを置くスペースとして利用できます。後方と両サイドが壁で囲まれた、落ち着く空間をつくることができます。特に、大きなサイズのソファは、部屋の中にあると圧迫感が出てしまうもの。アルコーブに置くことで圧迫感も軽減されるでしょう。

活用方法4:ベッドを置く

ソファと同じように、ベッドを置く場所としても活用できます。よくあるのは、子供部屋にアルコーブを作り、それにピッタリ合わせたベッドを設置する例。子供にとって隠れ家のような空間になり、カーテンを取り付けて、ベッド部分を隠すこともできます。

活用方法5:収納スペースにする

高さのある本棚や収納ラックは、置いたときに存在感が大きくなります。アルコーブに収納を設けることで、部屋をすっきりと見せる効果があります。収納スペースに小物を飾って「見せる収納」にすれば、部屋のさりげないアクセントとしても活用できるでしょう。

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アルコーブのリノベーション事例

ここからは、室内にアルコーブのようなくぼんだ空間を取り入れたリノベーション事例をご紹介します。室内にアルコーブの設置を検討している方は、参考にしてみてください。

夫婦のワークスペースを設置

リビングルームの一画にデスクと椅子を設置し、仕事ができるワークスペースを作った事例です。デスクは横幅と奥行が十分あり、夫婦で並んで座っても快適に使えます。広いリビングにはアイランドキッチンを設置し、ヌケ感のある素敵な空間に仕上げました。リビングやキッチンと同じ空間にありながら、少し奥まった集中しやすいワークスペースは在宅ワークで大活躍しているそうです。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『行き止まりのない84㎡』
https://www.renoveru.jp/renovation/341

ベッドを設置して寝室スペースに

玄関の土間スぺ―スから、キッチン、ダイニング、リビング、寝室まで、すべてフルフラットのワンルームの間取りのおうち。ベッドの部分は壁が奥まっており、同じ空間でLDKとベッドスペースがゾーニングされています。ベッド下の小上がりはちょうど腰かけられる高さで、日中はソファとして活用されています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『風とともに疾走する、なかよし家族のワンルームライフ』
https://www.renoveru.jp/renovation/276

テレビ設置用に設けた壁の後ろを収納スペースに

築39年の中古マンションを、コンクリート躯体をむき出しにしたおしゃれな空間にリノベーションしたおうち。リビングスペースには、建物の構造柱と梁を活かし、モルタル仕上げにしてテレビを設置しました。反対側の壁には、柱と壁のくぼみを活かした収納スペースをつくり、隣接するくぼみ部分にはデスクを配置。マンションの構造を活かして、すっきりとした空間づくりがされています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『躯体ペンキ塗装が魅力、ヴィンテージ空間。』
https://www.renoveru.jp/renovation/196

まとめ

アルコーブには、屋外と室内に設置する2つのタイプがあることが分かりました。屋外では安全性や防犯性が高まり、室内では部屋をスタイリッシュに演出できるのが魅力。おうちのリノベーションや新築を計画されている方は、設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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